生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?:自己覚知:その4:幸福な日々の為の自問自答集

2015年03月12日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
夏目漱石の「三四郎」さんですが、小説では最後の最後まで、はっきりしない青年です。素直で正直で、人がいいので、美禰子さんは三四郎と出会った時の絵まで原田画家に描かせる惚れようですが、しかし、鈍感な青年ですので、とてもじゃない、愛したくても愛せないわ、と別な素敵な青年と結婚してしまいます。私もいまだからこそ、多少、女心も理解出来ますが、三四郎と同じ年齢のころは、やはりアンナ感じの青年でした。ああーもったいないなあ、あの時、あの子のあの言葉に、なんで、こう応答しなかったのかなあ、と今更、地団太踏んでいます。これが美しい青春の回顧というものでしょう。小説「三四郎」の名場面の一つ、特に女心を描いた場面が、お金を返しに、絵描きさんの家に居る美禰子さんを訪問する場面があります。絵描きの原田さんが、今日の美禰子さんは変だ、変だとぶつぶつ言いますが、美禰子さんは、いえいえ、いつもと同じですわといいます。三四郎にじーっと見つめられている内に、美禰子さんの身心は本当に変になつていくのですが、気づいているのは画家の原田さんだけ。美禰子さん自身も変になつている自分に気づいていないようです。三四郎が本当に鈍感なのは、その変になつている美禰子さんは、自分のせいだという事にすら気づかない三四郎なのです。しかもですよ、こんな雰囲気の時に借りたお金を、それでも返そうとする鈍感な三四郎、これでは感受性豊かな女性の美禰子さんにとっては「侮辱もの」、本当に厭になるでしょうね!感受性、この天らいの感性は、修行すれば気づくものですが、三四郎さんは、「生き甲斐の心理学」をもう勉強出来ないので、永遠にドジな青年として小説の中で、生き続けます。名作「三四郎」は「生き甲斐の心理学」でも他者分析の教材として、とても価値あるもののようです。夏目漱石先生に感謝、感謝。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:<575>


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「生涯の研究課題」自分の生き甲斐って何? その研究方法について下記に列記しておきます。どんな厳しい現実でも、その現実には深い意味があり、その意味を探索しつつ明るく元気に爽やかに生き抜く知恵をここで学友とともに探り合います。:


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(3)学友同志がこのブログを話題に明るく爽やかな友情で繋がりますように:
このブログの対象者:テレビ及びDVDの愛読者、ユースフルライフ研究所の講座生徒、NPO法人CULLカリタス カウンセリング学会の会員、ミッションスクール(大学、高校等)での私の勉強会への参加者、全国各地でテキストを愛読して下さっている方、FB, MIXI, TWITTERで友達関係の方々。

(4)「自分の生き甲斐」を意識化する、または、見つける方法:
「自分の生き甲斐」は「自分で楽しく創造」していく必要があります。自分の個性や生育史を否定していたら、多分、永久に自分らしい生き甲斐は見つからないでしょう。何よりも自分の過去の人生を尊重し、良い思い出も、悪い思い出も、大事にする哲学を確立する必要があります。自分の人生の流れ、独特の方向性を模索し、思索しようとしているのが私のブログです。皆さまの生き甲斐発見と悔いの無い人生確立に役立ちますように真剣に祈りつつ書いています。

(5)自分を信じる為には人間とは何者か?と言う思索をしておく必要があります。「人の身体は神の神殿」(ISBN978-4-9903527-0-7:植村高雄著):アマゾン、サンパウロ経由全国書店扱い:を読むと何故、自分を信じられるかが明確になってきます。

(6)既に書かれたこのブログの重要な基本的諸理論について:
テキストの第1章から11章までを楽しく考えていただく為のコーナで、ブログの左側の「カテゴリー」を見て下さい。2005年12月10日から2012年4月6日まで2275回にわけて書かれています。これを読むと日常生活の、どのような生活場面で、これらの諸理論が役立つか理解出来ます。

(7)応用編:第12章から第14章まで:
2012年4月7日から2013年8月8日まで:488回。

(8)第15章「自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答集」:
2013年8月8日にスタートしました。毎日が旅です。この旅を皆様と共に明るく元気に爽やかに旅をしていきましょう!

(以上)
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