欝と錯乱の具体的な事例はなんでしょう?自殺はその典型的な事例ですが、そのような大きな問題でなく身近なところでは「期待通りの返答をしない相手に怒りをぶつけてくる人」の事例かもしれません。といいますのはその人は平素、何なについて常に欝なのです。憂鬱でたまりませんが、本人はその憂鬱な原因を炙り出そうともしませんので手のつけようがないのです。ひたすら身近な人に八つ当たりをしてはうさを晴らしています。正常な人、心が統御された人から見ると錯乱状態に見えます。親、上司、得意先の人がこの状態ですと相手はたまりません。本人に病識がない限り救いようがありません。もともと欝と錯乱が何の為にこの人間に与えられているか、といいますと幸福と統御感を得る為にこの欝と錯乱が存在しています。この哲学的な意味を知らないと周囲も本人も不幸です。知は力なり、と昔より言い古されていますが、この欝と錯乱の直ぐ裏には深い幸福感と統御感が存在していることを知りましょう。
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