書名 「奇術師」
著者 クリストファー・プリースト 訳 古沢嘉通
出版社 早川書房(ハヤカワ文庫) 出版年 2004年 定価 940円(+税)
現在公開中の映画「プレステージ」の原作となった本。映画を見る前に読もうと思ったわけではなく、少し前にデスクの大野からもらっていたのを、先日のカザフ出張の時の飛行機の中で読もうと思い、読み出した。正直いってあまり期待していなかったのだが、なかなか面白かった。ネタバラシになってしまうので、内容についてはあまり触れられないが、とにかくいくつもの仕掛けが隠されており、重厚な幻想小説になっている。特に最後の100ページぐらいは、のめりこむようにして読んだ。そして衝撃のエンディング。
「瞬間移動」というイリュージョンをめぐって、ふたりのマジシャンのまさに命を賭けた、対決が軸になっているのだが、そのタネをめぐって、マジックの世界を超えてしまうところが、この小説のすごさであり、面白さであると思う。
科学と幻想、それにマジックの秘密が加味された極上のエンターテイメントになっている。時代はいくつにもまたがっているのだが、中心はふたりのマジシャンが技を競い合う、20世紀初頭。この時代の雰囲気が実によくでているし、作品のなかでも効いている。
こうなると、どう映像化しているのか映画も見たくなる。すでにこの映画を見たデスクの大野によると、映画の方もなかなか面白かったらしい。
著者 クリストファー・プリースト 訳 古沢嘉通
出版社 早川書房(ハヤカワ文庫) 出版年 2004年 定価 940円(+税)
現在公開中の映画「プレステージ」の原作となった本。映画を見る前に読もうと思ったわけではなく、少し前にデスクの大野からもらっていたのを、先日のカザフ出張の時の飛行機の中で読もうと思い、読み出した。正直いってあまり期待していなかったのだが、なかなか面白かった。ネタバラシになってしまうので、内容についてはあまり触れられないが、とにかくいくつもの仕掛けが隠されており、重厚な幻想小説になっている。特に最後の100ページぐらいは、のめりこむようにして読んだ。そして衝撃のエンディング。
「瞬間移動」というイリュージョンをめぐって、ふたりのマジシャンのまさに命を賭けた、対決が軸になっているのだが、そのタネをめぐって、マジックの世界を超えてしまうところが、この小説のすごさであり、面白さであると思う。
科学と幻想、それにマジックの秘密が加味された極上のエンターテイメントになっている。時代はいくつにもまたがっているのだが、中心はふたりのマジシャンが技を競い合う、20世紀初頭。この時代の雰囲気が実によくでているし、作品のなかでも効いている。
こうなると、どう映像化しているのか映画も見たくなる。すでにこの映画を見たデスクの大野によると、映画の方もなかなか面白かったらしい。
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