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ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国で豪雨。例年7月は多いが、今回は特に・・・

2011-07-27 23:51:20 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
  韓国では、26日から続く豪雨(韓国語では「폭우(暴雨)」のためかなりの被害が出ているようです。
 ソウルの市街地でも、清渓川が増水のため立入禁止等々のようすをANNのニュースが伝えています。
 →YouTube

 方背(パンベ)駅付近を走るバス内にも水が入り込んでいます。
 →YouTube

 方背駅は漢江の南の瑞草区ですが、同区内では山崩れで大量の土砂が住宅街に流れ込み、16人が亡くなったとか。
 また春川市でも27日午前0時頃、豪雨による土砂崩れで、ボランティア活動のためペンションに宿泊していた大学生ら約40人が生き埋めとなり、13人が死亡したそうです。

 韓国では、先月6月25日、梅雨の大雨による増水で、倭館にある「護国の橋」が損壊したことが伝えられました。(関係記事→コチラ
 この橋は1905年京釜線開通に合わせて日本が洛東江に架けた鉄橋で、朝鮮戦争当時、この鉄橋を挟んだ戦闘で北朝鮮軍の南下を防いだため「護国の橋」とされ、登録文化財にも指定されたこの橋が、よりによって朝鮮戦争開戦の日に崩壊したことや、また野党側からは現政府が推進している4大河川再生事業が原因と批判したこともあって、かなり大きく報道されました。

 さて、韓国の豪雨の動画を韓国サイトで探してみると、同じような動画がほぼ毎年7月にupされていることがわかります。
  つまり、程度の差はあれ、7月の豪雨は決してめずらしいことではないのですね。

 韓国の梅雨は日本より遅く、6月下旬から7月下旬です。また日本のようにそぼ降るような雨ではなくて、ザーザー降るようです。

 東京とソウルの月別降水量を比較すると一目瞭然。(下図参照。2011年。)東京では梅雨の6月と台風の9月に多くなっていますが、ソウルでは7・8月。それも東京の6・9月の2倍近くの降水量ですからハンパじゃないですね。ソウルでは、その2ヵ月合計で年間降水量の半分を上回っています。
   

 韓国気象庁によると、今回の豪雨は、ソウルでは降り始めからの雨量が430ミリを超え、7月としては観測史上最高とのことで、すでに上のグラフの1ヵ月分の数値を大きく上回っています。被害がこれ以上広がらないことを祈ります。