地区長と町内会長を2年やったが、随分と書類が2mばかり溜まり、2か月たったので新しい役員の方からの問い合わせも少なくなり落ち着いたので、不要な書類を朝から処分したら50㎝ほどになった。
子供のころから本については大切なものだと親から教えられてきたので、古くなって不要なものでもなかなか捨てられないが、書類の束だと逡巡なく捨てられるから不思議だ。
就学前に買ってもらった絵本が随分あったが、特に思い出深い10冊程度を残して後は捨てたが、これが小学校に入ってから買ってもらった少年少女世界文学全集だとか日本文学全集などは箱が擦り切れ紙も褐変していて、生きているうちに再読する可能性はまずないのに捨てられない。
母の衣類や小物を処分した時のように、8畳に広げてお経をあげてからなら処分できるような気がする。
平凡社が最初に出した林達夫が編集責任者だった大辞典は、数年前に捨てることが出来た。
それでも既に加藤周一編集での改訂版が出来て半世紀近く経っていた。
母が近代書房の店主と百科事典を色々吟味して、新たに発売される「平凡社世界大百科事典」に決め、店主が発売の度に届けて来てくれたが、こういったものは初版を買うべきじゃなく、毎回正誤表も届けられた。
大学生になって、林達夫の著作集を買ったが、井上ひさしの推しもあったが、編集長としての名前を覚えていたからだ。
本を処分した後は、チョットした罪悪感と寂寥感があるが、書類を処分した後はもっぱら爽快感だね。