2つ前の記事の関連でピョンドリ(편돌이)すなわちコンビニのアルバイト店員関係の記事を読んでいたら、「진상」という言葉に出くわしました。店員の悩みのタネの1つがこの「진상」だという内容です。このスペルに該当する漢字語を思い浮かべると「真相」それから「進上」くらいですが、それだと意味がとれず。例によって<NAVER辞書>を引いてもそれらしい説明はナシ。ネット検索すると、やっぱりピョンドリ(편돌이)同様に、若者を主としたネット社会でよく用いられるような言葉は<ナムウィキ>です。その「진상」の項目(→コチラ)の説明文中にありました。以下はその要点です。
漢字では「進上」で、本来の意味は日本語同様モノを差し上げることです。ところが、封建時代だと進上する相手は王とか上級の役人等。否応なく差し出さなければならないので、「とくに最上品じゃなく、質の落ちるモノでもテキトーに差し出しておけばいいんじゃない?」というわけで、「진상」には「粗末な品物」という意味も込められるようになりました。(←これは各辞書にも載っています。) 他に、商人の中でもとくに無教養で不作法な者を意味したという説もあるようです。
このような背景の下で、嫌でも相手にしなければならないような困った客を「진상손님」というようになり、それが短縮されて「진상」だけで店員を困らせる嫌な客をさす侮蔑語になった、とのことです。「진상」に固定化されたのが「2011年現在」とありますが、検索にかかった2007年の<YAHOO!知恵袋>に「진상 손님 って?」という質問がありました。(→コチラ。) ということは、大雑把に言って「近年広まってきた言葉」とみてよさそうで、その質問では「진상 손님」ですが回答文は「진상」になっています。回答には「昔の王に対するように嫌でも従わざるをえない、そんな困った相手」といった説明がついています。
<ナムウィキ>によると、類似の言葉として「블랙컨슈머(ブラックコンシューマー.Black Consumer)」の他に「손놈(ソンノム)」というのがありました。これはわかりやかいですね。손닙(ソンニム.お客様)」の닙を놈(奴)に変えて「손놈」。いやー、意味の大変化!(笑)
日本でもたまに嫌な客がいますね。私ヌルボ、以前スーパーで「社長を出せ!」とか大きな声を出している客を見たことがありました。スーパーの場合(→コチラ)やコンビニの場合(→コチラ)を見ると、韓国の事例とほぼ重なります。(韓国の方がちょっとカゲキかも・・・。) そのことに気がついていない客もけっこういそうです。いや、気がついてないからこそ「ソンノム」なのか?
ところで、日本語では嫌な客を指す特定の言葉はないのですか?
※商品に「王に進上するほど良い物という意味で「진상」の文字がパッケージ等に入れられる例は多いが、上記のように「質の悪い物」という意味もあるので嘲笑されたりもするとか・・・。また「진상애호박」という애호박(子カボチャ=ズッキーニ)があるとのことですが、これは光陽市津上(진상)面で作られたズッキーニなのだそうです。ハングルだけの表記はやっぱりまぎらわしいなー。
漢字では「進上」で、本来の意味は日本語同様モノを差し上げることです。ところが、封建時代だと進上する相手は王とか上級の役人等。否応なく差し出さなければならないので、「とくに最上品じゃなく、質の落ちるモノでもテキトーに差し出しておけばいいんじゃない?」というわけで、「진상」には「粗末な品物」という意味も込められるようになりました。(←これは各辞書にも載っています。) 他に、商人の中でもとくに無教養で不作法な者を意味したという説もあるようです。
このような背景の下で、嫌でも相手にしなければならないような困った客を「진상손님」というようになり、それが短縮されて「진상」だけで店員を困らせる嫌な客をさす侮蔑語になった、とのことです。「진상」に固定化されたのが「2011年現在」とありますが、検索にかかった2007年の<YAHOO!知恵袋>に「진상 손님 って?」という質問がありました。(→コチラ。) ということは、大雑把に言って「近年広まってきた言葉」とみてよさそうで、その質問では「진상 손님」ですが回答文は「진상」になっています。回答には「昔の王に対するように嫌でも従わざるをえない、そんな困った相手」といった説明がついています。
<ナムウィキ>によると、類似の言葉として「블랙컨슈머(ブラックコンシューマー.Black Consumer)」の他に「손놈(ソンノム)」というのがありました。これはわかりやかいですね。손닙(ソンニム.お客様)」の닙を놈(奴)に変えて「손놈」。いやー、意味の大変化!(笑)
日本でもたまに嫌な客がいますね。私ヌルボ、以前スーパーで「社長を出せ!」とか大きな声を出している客を見たことがありました。スーパーの場合(→コチラ)やコンビニの場合(→コチラ)を見ると、韓国の事例とほぼ重なります。(韓国の方がちょっとカゲキかも・・・。) そのことに気がついていない客もけっこういそうです。いや、気がついてないからこそ「ソンノム」なのか?
ところで、日本語では嫌な客を指す特定の言葉はないのですか?
※商品に「王に進上するほど良い物という意味で「진상」の文字がパッケージ等に入れられる例は多いが、上記のように「質の悪い物」という意味もあるので嘲笑されたりもするとか・・・。また「진상애호박」という애호박(子カボチャ=ズッキーニ)があるとのことですが、これは光陽市津上(진상)面で作られたズッキーニなのだそうです。ハングルだけの表記はやっぱりまぎらわしいなー。