デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

タシケントから日本へ

2007-06-14 00:27:02 | お仕事日誌
6時半に目が覚める。昨日いったい何時間寝たことになるのだろう。たぶん14時間以上は確実に寝たはずだ。シャワーを浴び、コーヒーをいれ、パソコンに日記を入力する。いままでこんな時間はなかった。はじめてこんなゆっくりとできた。
9時半すぎに受付のおばちゃんが部屋にやってくる。昨日ローマから電話があったので部屋に来たのだが、とにかくよく寝ていたのでそのままにしていたという。きっとすごいいびきをかいていたのだろう。バフロムが起きたかどうか調べてくれと電話をかけてきたので様子を見に来たとのこと。まもなくバフロムがやってきて部屋で簡単な朝食をとる。また来るからと言って、いったんバフロムは引き上げる。荷物の整理。12時前にバフロムがやってきて、一緒にサーカス場へ。ここで何人かと落ち合い、レストランに行こうということに。町の中心にあるばかでかいレストランの前には、ものすごい人の群れ。ビデオ撮影班もでている。中に入ると何百人もの人が、それも男ばかりが10人ぐらい丸テーブルに坐ってプロフを食べている。調理場からテーブルまでは何人もの給仕たちが手渡しで、プロフを並べる。大きな皿にのったプロフをふたりずつ食べる。食べ終わると、すぐに席を立ち次のグループと交代する。何なのかと思ったら結婚のお祝いらしい。明日が結婚式で、今日は前夜祭、朝と昼は男たちだけがプロフを振る舞われるとのこと。今晩は男女混じっての食事会になるらしい。いかにもイスラム的な習慣だ。
13時サーカス場に戻る。ディレクター室には入れ代わり立ち代わりいろんな人がやってきて、バフロムの判断を仰ぐ。強烈だったのは、バフロムが知らないところでテレビの撮影が今日行われたということがわかり、次々に担当者が呼ばれ、怒鳴りまくっていたこと。前にもこんな風景を見たことがある。まさに権力者バフロムである。最後はテレビクルーを入れてしまった、受付の保安係が呼ばれ、およそ5分にわたって怒鳴りまくられていた。すごいなあ、バフロムは・・・
15時から特別にショーを見せてもらう。ショーの中心はダンス、バフロムに以前長崎のテーマパーク用にダンスのグループがないかと問い合わせたことがあったのだが、そのためにわざわざ用意してくれたようだ。この話はすでにダメになり、そのことは昨日バフロムにも言っていたのだが、とにかく見てくれとのことになった。公演後バフロムは部屋に誰も入れるなと秘書に命じた上で、もうダメになったとはいわないで、あと1週間待って返事するからといい、こう褒め、そしてダンサーの中にはまだきちんと仕事をしていないものがいるとも言ってくれと頼まれる。了解したあと、担当の3人が呼ばれる。ほんとうに申し訳なかったのだが、バフロムに言われた通りに言う。
帰りの飛行機は、21時。そろそろ時間も迫ってきたのだが、バフロムは意に介さず自分を伴い、仕事関係で二カ所まわり、それから昨日のレストランで食事をしようという。時計を見たら、もう18時半。ほんとうであれば19時には空港にいたいところ。バフロムは20時行けば大丈夫だという。サーカスで働いている3人の女性と一緒に食事。このうちふたりの女性は若く美しい。じっと見ていたら目が灰褐色なのに気づく。エキゾチックだよなあ。いままでウズベクの人たちとは何人も会っているのに、こうした瞳の色に気づかなかった。時計を見たら19時半、ホテルにも戻らなくてはいけないし、出ることに。スーツケースを引き取り、空港へ。空港はもうバフロムの独壇場。列をつくっている日本人観光客を無視し、知り合いの人(空港に働いている人はみんな知り合いだと思う)を通じ、なによりも先に自分を通してくれる。ちょっと格好悪いよなあ。20時20分には搭乗口へ。ほんとうはここまでは誰も入れないのに、彼は入ってきてくれ、ここでお別れ。たばこを吸っていると、搭乗の案内。そこそこ機内は埋まっているが、おかげまで自分の席の隣はあけてあったので、ゆうゆう座れる。明日は事務所に寄らないといけないので、今日はとにかく寝ないと。



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