空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

虚構と真実のはざまで

2012年02月28日 20時29分36秒 | 思考試行

ドキュメンタリーと小説のちがいは、片や、真実を追及するのに対し、片や、脚色やあり得ないこと、空想などを付け加えて話しをつくることにある。それで、小説は、意味がないのかといえば、ドキュメンタリーとは違う効用があるのは間違いない。

すべて、ドキュメンタリーばかりであると、なんと味気ない人生になるだろうか。映画や演劇がもたらす効用というのは、実生活にない感動をもちこんでくる。そのことによって、人生に彩りと生きる糧となっている。

昨日、「さゆり」というハリウッド映画をみた。「ある芸者の記憶」という意味の原題がついている。日本語も時折でてくるが、外国語として出てくるにすぎない。

あくまで、英語劇なのである。最初は違和感を禁じえない。渡辺謙さんや、役所コウジさん、工藤ユキコさん、桃井カオリさんらの日本人俳優も英語でセリフをはなす。主人公は、日本人ではなく、見たことのない女優さんである。

物語は、芸者の一代記である。ほとんど、真実から取材したと思われる。外国人にとっては、本当に珍しいものに見えたものではないだろうか。映画そのものは、最後までみれば、当初の違和感はなく、さすがに、いくつかの部門でアカデミー賞をとっただけのことはあると感心させられた。

国際的な力をあわせて、出来た作品である。映画芸術の意味を知らされた。


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