大福 りす の 隠れ家

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辰刻の雫 ~蒼い月~  第97回

2022年09月12日 21時01分09秒 | 小説
『辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~』 目次


『辰刻の雫 ~蒼い月~』 第1回から第90回までの目次は以下の 『辰刻の雫 ~蒼い月~』リンクページ からお願いいたします。


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辰刻の雫 (ときのしずく) ~蒼い月~  第97回



「あの紫水晶は初代紫の息吹が宿っておる。 よって並みの紫水晶とは違う。 あの石には初代紫がその力を吹き込んでおる」

それはいつ現れるかは分からない後の紫の為に。 今の紫揺の為に。 だがいくら初代紫といえど、紫揺に与えられた境遇など知る由もなかった。
東の領土で生まれ東の領土で育ち、五色の力を自然と身に付けているはずだった。 ただ、その五色が、紫と名付けられた後の紫が己ほどの強力な力を持った者ならば、苦しむところがあるはず。 力はあればあるほど良いということではない。

「あの石は紫の力に影響を及ぼす。 石に込められた力をよく知り、よく理解し、紫の力が暴走せぬよう、出過ぎることの無いようにせねばならん。 でなければ紫自身が潰れる。 民に厄災をもたらせてしまう。 分かるか」

紫揺が頷く。

取り敢えず紫水晶に込められた力の事に耳を傾けるようだ。 一段落と言うところか。 茶を飲んで口を湿らせたいが動くことが出来ない。 だからと言って誰かを呼んでこの姿を見られるのも堪ったものではない。

「今あの紫水晶は本領の端に置いておる。 そこは宮からかなり離れておる。 紫水晶が近くにあればあるほど、その力の影響を受けるはずだ。 初代紫には計り知れない力があった、それが為あの紫水晶自体の力も計り知れん。 掘り起こされ既に紫と感応した石が紫を探そうとするかもしれん。 いや探すであろう」

驚いた紫揺が顔を上げたが、前を見てもそこに話している相手が居るわけではなかった。

「だがそれは誰にも分からん。 初代紫以外にはな。 そうであるとするならば、万が一を考えて早急にあの紫水晶の力を理解せねばならん。 額の煌輪に付いておる紫水晶、あれはあの紫水晶に共鳴し力を出した。 何故出したか、それは紫が男の身を案じたからだ。 そしてそれは何を意味するか、あの額の煌輪が紫自身にも共鳴したということだ」

額の煌輪は、初代紫の息吹が入った紫水晶と紫揺のパイプ役ということである。
紫揺の目がどこということなく彷徨う。 真正面から見ていなくともその様子が分かる。 ひと休憩入れた方がよさそうだ。

「食せ。 ゆっくりで良い」

紫揺が何も知らなかった時のことを思うと、ここまで頭に入っただけでも随分と違うだろう。 あの紫水晶が紫揺に影響を及ぼしてきても、分かろうという気持ちがあるだけで、あの紫水晶の存在を知っただけでも結果は随分と違ってくる。
焦っては事を仕損じる。
だがいつまでもあの紫水晶と紫揺を離しているわけにもいかない。 初代紫が案じた力が紫揺にあるのだから。

紫揺が箸を動かしているのが僅かな体重移動で分かる。 噛んでいるのが胡坐を組んでいる足に伝わってくる。

(こんな姿を見たら・・・)

“最高か” と “庭の世話か” は卒倒するだろう。
決してマツリの姿にではない。 紫揺が軽くではあるが、胡坐をかいている姿にである。 宮の女人にあるまじき座り方なのだから。

(ああ、茶が飲みたい・・・)

嫌なもので、飲めないと思う程に飲みたいと思うものである。

回廊から話声が聞こえてきた。

「シキ様がまだかと」

昌耶の声だ。

波葉から聞いたのだろう、まだ紫揺が倒れている時にシキがやって来ていた。 臥している紫揺の頬を何度も撫でていたが、昌耶に言われ自室に戻って行った。

シキには紫揺が目覚めたら呼ぶと言ってあった。 紫揺がしっかりと目覚めた時、回廊に居た “庭の世話か” のどちらかが紫揺が目覚めたとシキに知らせたのだろう。 だがすぐにシキが来なかったのは、マツリの意を汲んで “庭の世話か” が止めたというところであろう。
“最高か” にしても “庭の世話か” にしても言わずともよく分かってくれている。

マツリが床に着いていた片手を顎に当てる。 シキが待ちきれないのは分かるが、今の状態の紫揺では、シキに頼りすぎて前に進むのが遅くなりそうな気がする。
喧嘩ごしの相手の方が紫揺自身にはいいだろう。 五色の知識があまりない紫揺である、一人で乗り越えるにはキツイかもしれないが。
マツリが襖越しに声を掛けようとすると、紅香の声が聞こえた。

