人間社会が万全ではなく、問題だらけで課題を多く抱えていることは、誰もが認めることだが、はたして、それらが、どのように克服されていくのか、その道筋が誰の目にも明らかであるかといえば、それさえあまり明らかにならないままに生きている。
モラルがキチンと実行できるほど、人間はできていない。それが本音とも思えない。だが、本能のままに、行動するわけにもいかない。仕組みそのものも、欠陥だらけであり、紛争の絶えることなく、殺し合いを続けている。
正当だと信じて、微笑を絶やさず、慈愛に満ちた顔をしていても、その仮面の下には、恐ろしい真顔がある。演技にすぎない事実がある。
人はどうしているときが、安らかであり、自然の状態であろうか。その状態にいて、人は満たされることになるのだろうか。なにも考えずに、眠りに落ちているときが、唯一しあわせなのだろうか。生きている間こそ、苦しみにみち、迷いと、嫉妬、競争心にさいなまれながら、しかも、その中に、「喜び」があり、生きがいが生ずるという、この不思議な実態が続くのである。
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