夫婦二人の家族だが、いよいよ最終段階のことが、現実的になってきて、生活設計を明確にしておかなければと具体的に、準備を始めている。
古い家だが、空家にしていたのを、いつでも使えるようにリフォームして、いずれは、いま住んでいるところを、弟妹たち家族に譲ろうというわけである。
広いところから、狭いところへ移るので、本意としては気が進まないところもあるが、客観的にみて、広いところを二人で独占するのは、どうかという思いもあって、こちらが身を引くという選択をしようとしているのだ。
ただ、実行は、母の生存中は、行なわず、看取ってからのことになる。今までのいきさつから、我々夫婦が、母と同居しているかぎりは、現状変更をしようという動きはないし、父が亡くなったとき、相続問題を話し合った時に、大略の方針を出し、遺産分割の協議を、上記のように整えていたのである。
今まで、部分的な、リフォームを経験しているが、丸ごと一軒の家全体について、考えたことがなかったので、新しく知ったことが多い。展示場にキッチン、トイレ、風呂などの商品を見にいったりするなかで、新しい技術にふれたり、制度問題を学んだりしている。
家を建てて、一人前ということを聞いたことがあるが、なるほど、制度のことだとか、選択とか、人との関わりであるとか、今まで体験したことがない広がり、人生への参加感がある。
いよいよ最終段階を迎えようとする、老いへの覚悟とも連動して、高揚感がある。
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