「申し訳御座いません。 今まだ微睡(まどろ)んでおられます。 その様な時にシキ様にお会いされて万が一のことがありましたら・・・お肩をお落としに・・・」

「あ、ああ、そうね。 分かりました。 ではしっかりとお気がお付きになれば―――」

「心得て御座います」

きっと「ですが少しなら」 と続くと思った四人が昌耶の言を途中で切り、白々しく手をついた。
そして一人が顔を上げた。

「昌耶さま、・・・」

ごにょごにょごにょ、紅香が昌耶に耳打ちをする。

「え? あら、まぁ。 そうね、そういうことでしたらシキ様もお待ちになられますでしょう」

残りの三人も顔を上げにこりと微笑む。
これは効くだろう。 マツリと紫揺を結び付けたいと考えているシキと昌耶には。 それに四人も実際そう思っている。

『昌耶さま、今はマツリ様と紫さまお二人だけの時で御座います。 シキ様のお声をお届けするに、お二人の間にお声を掛けるなどと無粋なことは・・・』 チラリと目を輝かせ昌耶を見たのだった。

まさか耳打ちまで聞こえない。 襖の向こうの回廊でそんなことを言われているとは知らないマツリ。 裾を撥ねサラサラと衣擦れの音が遠ざかっていく。 昌耶が戻っていくのが分かった。

改めてあの四人はよく分かってくれていると思う。 そば立てていた聴覚を紫揺に戻す。 紫揺は気付いていないようでゆっくりと食している。

(ああ、やはり茶が飲みたい・・・)

いつの間にか顎にやっていた手を後ろについていた。 顔を天井に向ける。
キョウゲンは我関せずと言うように、巣に入り長距離を飛んできた羽を休めている。

初代紫の息吹が入った紫水晶。 それには紫の力を増幅する力がある。 そして他の物を共鳴させる力も。 共鳴は初代紫が息吹を入れた石に選ばれた物に限られる。

力のある初代紫が、どうして力のある後の紫の為にそんな物を作ったのか。 力のない後の紫の為になら分かるが、力があり過ぎる事で苦しんでいたはずなのに。
力を増幅させる。 それは考えようによっては・・・。

「あ・・・」

紫揺が顔を上げた。 目の前にマツリが座っている。
卓にあった食器は既に下げられ、マツリと紫揺の前には湯呑が置かれている。

一瞬、紫揺が眉根を寄せたが、その原因は考えないでおこうと、自分に言い聞かせ頭の中を巻き戻す。

「姉上から聞いておったであろう。 力はその者の理解の仕方で変わると」

「増幅とは・・・抑えるという意味も、ある・・・?」

シキが言っていた、力は理解の仕方や気持ちの問題でかわるのだと。 どれだけ広げていくのかはその個人次第。

「ふむ。 よく考えたな、今の状況で。 大分、頭がはっきりとしてきたか」

こんなことがなければマツリをひっぱたいていただろうセリフだし、今はあの時のことを置いておくしかないことは分かっている。

「石のことは・・・石に息吹を入れるということは、本領に残る五色の力のことを書いた書に書かれておる。 東の領土の初代紫はその書を読んだのだろう。 この領土にいる時からその力の大きさに悩んでおったのかもしれんな」

力を増幅させることが出来るということは、理解の仕方によっては、大きすぎる力を抑える力も持つということ。

「でも、私・・・五色の力なんて。 そんな大きな力なんてない。 川で遊んでる時に子供たちに黒の力で水を掛けたり、砂遊びの時には黄色の力で砂を引っ掛けたりする程度。 私に力があるとは思えない」

そんな事に力を使っていたのか、マツリの頭が痛んだ。 こめかみを押さえて溜息を吐く。
そんなマツリを放って紫揺が喋り続ける。

「現れるべくして現れたんじゃなくて偶然じゃないの? 絶対に私じゃない」

こめかみから手を外したマツリ。 その手で湯呑を持つとゴクリと一口飲む。

「初代紫の力に疑いはない。 初代紫が東の領土に行くまでは本領の書に残っておる。 その紫の息吹が入った石だ。 偶然などありはせん」

「だって悩むような力なんてないもん」

“もん” いくつになったんだ、リツソでさえもう言わないのにと、マツリがまたも大きく息を吐いた。
あと何回この息を吐かねばならないのだろうか。

「よいか、よく聞け」

よーく耳をかっぽじって聞け。

「紫はその力を知って三の年も経っておらん」

マツリが間を置くと紫揺が頷いた。
ちゃんと自覚はあるようだ。 まぁ、こんなところで、知って一の年も経ってないなどと呆けたことを言われても困るが。

「三の年どころか二の年程。 紫の瞳が紫になったのは、北の領土の者の身体を治した時が初めてだと言っておったな」

コクリと頷く。

「その時は力の事を知って間なしのこと」

マツリが言葉を切る。
なんだ、この間の空け方は。 と思いながらも頷く。

「この本領には一人で五色を操る者が何人もおる。 だが紫の瞳を持つ者はおらん」

一人で五色を操る者。 その力の弱いうちは異(い)なる双眸すらも作れないが、力がついてくれば段々と赤と青の異なる双眸を作ることが出来、同時に赤と青の力が使える。 そして更に力が強くなれば双眸が紫色になる。 シキがそう言っていた。

