大福 りす の 隠れ家

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辰刻の雫 ~蒼い月~  第54回

2022年04月15日 21時44分31秒 | 小説
『辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~』 目次


『辰刻の雫 ~蒼い月~』 第1回から第50回までの目次は以下の 『辰刻の雫 ~蒼い月~』リンクページ からお願いいたします。


     『辰刻の雫 ~蒼い月~』 リンクページ




                                  




辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~  第54回



一階に降りると廊下を歩き宇藤が一つの扉を開けるとそこから裏に出ることが出来た。 いわゆる勝手口というところだ。
“ウラ” と書かれていた鍵はここのことだったのかと、カルネラと台所に忍び込んだ時のことを思い出す。

(ってか、完全に鍵がかかってないし)

窓から出入りをしていた努力をどうしてくれる、と言いたい。

「坊、坊はどうやって逃げてどこから来た?」

紫揺が離れた所の隅を指さす。 そこには色んなものが積み重ねられ、アバウトな階段状になっているのが見える。

「あんなものがあったのか・・・」

紫揺が自分の肩にかかっている宇藤の手をトンと指で突く。 最後の希望だ。

宇藤が紫揺を見る。

紫揺が離してみせた両手の人差し指をくっ付け、それを塀の向こうに放るようにしてみせる。

「俺の仲間と逃げろってか? ははは、分かったって」

コクコクと紫揺が頷く。

紫揺の指を見る。

「だが今のじゃ俺の仲間が一人みてーじゃねーか」

半分笑いながら言っている。

人差し指は二本しかない。 一本は宇藤、あとの一本は一人の仲間、そう言っているのだと判断した。
紫揺が首を傾げる。

「俺はそんなに仲間がいねー寂しい奴じゃねーぜ」

うんうん、と頷くと紫揺が満面笑みになった。
今度は人指し指を一本立て、もう一方の掌を広げて見せそれをくっ付けると、さっきと同じように塀の向こうに放り投げるようにして見せた。

「ああ、ああ。 分かった」

何度も同じことを繰り返す紫揺。

「・・・どうして、それほどまでに言う? 全部の仲間をつれて屋敷から逃げろなんて。 本気で?」

更に紫揺が首を何度も縦に振る。 いい加減首がつりそうだ。

「本気か?」

最後の一頷きを深くして見せた。 これ以上頷くと首がつる前に立ち眩みを起こしそうだ。

宇藤が紫揺の頭に手を置いてクシャクシャと撫でる。

「分かった。 坊の言うようにしよう。 だがそれで誰もこの屋敷に入ってこなくても坊が責任を感じることは無い。 噂なんていい加減なもんだからな」

紫揺が首を振る。

「だから、分かったって。 坊を見送ったら捕まらないために俺の仲間を連れて屋敷を出る。 それでいいんだろ?」

紫揺が頷く。

「約束する。 ほら、坊、行きな」

そう言って紫揺の背中を押した。
何度も振り返りながら紫揺が足場を踏んで塀の外に出た。

紫揺を見送った宇藤が大きな息を一つ吐いて屋敷の中に入った。

その様子をずっと上の窓から見ていた杠。 塀の外に着地をした紫揺が杠のいる部屋を振り仰ぐと、窓際に立っていた杠が手を上げて紫揺に応える様子を見せたが、すぐに窓が開いて杠が出てくる様子はなかった。

杠は戸に向かって歩き出していた。 そして廊下の様子を窺っていた。
暫くすると階段を上がってきた音が聞こえる。 戸を開ける気配。 そのあとは聞こえないし気配も窺がえない。
そのままじっと待つ。
再び戸を開ける気配がした。

「本当ですか?」

今はなんの喧噪もない屋敷の中。 そこに小声が聞こえる。

「分からねー、嘘か本当か」

宇藤の声だ。

「だったら、こんな早くから起こさなくても」

もう陽は昇っているのに、地下の者にしては早い時間になるらしい。

「本当だったらどうする。 おめーは捕まるか?」

「いや、それは・・・」

「他の奴も同じように思うだろうよ。 一日早く起きるか起きねーかで今後が決まる。 嘘なら・・・まぁ、そんな日もあらーな」

「宇藤・・・」

「俺の名を出して一つ二つ言って信じない奴は放っておけ。 それまでの奴だってことだ。 いいか、他の奴は絶対に起こすな。 俺はこのまま二階の奴らを回る。 おめーは下だ」

