大脳は問題意識を持てば自然と、その答えをその人なりに示唆するように作られていますが、その示唆を疑う人が沢山います。疑い深い人は不幸です。或程度の素直さが無いと、どんなにチャンスがきても、そのチャンスを逃してしまいます。「生き甲斐の心理学」の難しい所は、五感と体感で予感的に感じた「答え」を信じる力、その感じた答えを意識化し、言語化していく、そのプロセスでしょう。昔、或人が私の質問に涙した事があり、その涙の努力を乗り越えて実に正確に意識化し言語化する力をつけていきました。私の恩師も暖かい愛情の力のもと、私達研究生にいつもこの意識化と言語化の訓練をして下さいました。五感と体感を正確に感じ取り、それを楽しみながら言葉にしていく内に、人間には、特に自分の心には何と多くの気づきが潜在しているのか、驚く体験をすることがあります。そうすると益々自分を信じるようになり、答えを案外簡単に自分の中から探し出すコツのような知恵が身に付いてきます。自分を信じる喜びに目覚めた人は本当に幸せです。
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