NHKオンデマンドを光TVでよく観る。見逃した番組、もう一度見たい番組、選りすぐった興味深い番組をすきな時間に何度でも観ることができる。
最近、そのオンデマンドで世界ふれあい街歩き、北京后海界隈の胡同を観た。同時にその場に身を置いてみたい、路地歩きしてみたい、というどうしようもない強い願いに襲われる、是非行ってみたい・・・
そして北京へ。
疾走する人力三輪車上から眺める埃っぽい、ごみごみした生活感あふれる路地、遠くに見え隠れする鼓楼、氷上でスケート、ソリ遊びを楽しむ市民であふれる凍りついた后海・・・それは映像で観た胡同そのものであった。
北京郊外に乱立する高層マンション、周口店に向かう途中、目にした荒野に立ち並ぶ無数の建設中の橋梁、聞けば3,000kmを超える香港、マカオに達する高速鉄道の建設であるという。
北京猿人の発掘されたその地に立ってみれば強い異臭、なんだろうか?それは懐かしい石炭を焚く煙の匂いであった。白いコートが煤けるほどの煤煙・・・
黄色い北京の太陽、街にあふれる車、渋滞する道路、
万里の長城、紫禁城、そして盧溝橋、石畳に刻まれた深い轍、歴史の深い傷跡・・・梨園劇場で観た京劇・・・
古いもの、新しいものが雑然と違和感なく混在する。
重厚長大を愛する14億人を超える国民を抱え、無際限に膨張する大国中国・・・はたしていったいどこに向かって、どこまで突き進むのか・・・
ゆっくりまた中国を訪れてみたい。