嘘か本当か分からないが、宇藤にすれば城家主とその鬱陶しい仲間たちが捕まるに越したことは無い。

「わかりました」

「今日の見張番は、あっち側だろ?」

男が頷く。

「見つかったらややこしい。 裏から出る。 裏に出たら荷が積み上げられた足場がある。 そこから塀を出て様子を見る」

「はい」

宇藤には紫揺が最初に書いたものに心当たりがあった。 見逃せない事だった。

『やしきにくる 武官 人質すくいに』

宇藤と誰かの話を聞いた杠が口の端を上げると窓に向かって歩き出した。

紫揺は手を上げた杠が窓から出てこないのを不審に思いながらずっと窓を見上げていた。

「俤さん・・・まさか捕まったんじゃ・・・」

自分があの部屋を教えたのが悪かったのか。 杠が手を上げた後に捕まったのだろか。 囚われていた牢屋から出てきたと思われたのなら、そして何かを探ろうと二階に上がったと思われたのなら・・・。 

百足の傷を思い出す。 あらぬ方向に曲がった指を。
心臓が大きく早く打つ。 今にもあばら骨を破壊しそうなほどに。
自分の責任だ。
杠を助けに行かねば。

考えに考え抜いて杠が放った道具を取りに行こうと一歩を出した時、窓が開いた。 そこから杠が下りてきた。

「俤さん・・・」

安堵から大きな息を吐いた。

紫揺には到底足が届かないデコボコとした足場を簡単に使って杠が下りてくる。 紫揺からは塀が邪魔になってその姿が見えなくなった。
目先を角の塀に移す。 少しするとそこに杠の姿が見えた。 杠が塀を蹴り着地をした。

「俤さん・・・」

あまりの安堵からじわりと目が潤む。
紫揺の虫が鳴くような声に杠が数歩歩み寄った。

「あれ? 心配をかけたか?」

「・・・心配どころじゃ」

「悪い」

言った途端、ドンと身体に何かがぶつかった。

「・・・どれだけ心配したか」

ドンとぶつかってきたのは紫揺だった。
そう言われれば、紫揺に “待っていろ” と合図も送らなかった。 紫揺は常に合図を送ってきていたのに。
ずっと一匹狼で過ごしてきたせいなのか。
杠が己に抱きつく紫揺の背に腕をまわす。

「悪い。 悪かった」

「心配した」

杠の腕の中で紫揺が言う。

「悪かった」

地下からすればまだ朝早く静まりかえる中、屋敷の中で何人かの足音が聞こえる。 その足音が屋敷の敷地の裏側に向かっている。
そして何人もの男たちが、その辺から集められた物を足場に塀を跳んだ。

杠と紫揺が地下を走っている。
もう洞窟の入り口に武官が集まっているかもしれない。

杠からは宇藤が仲間を集め出したということを聞いた。 それを確認してから窓から出てきたのだと。

まだ静まりかえっている地下の上空から斜めに陽が走っている。 だがそれは来た時より随分と傾きが無くなっている。 その中に二人の足音だけが響いていた。


舟をこいでいた見張番がハッと顔を上げた。 だが時すでに遅し。 口の辺りを鷲掴みにされて首元に手刀を入れられた。
もう一人の見張番も同じことをされている。 二人の身体がゴロンと倒れる。
後ろから出てきた、いかつい顔をした男が手早く二人の手と足を括りその場に放った。

「手筈通り動け。 一匹も逃がすな。 行くぞ!」

鬨(とき)の声は上がらない。 ただ全員が鋭い目つきで頷くだけだ。

群青色の皮衣に同色の鎧を身にまとい、腰に刀を佩(は)いた男達が先頭を走る。 その後を四色の鎧を着たおおよそ五十人の武官が続いた。

走りながら何人かが散る。 窓から出てきた者を捕らえる為に。
何人もが一斉に表の扉に体当たりをする。

一方では合流した紫揺から聞いた裏の扉に走り出す。 こちらも裏の窓から出てきた者を捕らえる為に何人かが扉を過ぎ屋敷に沿って走っている。 そして二人が隅に行くと足場となっていた物を放り始めた。 ここから逃げられない為に。 これも紫揺から聞いていた。

裏の扉の鍵はかけられていなかった。 扉を開けると丁度表の扉が破られたようで、どかどかと足音が聞こえる。 表と裏の扉に数人が残る。 一人でも取り逃しの無いように。

静かだった、何の喧噪もない中・・・いや、イビキだけが響いていた中、足音が響きその後に怒声が飛んだ。

鎧を着た武官が相手が丸腰であろうとも、その辺の物を武器にしようとした者も、歯向かってくる者には腰に佩いている刀を向ける。 そうしないと人数的に逃がしてしまうかもしれないからだ。
それに残っている者たちの中には、人を殺めても何とも思わない者たちが紛れている。 やらねばやられる。 それでも急所は外す。 吐いてもらわなくてはならないことがある。

武官たちには喜作や城家主などと区別がつかないし、下っ端の方が簡単に吐くかもしれない。 それに一人でも多くから城家主のやってきたことを聞かねばならない。 簡単に切って息を止めることはしない。

