ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

<チョウセントラの過去と現在> ②トラを見にズーラシアに行った、のですが・・・

2016-03-05 23:49:56 | 韓国・朝鮮関係の知識教養(歴史・地理・社会等)
 → <チョウセントラの過去と現在> ①はじめに =歴史・文化・民俗・絶滅危惧種等々=
の続きです。

 近所のスーパーで2月初め「鬼のパンツ」の歌が流され、その後ずっと「うれしいひなまつり」の歌だったのが、それも一昨日でおしまい。あっという間に今年も6分の1が終わってしまいました。(あの歌を聴きながら頭の中で「あかりをつけたら消えちゃった♪」と歌っている人は何割もいると思います。)
 そして2月18日(木)に免許の更新で二俣川の免許試験場に行ってからもう2週間。当初の予定だとその免許関係の記事(→コチラ)のすぐ後にこの記事を書くつもりだったのがずいぶん遅れてしまいました。

 さて、精神的に疲れた私ヌルボが原付で向かった先はよこはまズーラシア動物園。「癒し」のほかに行った理由はというと、
 ①大雑把にみれば自宅からの方向が二俣川と同じ(北西)で、長く神奈川に居住しているのにまだ行ったことがなかったから。
 ②最近「メンコンイ」=ジムグリガエルについての記事を書いて以来絶滅危惧種動物にちょっと興味を持つようになったから。
 ③アムールトラ(チョウセントラ)と、東南アジアのトラを比べて見てみたかったから。

 ・・・と、こんなところです。

 いい天気とはいえ、冬。そしてウイークデイの昼過ぎ。こんな時にどんな人たちが動物園を訪れるかと、動物より先に人間観察。多いのは幼児を連れたお母さん。(たまに父親がいることも。) それからアベック。そーか、動物園デートというのはデートの定番なんだな。なるほど、動物園デートのタブー(→コチラ)とか、(女性の)作戦(→コチラ)とか、いろいろあるみたいです。この数十年ちょっと無頓着だったな。(笑)

 ズーラシアはとにかく広い動物園です。とりあえず、公式サイトは→コチラです。
 最初のゾーンは<アジアの熱帯林>。ここでとくに親近感を覚えるのは・・・。
     
 もちろんオランウータンですね。
 その後、知り合いの生物のセンセーから「チンパンジーとはDNAの99%が一致している」と聞きました。ただ、後でネット検索すると「一致」の解釈の仕方の問題もあるようですね。(→コチラ参照。)

 少し行くと、いました、いましたがなスマトラトラが!
     
 2014年8月生まれのメスの双子ダマイとミンピです。まだ1歳半なのに、こんなに大きくなっています。大きなガラスの向こうを歩き回っています。 
     
 こんな近くまで! この小さな女の子、真正面で視線を合わせたりして恐くないのかな? いやー、ガラスを発明した人はたいしたものです。
 その少し先に、インドライオン
     
 インドにもライオンがいるということはどれくらい知られているのでしょう? これもやっぱり絶滅危惧種(EN)です。それにしても、トラととも動物界の横綱格なのに、先のスマトラトラの双子姉妹のような精悍さがぜ~んぜん感じられない・・・。何を考えているのか、しっかりしてほしい!(笑)

 次に、入って少し後に気づいたことなのですが、私ヌルボ、先に書いたように「アムールトラ(チョウセントラ)と、東南アジアのトラを比べて見てみたかった」というのがここに来た目的の1つでしたが・・・、次のゾーン<亜寒帯の森>の見取り図を見るとこの通り。
 アムールトラと書いてあったとおぼしきところがアムールヒョウと書きかえられています。
 あとで確かめてみたら、横浜と友好都市提携をしている上海の動物園からアムールトラのトンファ(東華.オス)とヤンユェン(陽原.メス)という2頭のアムールトラがやってきて、野毛山動物園で育てられていたが、その後新しくズーラシアができてそちらに移されたとのこと。しかしトンファは2009年2月に、またヤンユェンも同年12月に死亡したのだそうです。つまり、今ズーラシアにアムールトラはいないのです!
 そうか・・・。私ヌルボがズーラシアにはアムールトラがいることを知ったのが約10年前。トラの寿命は15~20年ということなので、ヌルボが年をとる4~5倍くらいの速さで老け込み、とっくにこの世のトラではなくなっていたのですね・・・。なお、トンファの死については「トンファは私にとって友人だった」という方の真情溢れる追悼記事があります。(→コチラ。) これはぜひ読んでほしい一文です。
 で、これがアムールヒョウ
     
 アムールヒョウはシベリアヒョウともよばれ、また朝鮮半島にも(かつては)いてチョウセンヒョウといわれたという点ではアムールトラと同じですね。ただ、やはりトラよりひと回り小さいし、トラを横綱とすれば関脇クラスかせいぜい張出大関といった感じですかねー。

 さて、<亜寒帯の森>ゾーンでは他にこれも絶滅危惧種のユーラシアカワウソを見たかったのですが、なぬっ、今日はお休みだって!? 「ウソ!」・・・とつまらないオヤジギャグを口にしてしまってどっと疲れが・・・。
 この後、<オセアニアの草原><中央アジアの高地>の2つのゾーンを経て、<日本の山里>ゾーンにやっと入った頃にはもう3時半を回り、午前中の精神的疲れは癒えたものの身体的疲労はいかんともしがたいレベルに。
 その<日本の山里>ゾーンにいたのが左の写真のツシマヤマネコベンガルヤマネコの亜種とのことですが、そもそもベンガルヤマネコの亜種とされるアムールヤマネコというのが生息する所によってツシマヤマネコ、チョウセンヤマネコと呼ばれるということなのかな? 学者によっても見解が分かれる? ここらへんはよくわかりません。
 それにしてもこのヤマネコは落ち着きがなく、間断なく同じ所を往ったり来たりしていました。
 どうも動物園で見る動物は動きがほとんどないか、過剰なほど動き回っているかの2つに大別されるように思います。まあ自分が人間だから、人間の動きを基準にして見ているにすぎないのでしょうが・・・。それにしてもとくに爬虫類の諸君など生きているのか死んでいるのか、生き物なのか置き物なのかも判然としないのがずいぶんいます。いくら「亀は万年」と言われるほど長生きしても、その大半をあんなにじっとしたままで過ごすとしたら、その人生(いや亀生か)といったい何なんだ!と問うてみたいものです。彼らがしゃべれるとしたら、「そ・・・れ・・・は・・・だ・・・な・・・」と100年くらいかけて答えてくれるかも。(笑)
 
 ズーラシアは、やっぱり広かった! 53.3ヘクタールで、多摩動物園を少し上回っています。(子供の頃ちょくちょく親に連れて行ってもらった名古屋の東山動植物園は60ヘクタール。恐竜像が懐かしい。) 半日ではとても回りきれず、アマゾンやアフリカの動物はまた今度ということにして帰途についたのでした。

 ズーラシアにアムールトラはいなかったので、次の記事で捲土重来です。

 → <チョウセントラの過去と現在> ③野毛山動物園のメイメイの「虎」独、麝香虎骨膏のこと等
 → 1月4日に天寿を全うして亡くなった野毛山動物園のアムールトラ(チョウセントラ)・メイメイ(20歳)
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