湖の南

書名　「湖の南」
著者　富岡多恵子　出版社　新潮社　出版年　２００７年

ニコライ皇太子が、巡査津田三蔵に斬りつけられた事件として知られる大津事件を描いた小説としては、吉村さんの「ニコライ遭難」がある。富岡さんのこの小説は、ニコライや政府の対応を描くのではなく、斬りつけた津田に焦点をあてているのが、異色。自分は知らなかったのだが、大津には津田の書簡が保存されており、それを克明にたどりながら、津田三蔵のたどった人生を描きながら、なぜ彼がニコライに刃を向けたのかを追う。
ノンフィクションではなく、あくまでも小説ということがあるのかもしれないが、自分にはもうちょっとテンポよく事実を追いかけてもらいたいという気がした。ノンフィクション好きにとっては、そこが物足りないような気がした。実際に富岡さんが、琵琶湖の近くに住んでいるかどうかわからないが、土地のもつ霊気のようなものを書き込みたかったのかもしれない。

カンボジア・フレス

やっと身体が元通りになったような気がする。６時に起き、ベイサイドマリーナまでジョギング。ここ一カ月ぐらい同じところに大きな外国のヨットが停泊している。優雅なものである。
１０時前に出社。
いくつか依頼されていた企画資料を作成して、発送してから、カンボジアのプレスリリース発送リストをチェック。
昼飯を食べてから、本格的に発送の準備。とりあえずは封筒に宛て名のシール貼り。さあいつ終わるのだろう。カンボジアの団体の掘り起こしのために何件か電話。あまりいい反応ではない。しかしこうした作業を続けていかないとターゲットがわからない。まだどこに売り込むかというターゲットが絞れていない。ここに早く迫らないといけない。１９時半まで作業して、あとは明日。