怒号に混じって物が落ちて割れる音、投げられた物が窓を割る。 窓から飛び出してきた男を外で待ち構えていた武官が逃がすことなく取り押さえる。 それでも逃げようとする者には走れないよう構わず足に傷を負わす。 狙うのはアキレス腱だが、狙いが少々外れても脹脛にはそれなりの傷を負うのだから、走るに走れない。 一人として逃がすわけにはいかないのだから武官も必死である。

二階で寝ていた者達も目を覚ました。 互いになんだという目をして立ち上がる。 そこに武官が入ってきて呆気にとられている者を取り押さえる。 歯向かう者にはそれ相応に刀で応える。 武官から逃げ階段を降りて行く者たちは外に出た途端に捕まる。

塀の外に居た者たちが目を丸くして、二階の窓から見える光景に息を飲んだ。
鎧を着た武官の姿、それに歯向かっている城家主の手下。 物が飛んできて窓を割る。
塀に阻まれて一階であったことは見えはしなかった。 音と怒声は聞こえていたが、信じられなかった。 だがこうして二階で繰り広げられている捕り物を目にすると、耳にしていたものが現実となって頭の中に入ってくる。

「・・・本当だったってことか?」

呆然自失となっている者、背筋に寒気を憶える者、腰が抜けたのか座り込む者。
三十人余りの男たちが互いを見やった。

「あの坊はいったい何者だったんだ・・・」

歳からは伺えない程の達筆で坊にしておくにはもったいないほどの顔。 それに塀を上るには足場があった。 坊はその足場から塀を上ったことは分かっている。 だが塀の外には足場がなかった。 てっきり足場があるものだと思っていた。
この塀の高さはかなりのものだ。 実際この塀の外に居る男達も塀を跳び下りるのに戸惑いを見せていた。 だが今から思うと、あの坊は素知らぬ顔をして跳び下りていたのだ。
長い髪の毛を束ねることなく、風に揺らせながら宇藤が呟いていた。


木箱のような馬車が七つも見えるがそれより、うようよいる馬の群れ。 その中で見張番から手綱を受け取った。

「我らはここで馬の守をしなくてはならないようです。 お二人で戻って頂けますか?」

瑞樹が訊ねる。

四頭の馬と一緒に紫揺と杠を待っていたら遠くから砂ぼこりが上がってきた。 それが段々大きくなるにつれ轟音さえ聞こえてきた。 
何事かと思って見ていると武官たちであった。 その武官から、四方の許可は得てある、 この馬たちを見張っているようにと、しっかりと言いつかったのだった。

紫揺と杠が首を縦に振る。

「くれぐれもお気を付けて。 紫さまを頼む」

杠に言ったのは百藻だった。


紫揺と杠が馬を並べて歩かせだした。

「見張番さん二人であの数の馬を見るって・・・」

「ああ、大変だな。 だがその腕があると分かって、武官殿は一人も残らなかったのだろうな」

確かにそうである。 見張番は馬扱いの名人だ。

「それにしても、よく説得できたものだな」

杠の話が地下の話になった。

「うん、最後の最後まで信じてもらえなかった。 やっとギリギリで分かってくれたみたいだったけど、どうしようかと思った」

「ははは、お疲れさんだ」

「お疲れさんって言うか、眠い。 夕べ寝てないし昨日は昨日で結構走ったし」

「悪い。 俺の救出だな」

「そんなことない。 杠さんも寝てないんでしょ?」

杠が眉を上げた。 しっかりと名前の使い分けをしてくれている。

「寝たよ。 四方様と話し終えた後に。 まぁ、いくらもしない間に起こしに来られたけど。 でもあんなフカフカの布団で寝たのは初めてだ。 短い時だったがぐっすりと寝られた。 シユラは湯から上がってすぐに寝たんじゃないのか?」

