心理学の勉強は少々ややこしいですが、自分が悩んだり、愛する人、大事な人が苦しんでいる場合、そっと優しく言葉をかける、その内容が学習している人の場合と、そうでない人の場合、相当違ってきます。どうか気楽に読んでいって下さい。或日、ふと、私の文章を思い出してくださるだけで充分です。統御感、という領域の話が続いていますが、この自分が今、心理療法学で言うところの「統御感」に該当していれば、その人の人生、運命は「個性の美」にしたがって順調に流れているわけで、堂々と自信をもつて生きていけばいいのですが、何故か、素晴らしい人生を歩んでいるのに自信が無い人がいるのは、この自己分析方法を知らないからです。もったいない話です。さて、事実上、統御感が健全な人は心が自由です。「なにものにも」とらわれずに、のびのびと生活しています。統御感が健全か不健全かの識別方法は湧き出す感情の意味を理解した上で、下記の現象が起きているか、いないかを、時々検証するだけで充分です。生身の人間は大小のストレスが蓄積していくものですが、その湧き出した感情を上手に処理している人には今、言いました下記の現象があまりありません。感情の転移(例:周囲へのやつあたり)、現実の解釈を自分流の置き換えて現実を逃避したり、現実から逃げ出すような意味での退行現象、反動形成(自分の意に反するような言動に出たりする事例)、やけ食いをするような「補償現象」、ストレス解消の為の無意識の摂取現象(その領域の現実問題や関連性の無い全く別の何かを取り入れることでストレスを解消する現象)、正確に言えば、フロイドの14の防衛機制がうごめきだし、心の本来の自由が喪失していくわけです。統御感が健全に働いていると、明るく元気に爽やかな気分が心を占めていますので、朝、目覚めた時の気分、夜、寝ていく時の満足感と感謝、を識別の指標として人間形成に励んだほうがより幸福になれるようです。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:168>
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