「・・・。 ・・・。 ・・・え?」

かなりのタイムラグで紫揺の間の抜けた声が発せられた。

「一人で五色を操る者は本領と、あとは東の領土に一人、お前しか居らん」

「・・・。 ・・・。 ・・・あ」

頭が止まる寸前のようだ。 ショートしなければ良いが。
マツリが紫揺と自分の湯呑に茶を注ぐ。

「茶を飲んで少し落ち着け」

促され湯呑を手にする。 その姿を見ながらマツリも湯呑を持った。
二人が茶を喉に通す音が聞こえる。 その音しか聞こえない。
長い沈黙が続いた。

「・・・私だけ、ってこと・・・」

沈黙を破ったのは紫揺だった。 マツリは紫揺の言葉をいつまでも待つつもりだった。

「そうだ。 今この本領に紫の瞳を持つ者がおらんというだけではない。 何代も前からその瞳を持つ者はおらん」

「・・・日本に居たから?」

日本に居たから、紫の瞳を持つようになった?

「その様なことは関係ない」

日本と言う言葉をあまり聞きたくはないが、今は仕方がないし、なにより紫揺の生まれ育った所だ。 否定できるものでもない。 己が紫揺を奥に迎えようと思うのなら尚更のこと。

「お婆様・・・」

「先(せん)の紫か」

「お婆様はお力のある方だったって。 だから十歳になるまで “古の力を持つ者” にお婆様の力を封じさせたって。 お婆様も記憶のないほど小さい時に」

「十の歳のことか?」

「お婆様は十歳・・・十の歳になったその日に襲われたって。 五色の力を “古の力を持つ者” が戻した日に・・・」

「そうか。 急に力を出すようなことは出来なかったのだろう」

「そうじゃない。 そんなこと言ってない。 だから・・・私じゃなくて、お婆様だったんじゃないの?」

それ程の力があったのならば、考えようによってはそうかもしれないが、そうでは無い。

「“古の力を持つ者” が、力を戻すことを認めたということは、先の紫は力を理解していたのであろう。 たしかに十の歳まで使ってはいなかったのであろうから、深いところまでは知らなかったであろうが、力を理解する、使えると “古の力を持つ者” が判断をした。 もし先の紫が浅慮な者なら “古の力を持つ者” は再度力を封じたであろう」

紫揺が下を向いた。 どうしても自分と認めたくないようだ。

「紫」

呼んだが次を続けない。 紫揺がそれなりの反応を見せるまで待つ。
ここに時計があれば、チクチクチクと秒針の音が聞こえ、分針が動く音もするだろう。 そしてその分針が何度も動いた時、下を向いたままの紫揺が口を開いた。

「なに・・・」

呼ばれたことを忘れてはいなかったようだ。

「先の紫のように領土で生まれ育っておれば、肌で感じることがある、知ることが出来る。 だが紫は領土で生まれ育ってはおらん。 何も知らなくて当然だ」

先ほど先の紫は浅慮な者ではないから “古の力を持つ者” が再度封じることがなかったと言った。 それは先の紫がどれ程の力を持っていようが、紫水晶が必要でなかったということを言っている。 言い変えれば紫揺が浅慮者と言っているようなもの。 だが力の事に関しては浅慮であっても仕方がない。 それにそれだけではない。

「・・・私が日本で生まれたからいけないの? 日本で育ったからいけ・・・」

喉が詰まって声にならない。

どうして、どうして。 どうして自分は日本で生まれ育ったのか。 どうして今領土に居るのか、どうして生まれ育った日本に居ないのか。
分かっている。 日本をあとにし領土を選んだのは自分自身だ。 自分が選んだ。 だからどうしてではない。 なら、どうして領土で生まれなかった。 北の領土のせいなのか、北の領土が先の紫を襲ったからなのか。

ちがう。

日本人のお父さんがいなければ、自分は生まれてこなかった。 先の紫と祖父も領土に居ては結ばれることは無かった。 二人が結ばれることは無かったということは、母親も生まれては来なかった。 何もかもが無かったことになる。