「お湯に浸かってる間はずっと泣かれてなかなか上がらせてもらえなくて、その後はシキ様の涙と質問攻めで寝られなかった」

「湯に浸かっている間?」

「うん。 ほら、宮から出る時泣いてた四人の女の人・・・女人さん」

「一緒に湯に入ってもらっているのか?」

「一緒には浸かってないよ。 あの時はずっと付いててくれてただけ。 心配だったんだろうな」

「溺れるかどうかか?」

笑いながら言っている。

「んなわけない。 キサのバカヤローに掴まれた所に痣が付いてたみたいで、それを見て泣き始めたの」

「痣? アイツ痣がつくほど強く掴んだのか?」

「最初は違ったんだけどね。 段々とわざと捩じ上げるみたいに掴んできた。 それを助けてくれたのがウドウさん」

「痛かったろ。 悪かったな」

昨日の出来事なのだから自分を助けに来たためにそうなったのだ。

「何でもないよ。 痣くらい平気。 昔は身体中にあったから慣れっこ」

そう言われて紫揺が塀を乗り越えた時のことを思い出した。

「昔からあんな事ばっかりしてたのか? あんな風に塀を跳び越えたり」

紫揺が笑って誤魔化す。 器械体操の説明なんて面倒臭い。

「シユラはその衣をすぐにでも脱がないとな。 動きやすい衣は厳禁だ」

似たようなことを阿秀と塔弥からも聞いた。 辺境に行って子供たちと遊ぶ時には、馬に乗るために筒ズボンを穿いているから溜息交じりに言われる。

「シユラ?」

「うん?」

「地下に居る時は俤、地下から出ると杠って使い分けをしてくれてるだろ?」

「うん」

「それは、マツリ様がそう仰ったからか?」

「うーん、どうだろ。 そうだなぁ・・・。 もしマツリが地下を出ても、宮に居る時でも俤さんって呼んでても、私は杠さんって言うかな。 だって俤さんって名前はマツリから貰ったんでしょ? それはマツリの情報屋としてのものなんだから、いってみれば仕事の時の名前だからそれ以外は杠さん」

「そうか・・・」

「なに? だめ?」

「いいや、そうじゃない。 そう言ってくれる方がいい」

そうしてくれなくては、俤という名が知らない間にどこかで聞かれてしまう。 それは情報屋として避けたい。

「私ね、年上には “さん” 年下には “ちゃん” 若しくは “君” って付けるって決めてるの。 本領にそんな呼び方があるのかどうかは分からないけど、それに当てはめるなら杠君になるんだけど」

杠が紫揺を見て眉を上げながら小首を傾げる。 それは東の領土での敬称の付け方なのだろうか、と。 たしかに名前の後に “さん” と付けていたことが気にはなっていたが、他にもあったようだ。

紫揺はわざと 『本領にそんな呼び方が』 と言った。 その呼び方は日本のものだからなのだが、日本のことは言えない。 だからまるで東の領土ではそんな呼び方をすると臭わせるような言い方をしたのだった。

「杠さんって、年下に見えないからなぁー・・・」

「ははは、俺から見てもシユラは年上に見えない。 ましてや今は立派な坊だ」

「二十三なのになぁ・・・」

「俤の時は俤で、杠の時は杠でいい。 なにも付けなくていい」

「え?」

「俺もシユラと呼んでいる」

「でも呼び捨てって好きじゃないから」

「一番付けなくてはならないお方を呼び捨てにしておいて?」

「マツリの事? マツリは別。 顔を合わせれば喧嘩するし、勝手に無視するし、そんな相手に “様” なんて付けたくないし、こっちのこと “お前” って言うし、今度 “お前” って言ったら “アンタ” って言うって何度言ったか」

「何度も言って、そう呼んでいないのか?」

わざとらしく杠が言う。

「さすがにそれは・・・簡単じゃないから」

マツリと呼び捨てにすることがせいぜい。

マツリの立場を考えるとアンタとは簡単に呼べるものではないというのが紫揺の考えだが、どう考えても本領領主の長男であり、時期本領領主を呼び捨てにするのはどうだろうか。

「そうか。 まぁ、俺のことは俤か杠でいい。 あくまで俺はシユラの年下だが、シユラからはそうは見えないんだろ? それじゃ、どっちも取っ払えばいいじゃないか」

決めかねるように首を傾ける紫揺に杠が問う。

「シユラとはどんな字を書く?」

「紫・・・が揺れる」

「紫が揺れるか。 それで紫揺か」

「うん」


地下を馬に囲まれた七台の木箱を引く馬車が走っている。
まだ地下の者は起きていないが、ときおり馬車の音や馬の蹄の音にビックリして、道に転がっている者が飛び起きるということはあった。
地下には馬などいない。 久しぶりに見る馬に呆気にとられている。

一台には囚われていた三家族、七人。 もう一台には百足と尾能の母親六人。 四台には城家主の屋敷で捕らえた者たちを寿司詰めにするつもりだ。 残りの一台は空で帰ることを祈りながら負傷した武官が乗る予定の馬車である。

馬車がやって来るまでは残った武官達で傷を負っていても屋敷のすべての者に縄をかけ、屋敷の中を見て回っていた。 勿論屋根裏部屋にも上がった。
そして紫揺の言っていた大きな光石を始め、各部屋の光石が外され、これまた紫揺から聞いていた台所に行きそこにあった鍵を持つと、牢屋から出された尾能の母親と百足が手当てを受けていた。

昨日、紫揺が牢屋を訪ねてからあっという間のことだった。 囚われていた者たちは何がどうなっているのか分からない。

「あの・・・」

尾能の母親の隣に座り、子を抱いている母親である帖地の義理の妹が尾能の母親の治療をしている武官に訊ねる。

「急にどうして・・・」

「さあ、我等は指示に従っただけですので」

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