何をするのも、技量の進歩を目指すことは、いいことである。うまい下手がわからず、無我夢中の時期をすぎれば、今度は、その内容の質に目が行く。
そこからが、本番で、そこで、自分が好きなもの、得意なものであれば、その人生は万々歳である。そこまでいかなくとも、妥協できればいいとするか。
昨日、録画していた、ゲゲゲの女房を見た。吹石、宮藤さんの映画である。貧困のどん底で、夫婦でうたう安来節がたまらなかった。
その貧困のなかで、不得意分野の作品の依頼がある。そのとき、「水木さん」はその仕事を断る。不得意な仕事を引き受けて、何人もの人がつぶれていったことをつぶやく。
創作の分野で、不得意なことをやるのは、それは、不可能なのだろう。一概には言えないにしろ、その選択は正しかった。
ドラマは、その依頼してきた出版社が、今度は、好きなものを書いてくださいと来る。原稿料も、今までの10倍になるという。そこで、突然終わるのである。
貧困ばかり、延々続いて、その話がきたところで、さあ、どんなによくなるのかは、わかるだろうということなのだが、一瞬えーっという気がして面白かった。
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