「そんなことは言っておらん。 紫の力を受け入れ、あの紫水晶の力を借りて大きすぎる力を抑えるようにする。 それだけだ」

「・・・私の、力なんて・・・大きく、な・・・」

どうしても最後まで言えない。 途中で喉が詰まってしまう。

「よいか、落ち着いて聞け。 もし紫が堪えようのない怒りに満ちた時、悲しみに満ちた時、あの石の増幅させる力をもってしては、何がどうなるか分からんほどの力を出すだろう。 そうなった時では遅すぎる。 民にどんな厄災が降りかかるか、紫自身の身体もそうだ。 もし何度もそんな目に遭ってしまえば肉体が追いつかん。 民と紫自身を守るためだ」

怒り、悲しみに満ちた時・・・。

ホテルで両親のことを思い泣き、ホテルの部屋を無茶苦茶にした。 北の領土の屋敷でトウオウに怪我をさせた。
紫揺の知らない所ではあるが、警察署の中で亡くなった両親と対面した時もそうだった。 その時に受けた傷は今も志貴の頬に残っている。
あの石がない状態でも部屋が無茶苦茶になった。 あんな事が東の領土で起きたなら。

どうしてこんなことになったのか。

日本に暮らしていただけなのに。 泣いただけなのに。 やめてと叫んだだけなのに。 祖母に東の領土を頼むと言われただけなのに。 東の領土の温かさに触れただけなのに。 自分を大切にしてくれる民の幸せを願っているだけなのに。

目からポロポロと涙が溢れ出てくる。 膝に置いていた手でぎゅっと衣を掴む。 汁物をこぼした時の染みが位置を変える。

「一人ではない」

泣きながらもマツリの声が耳に入ってくる。

――― 一人じゃない。

北の屋敷に居た時はニョゼが居てくれた。 トウオウも。 東の領土に帰れば塔弥も此之葉も葉月もお付きたちも民もいてくれる。
でも、その東の領土の者たちに厄災が降りかかるかもしれない。

―――自分のせいで。

より一層、涙が溢れ出る。

「民を守りたいのなら、しばらくは宮に留まりあの紫水晶の力を扱えるようになれ」

「・・・どうやって」

「我が指南する」

「・・・」

さすがにあのことを思い出した。 横になど置いていられない。

「・・・シキ様は」

はっきりと避けられているのが分かるが、致し方ないだろう。

「姉上は懐妊されておる」

「・・・かいにん?」

解任?

お役御免という言い方はしないのか?
たとえ結婚したからと言って、力の事を教えてもらうだけなのに、本領領主の子としてそんなことまでいちいち解任しなくてはならないのか?

紫揺の疑問を持った復唱に、言葉の意味が分かっていないのだろうと、別の言葉を発する。

「ややがおる」

「ややがおる?」

矢矢が折る?

何を言っているのかさっぱり分からない。 つい顔を上げてしまった。
マツリが己の腹を指さしポッコリと山を作ってみせる。 こういうところが塔弥の言う、言葉が通じないというところなのかと、改めて知った。

「あ・・・赤ちゃん? あ、えっと、赤子?」

「・・・ああ、赤子。 そうだ」

“やや” と言うのは宮内だけの言葉であったことを思い出した。

「え・・・?」

「我もほんの少し前に聞いたところだ。 義兄上も。 知っておったのは昌耶だけだ。 ややが安定したからと聞いた。 姉上が東の領土に飛んだ時には、まだ安定しておらず昌耶が顔色を失くしていたそうだ」

「あ・・・」

自分のせいだ。 自分のことを心配してロセイに乗って飛んできてくれた。

「まぁ・・・我のせいではあるがな。 ややの話を聞いた時には事なきに終ってどれ程安堵したものか」

そうだ、マツリのせいだ。 事の発端はマツリにあるのだからと、全面的にマツリのせいにしたいが、シキは紫揺のことを心配して来てくれたのだ。

「ややが安定したとはいえ、姉上にご心配をお掛けしたくはない。 とくに紫、お前のことはよくよく心に掛けておられる。 紫を本領に連れ帰ったことを聞いてすぐに姉上が宮に来られた。 紫を待っておられる」

「だったら」

だったら、シキに教えてもらえばいい。

「ややがおるのだ。 少しのことでお疲れになられる。 それに紫のことになると懸命になり過ぎられてしまわれる。 ややが安定もしておらぬのにロセイに乗られたほどだ。 お疲れに気付かれず無理をされてしまうかもしれん」

紫揺が頭を下げる。

「・・・澪引様は」

「母上は力の事を何もご存じない」

いつの間にか涙は止まったようだったのに、また溢れ出してきた。

「我のこと・・・その事は別だ。 いま力の指南は父上か我にしか出来ん。 だが父上はお忙しい。 我で我慢して紫水晶の力を扱えるようになれ」

「・・・」

「民の為に」

止まることを知らず涙が溢れ出る。

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