デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

タシケントへ

2007-06-13 09:00:45 | お仕事日誌
9時すぎに目がさめる。荷物の整理。ローマはイーリャにむりやり起こされ、やっと仕度。10時早々とサーシャが迎えに来る。軽く朝飯を食べ、ワーシャを待つ。出発時間予定の10時半すぎにワーシャが奥さんとやってきた。ウォッカとムチのお土産つきだ。なんとかカバンに無理やり詰め込み、下のサーシャの部屋に寄り、お別れをいう。ほんとうにいい男だったし、奥さんもとても感じのいい人だった。近々黒海の近くのセバストポールに引っ越すらしい。ぜひこんどはセバストポールにも来てくれとのこと。行きたいよなあ。クラウンのデニスも見送りに来てくれた。とにかくいまのアルマトゥイは車がめちゃめちゃ多い。空港までの渋滞を考慮し、サーシャが独自の回り道を探し出したようだ。30分で空港に着く。まもなく搭乗手続きが開始。見送りに来た3人とお別れ。
13時25分定刻通りタシケント行きの飛行機に乗る。ずいぶんと小さな飛行機だった。タシケントに着いたのは現地時間の14時半。入国手続きを待っていたら、バフロムが姿を現す。出迎えの人は誰も入れないところに、彼はいつものように入ってきて、通関の手続きもなんも問題なく処理。警察官が何故か、自分のカバンをバフロムの車に持って行ってくれ、しかも車に乗りこんできてびっくりしたのだが、なんでもバフロムの甥とのこと。タシケントはアルマトゥイに比べて暑い。去年も泊まったサーカスホテルに案内される。荷物を置き、そのままバフロムが経営するレストランで食事。ここはもう何度も来ているが、ラグマンが美味しいところ。ふだんはほとんど飲まないバフロムが珍しくウォッカを飲む。さかんにお前はほんとうにいい奴だといってくれる。去年日本に来たときちょっとだけアテンドして世話してやったのが、よほどうれしかったようだ。ラグマンとシャシリークを食べる。そのままサーカス場へ。カフェに皆集まって、バフロムが来るのを待っていた。今日は亡くなった副団長のエドワルドが死んで40日の供養の日らしい。ウズベクでは死後7日後、そして40日後、1年後に供養をするらしい。カフェにはエドワルドの写真が飾られてあった。昨日アルマトゥイで会ったばかりのパーシャが、供養の言葉を求められたときに、突然泣きだし、言葉にならず、そのまま姿を消したのが印象的だった。皆が、言葉にならないということ自体が、パーシャのエドワルドへの思いを表現していると言って、もらい泣きしていた。自分もエドワルドとは何回か会っているし、去年日本でも会っている。いかにも小賢しい感じで自分はあまり好きになれなかったが、そうした悪ぶったところに皆愛着をもっていたようだし、こうした人物がバフロムにとっては重要だったのだろう。しばらくこの場に同席したあと、ホテルまで送ってもらう。まもなくして下の受付のおばさんが、プロフとお茶と野菜と水とジュースと、ウォッカをもってきてくれる。ありがたい心遣いだ。荷物を整理しようとトランクを広げたところで、急に睡魔が。そのままソファーに横になる。気づいたらもう24時。たぶん6時間ぐらい寝たのだろう。部屋のドアの鍵を締めて、寝室に行き、本格的にまた寝る。




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