ダンポポの種

備忘録です

おもいで(その3)

2007年09月17日 17時29分37秒 | 旅のあと
◎乗り歩き1日目(続き)
初乗りをするために出向いた
「つくばエクスプレス」の車内で発生した、
まさかの問題!?

それは…

ちょいと、言いにくいことですが、

私…、電車が走り出すと、すぐに寝てしまった…。

              

つくばエクスプレスに乗る ということは、

今回の旅行の「取り組み目標」のひとつでした。

そのことは分かっていたんだけれど、すぐに寝てしまって…。

                

守谷駅に停車するときに〝ハッ〟と気がついたのですが、また寝てしまって…。

              

そのまま、終点のつくば駅に着いてしまいました。

秋葉原からつくばまで、所要45分。
はっきり言って、ほとんど全区間、寝てましたぁっ!

『眠り込んでしまうぐらい快適な乗り心地でしたよ!』ということで。

(開き直ったな…)


土浦→(常磐線)→我孫子→(成田線)→成田→成田空港

初乗りにも関わらず全区間を〝寝て過ごした〟というのは、さすがに、へこみます。
『つくばから秋葉原へ向けて、もう一度乗り直そうか?』
と一瞬考えましたが…、
まあ、そこまでつくばエクスプレス(TX)にこだわる意気込みはもともと無いので、
今回はこれで良いです。
逆に、「全区間を寝て過ごしたこと」こそがTXの思い出になる…ってもんです。

    

くどいですが、天気は最悪です。つくばも、雨でした。

降りしきる雨の中、私は、
つくば駅のバス乗り場(つくばセンター)を11時ちょうどに発車する、
JR土浦駅ゆきのバスに乗りました。
土浦駅までは、所要30分ぐらい。
乗客は10人たらず。
途中の停留所での乗降はあまりなく、道路も空いていて、すいすい走りました。

つくば研究都市というのは、この辺りのことを言うのでしょうか。
たくさんの建物が林立している街なのだろうと勝手に想像していたので、
ちょっとイメージと異なる風景でした。


土浦駅から、JR線(常磐線)に復帰です。
もっとも、『周遊きっぷ(東京ゾーン)』が使える区間は常磐線の取手駅までなので、
ここ土浦駅はすでにエリア外。
TXに乗ってきたことで、周遊きっぷのエリア外に出てしまったことになります。
土浦駅の券売機で取手までの乗車券(480円)を買ってから乗車。

11時46分発の上野ゆき(E531系)に乗りました。
『時刻表」によれば、これは勝田から走ってきた列車のようですが、
土浦から乗り込む客は少なく、車内も空席がちらほら…という状況。
立っている客はいなかったです。
さすがに、この時間帯は車内も空くのですね。

立っている客がいない中、私はひとり「運転席かぶりつき」対応をとって、居眠り防止に努めました。

前方を眺めていると、
線路上で十羽ぐらいのカラスが塊のようになって、もみあっている場面に遭遇しました。
エサを奪いあっているのか…?
でも、この電車の進路となる線路上にいるので、非常に危ないです。

〝ファ~~ン〟

と、警笛が鳴らされました。

群れていたカラスのうち半数ぐらいが、驚いたように飛び立ちました。

〝ファ~~ン〟

と、二度目の警笛。

カラスたちも、接近する電車の〝気配〟は感じているはず。

ついにエサを諦めたか、線路上に残っていたカラスたちが一斉に飛び立ちました。


あーっ!! まだ、一羽残っている!


もう、電車は直前まで迫っています。

運転席かぶりつきポジションの私は、
決定的瞬間の目撃者になってしまうのではないかと、ハラハラしています。
(なら、見なければいいだろうが!)

〝ファ~~ン〟

三度目の警笛が鳴らされたのと同時に、最後の一羽も飛び立ちました。間一髪セーフでした。

警笛は3回も鳴ったけれど、減速する気配はまったくなかったですね。
ある意味、運転士も大変だなぁ。

取手駅はスルーして、そのまま『周遊きっぷ』のエリア内に入り、
12時23分着の我孫子駅で下車しました。
ここから先は、成田線に歩を進めようと思います。


ちょうど昼を過ぎたので、我孫子駅ホームの立食いそばで簡単に昼食を済ませました。

「天ぷらそばと、おにぎり、お願いします」
「おにぎり、無いんですよ」

おにぎりが無いって…、なぜ。


我孫子12時46分発の成田ゆきに乗り込んで、「午後の部」がスタートです。

うすい緑色の帯を巻いたE231系の5両編成でした。
常磐線の快速電車と同じ車両ですね。付属編成を単独で回しているということかな。
座席がほぼ埋まるぐらいの利用状況で、立っている乗客は少なかったです。

大きなトランク・ケースを携えた乗客も何人かいて、
この路線が成田空港へのアクセスとしても利用されていることを知りました。
我孫子~成田間は普通電車しか走っていませんが、
常磐線沿線の人々ならば空港アクセスに便利そうですね。

「宮脇俊三氏の『最長片道切符の旅』にも、成田線を通ったときのことが書かれていたな…」

ってなことを思い出しながら、電車の揺れに身をまかせていたら、また寝てしまって…。

              

我孫子から約40分で、終着の成田駅に到着。

私は最近までずっと、我孫子~成田間が「成田線」だと思っていました。
でも、路線図をよく見ると、佐倉~松岸間や成田~成田空港間も、成田線に含まれていますね。
成田周辺の線路は全て「成田線」ということか…。

乗客のトランク・ケースを見て心が動いた…、というわけでもないですが、
せっかくここまで来たので、成田空港駅まで行ってみることに急遽決心しました。
『周遊きっぷ』のエリアは成田駅までなので、
成田~成田空港間を往復するぶんは別会計ということになりますが…。(片道230円です)


(つづく)




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