いつまでも変わらず、世の中が進行するわけではない。どんどん入れ替わり、人は死に、生まれ、世の中は変わっていく。自分の時代だけ良くても、それがどうなのだ。自分も必ず死を迎えて、やがて、その生存したことさえ、忘れられる。
たとえ、名前が残ったとしても、それがどうした。莫大な財産を残したとして、それがなんなのか。名誉ある地位についたとして、それがどうしたというのか。
しかし、人間の世の、少しでも進歩するべく、尽力することは、個としての人間のもっとも、やりがいのあることだし、それしかないような気もする。
動機がいかに利己主義的であっても、それが世のため人のためになっていることもある。逆に、世のため人のためと思いつつ、むしろ、助けられてばかりというケースもある。だが、助けられるということは、助けた人に喜びと、達成感を与えたということで役に立っているともいえる。
どうしても、人間は、相互関係から逃げるわけにはいかず、一方的に助けられているばかりでもなく、助けるばかりではないのである。
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