ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国・北朝鮮関係の新聞記事から考える ・・・報道の自由度など

2010-10-24 23:50:45 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 昨年8月にブログを開設してから、新聞の国際に以前よりよく目を通すようになりました。
 すると、韓国・北朝鮮関係のニュースがほぼ毎日何かしら載っているんですね。

 昨日の「毎日新聞」で目に入ったのは、韓国・朝鮮ではないんですが、<無言の抵抗>という見出しのついた大きな写真付きの記事。
 国際組織「国境なき記者団」が20日発表した報道の自由度ランキングで81位だったパナマの記者が口をテープでふさいで報道弾圧に抗議しているデモの写真、とのことです。
 記事によると、日本は178カ国中11位で米国は20位。
 獄中にありながらノーベル賞を受賞した劉暁波氏についての情報を封じている中国は171位。
 記事には「パナマは、抗議デモができるだけ自由があるといえそうだ」とありますが、中国でさえもその下の国々に比べれば、投獄はされても殺されはしないだけまだマシ、ということでしょうか。

 北朝鮮はというと、伝えられるところでは、政府批判のビラをこっそりばらまくだけでも命がけ。劉暁波氏のように堂々と政府を批判する人が現れることなど想像もつきません。
 で、その北朝鮮は最下位かなと思ったら、「ワースト3は、下からエリトリア、北朝鮮、トルクメニスタン」。
 トルクメニスタンについては以前テレビで見たことがあります。
 「中央アジアの金正日」といわれた初代大統領ニヤゾフの時代(1990~2006)は徹底した独裁体制がしかれて、「中央アジアの北朝鮮」とよばれた国ですが、彼が世を去った今でもあまり変わっていないのでしょうか・・・。

 アフリカ東部の小国エリトリアについてはホントに何も知りませんでした。
 1993年独立したもののまだ憲法もない状態で、一党独裁が続いているとか・・・。

 なお、韓国の報道の自由度はというと、別のサイトで見たところ42位とありました。

 さて、「毎日新聞」のこの記事のすぐ下に<韓国:「社会嫌い」北側に亡命図る 医師ら3人摘発>という記事がありました。

 日頃からネット上で北朝鮮を称賛し、韓国政府を批判する書き込みを続けていた医師ら3人が今年2月中国経由で北朝鮮に亡命しようとしたが失敗し、国家保安法違反容疑で摘発されたというもの。
 「韓国社会が嫌いで、北朝鮮に亡命しようとした」という彼らをバカだというのは簡単ですが、人権状況が上記のように世界でも最悪のレベルとされる北朝鮮のことが、韓国ではどう認識されているのか、あるいはこの3人がどんな人物で、具体的に何をどう考えていたか等々、まずはもっと情報を集めてみようと思います。