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裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽、人生を味わい尽くそうとする達人を目指す男の日常生活の記録

 

エナガ

2018年01月27日 | 庭の野鳥・野生動物・昆虫

相変わらず雪、今日も一日音楽を聴いて過ごす事になるだろう。

白鳥の歌、D957、(Fischer-Dieskau, Moore)一体何回聴いたら満足するのだろうか、

我ながら呆れる。特に8から13曲、(ハイネの詩)のやるせない暗さ・・・

13曲目、影法師 添付、お聴きあれ。

 

影法師(ドッペルゲンガー)       ハインリッヒ ハイネ  服部龍太郎 訳

 

夜はひっそりとして、小路はしんとしている。 この家にはぼくの恋人が住んでいたのだ。

その娘はとっくにこの町を立ち去ったが、家はまだ同じ場所にある。

 

そこには、またひとりの男がたって、高いところを見つめ、はげしい苦痛に手をにぎりしめている。

その顔を見たとき、ぼくはぞっとした。月が見せてくれたぼく自身の姿なのだ。

 

その影法師よ、蒼ざめた男よ! なぜお前はぼくの恋の悩みを真似るのか。 

むかしと同じこの場所で、幾夜もぼくが苦しんだあの恋の悩みを。

 

ドイツリート、シューベルトをここしばらく聴き続ける事になるだろう。

ひきこもり自室の窓の外、数羽のエナガがダケカンバの枝先にぶら下がり、なにかついばんでいる。

すぐ近く、2mと離れていない。子猫を見るよう、可愛い。

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