生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

対人関係で、相手を勝手に理想化し、失望する人:「私は誰?」シリーズ

2013年12月04日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
学生が先生に対して、または、初対面の男女が勝手に相手を理想化し、失望し、怒りだす事例が多く失笑する事例が心理療法の世界では大いに存在しています。勝手に理想化されてしまう相手は迷惑な話なお話ですが、現実の世界では本当にしばしば遭遇する事例です。少々、専門的な言葉で表現しますと「対人関係が過度の理想化と蔑視の両極端の間で激しく揺れ動く」。これが三番目の対人障害理論です。人間らしいといえば可愛いのですが、子供の世界では一番ある話ですが人生経験を積む内に、人間は、この理論になるほど、と納得し、成長していきます。また、信仰の世界でも、この理論を検証しておく必要もあるようです。例えば、神仏に対しても「努力すれば必ず報われる」と信仰するのは自由なのですが、現実吟味力が無いと、変な信仰心がうまれ、どんどん宗教を変えていったり、ご利益があるか無いかで神社仏閣を批判したり、嫌う傾向がありますが、その前に、神とは何者なのか、仏とはどんな方なのか、学問としてキチンと検証してみないと、思わぬ落とし穴で苦しむ人が心理療法家を訪問してきます。あまりにも非常識な信仰心があるのに驚きます。霊感商法、詐欺めいたものに陥る人々を観察すると、この理想化と蔑視の原理を少しでも知れば、豊かな自分を育てる事が出来る才能があるのに、と哀しくなることもあります。人間が生来もつ理想化の精神性は、どこに向ければいいのでしょう?理想化と蔑視の心理は人類にとって、とても大事な領域です。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:118>


自分の生き甲斐を探究されている方々へ:
(1)テキスト「生き甲斐の心理学:ISBN 978-4-9903527-2-1」はアマゾンでもサンパウロ書店でも全国の書店で販売されています。

(2)気楽に広く理論だけを学習したい方は、この私のブログの左記の「カテゴリー」欄をご覧下さい。
その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は2005年12月10日から2012年4月6日までの約6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。貴重な資料ですので是非大事に読んで下さると有難いです。

いつもクリックして下さり有難うございます。
人気ブログランキング
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 対人関係における搾取性::... | トップ | 少しでもいいから共感して欲... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

第15章自分は何処へ旅してるのか?」カテゴリの最新記事