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謎の安冨歩ワールド

2012-05-03 | 東日本大震災と研究者
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 5月 3日(木)21時11分47秒

東京大学東洋文化研究所の公式サイトを見ると、安冨歩氏の「研究テーマ」は「魂の脱植民地化」になっていますね。
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/faculty/index.html

「魂の脱植民地化」とは「外部から押し付けられたモノを自分自身の真の姿と信じ込まされ、魂が主体的・自律的な運動を自ら放棄してしまうこと」だそうです。
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/husv83/comment/20100719/1279520952

ま、それはどうでもよいのですが、東洋文化研究所においては「魂の脱植民地化」で予算が取れるらしいので、うらやましいと思う大学関係者もいるでしょうね。
また、アマゾンに出ていた安冨歩氏の著書『生きる技法 』の内容紹介によると、同書は、

-------
最初に「生きるための根本原理」を導入しておきます。
それは―
【命題1-1】自立とは多くの人に依存することである。
人はどうしたら自由になれるか。幸福になれるか。
自分自身の内奥の感覚に忠実にしたがうこと。
さまざまな呪縛から脱出した東大教授、命がけの体験的人生論。
http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E6%8A%80%E6%B3%95-%E5%AE%89%E5%86%A8-%E6%AD%A9/dp/4862280552

というものだそうです。
更に同書の星四つのレビューによれば、

--------
著者が、配偶者や母親から自立する過程で、感じ、考え、心から納得したことだけを記している点で200頁に満たない小冊ではあるが、非常に読み応えのある内容となっている。
人が二人以上集まればそこに力関係が生じるのは世の習いであり、我々は恐怖や不安から自ら進んで隷属を選ぶのである。
著者は、自分が欲すればそのような状態から脱して、「自己愛」ではなく「自愛」に基づいた「創発的」な生き方ができると説く。
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のだそうです。
母親からの自立はまだ理解できますが、配偶者から自立する必要がある人とはいかなる人物なのか。
そういう人が書いた「命がけの体験的人生論」を金を払って読みたいと思う人がいるのも不思議ですね。
安冨ワールドとその周辺は謎だらけですね。
ま、あんまり関わりたくはないですが。

>美川圭氏
武田邦彦氏に頼んで『平清盛』の視聴率低下状況を一次関数にしてもらったら、年末にはマイナスの数字になりそうですね。
美川氏は「貴族社会の美の世界は、薄汚い庶民の世界の対極にある。その美の世界は、その庶民からの富の徹底的収奪の所産である」と言われていますが、この部分は何だか古色蒼然たる人民史観のような感じがして、美川氏らしくないちょっと奇妙な記述ですね。
平家の冨のうち、少なくとも貿易から得たものは「庶民からの富の徹底的収奪の所産」ではないと思いますけどね。
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