goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

イタドリは漢字では、「虎杖」、「疼取」と書きます

群馬・榛名山麓に先日秋探しをしてきました

 渋川総合運動公園近くの雑木林で、イタドリが咲いているのを見つけました

イタドリの別名は、スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタンなど豊富です

またイタドリを漢字で書くと、「疼取」とか、「虎杖」と書きますが、これらの由来は、「疼取」が、「 疼(いた)みを取り去る効果があること 」、「虎杖」は、茎に虎の縞模様のような赤い斑紋が入るのを見立てたとされています

尚、イタドリは春芽出しした時、生食したり漬物にしたりと利用できます

若い茎は柔らかく、折り取るとポコンと音がし、かじると酸っぱいので、これが別名の由来になっています

イタドリは北海道西部以南の日本各地に分布し、朝鮮・中国・台湾にも分布するタデ科イタドリ属の多年草草本です

葉の付け根の部分は水平で、楕円形(➝長さ6~15cm)をして、葉腋から枝を出し互生しています

近縁種のオオイタドリは心形なので、ここで見分けることができます

イタドリは繁殖力が旺盛で、風に運ばれた種子は、アスファルトを突き破って芽を出して生長し、群生地ができるほどの爆発的に数を増やします

19世紀にイギリスに輸出された際、在来種を駆逐してしまう恐れがあることから、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されました

イタドリは大きくなる多年生草本で、高さ2mになります

路傍や荒地までさまざまな場所に生育しますが、肥沃な場所ではより大きく生長し、枝分かれして枝先は垂れ下がって他の植物を駆逐するほどの旺盛な生活力を持っています

このような旺盛な生活力は太い地下茎のためであり、崩落地などでいち早く群落を形成します

マイ菜園にも近年生え始め今年は増えてきたので、除去法を考えねばと思い始めています

      雑木林の中で、目立って咲いていた イタドリの花

イタドリは、雌雄異株・初秋から枝に小さな白い花が穂状に沢山つきます ・・・ 開花時期は7~10月です 

雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見え、雌花は先が5つに裂け、中に3本の花柱(雌しべ)が見えます

         イタドリの花 アップです ・・・ 紅い茎が印象的です

イタドリを詠った句、歌がありました  (ネットで見つけました)

「イタドリ(虎杖)」は仲春、「虎杖の花」は、夏の季語です

          『  虎杖の 花やわびしき 水の音  』        佳兆 「よさむ」   

          『  幼な日の 酸味かなしき 虎杖よ 』        中村 苑子

          『  虎杖を 折ればすぽんと 冥土かな 』      小倉 斑子

          『  虎杖を 折る音山に  聴かれけり 』       曽我部介以    

          『  虎杖や 到来過ぎて  餅につく  』      一茶 「九番日記」

          『 ほろ酸ゆくほろ青くさくイタドリの茎かむ此処はふるさとの野辺 』        鳥海昭子 
             
    ふるさとの野道でイタドリを見つけました。子どもの頃したようにひょいと茎を折って口に含むとほのかに酸っぱく青臭く、懐かしい風景がよみがえってくるのでした

          『 鷲ひとつ石のうらべに彫りにけりそなたにあらき虎杖の花    』         北原白秋

          『 霧の夜の哀れなりける月に似て青く曇れるいたどりの花     』         与謝野晶子


イタドリの白い花を見る2週間前、同じところで紅い色のイタドリが咲いていました

色違いのイタドリが同じような場所で咲いていましたが、時期によって咲く色が異なるのでしょうか!?

どうやら同種ですが、同じで草本ではなく品種が異なるようです

花色が紅色を帯びるものをベニイタドリ(紅虎杖)とも明月草と呼びます

ベニイタドリは在来の固有種で山野に生える多年草で、草丈50cm~2mになり、茎は太く中空で若い茎は紅紫色の斑点があります

花色は紅色で5裂し、花のあと雌花の外側の花被片3個は翼状に張り出し、そう果を包みます

       ベニイタドリ

     ベニイタドリの 咲き姿                       ベニイタドリの花 アップ

 

イタドリの 花言葉は、「 回復 」、「 見かけによらない 」   です

イタドリは、あまりに繁殖力が強いので、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されていますが、実は頼りがいのある植物です

根茎は生薬で、「虎杖根(こじょうこん)」といい、利尿、通経剤として薬用になりますし、山菜として食用になります

花言葉はそんなところから生まれた言葉なのでしょう

ネットで知ったのですが、イタドリでジャムがつくれるのだそうです

味は爽やかな酸味があって、パンに塗るだけでなく紅茶やお菓子に加えると美味しいと云います

また、肉料理の下味に使うと、肉が柔らかくなり、オリーブオイルや酢と混ぜればさっぱりした魚介サラダにぴったりのドレッシングも作れるそうです

作り方が紹介されていましたので、載せておきます・・・来年作ってみようかな

用意するもの : ● イタドリの新芽:10本  ● 水:大さじ2  ● キビ砂糖:イタドリの半分程度の分量  ● レモン汁:少々  ● 煮沸消毒したビンなどの保存容器:1個

作り方     1. ピーラーでイタドリの皮をむき、適当な大きさ切って筋をなるべく取り除く

           2. イタドリを色が変わる程度にさっとゆでて、1時間ほど水にさらす

          3. 水気をよく切り、水と一緒にミキサーに入れてペースト状にする

          4. ペーストを鍋に入れて砂糖、レモン汁を加え、アクをとりながら、弱火で好みの固さになるまで煮つめる

          5. 煮沸したガラス容器に入れて冷ます

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ヒガンバナ... 秋の深まる中... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。