生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

健全な人の無意識の世界には「愛とゆるし」の世界が存在しています。

2013年10月11日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
シャガールの絵をじーっと見ていますと、ふと、自分の無意識の世界にシャガールの絵の世界が先ず浮かんできた後に、ふと気楽に愛の世界を垣間見れる瞬間あるのが不思議で、そのゆえに世界の心理療法家はシャガールの絵を活用するのかもしれません。子供時代に大好きな母親から親切にされ、しみじみと、ああ、自分はお母さんから可愛がられているなあ、と言う思い出が沢山あります。その思い出の場面を心理療法の世界では「愛の原型」と呼んでいて、とても大事にしています。生育史の暗い感情や現実の哀しい出来事から非常に孤独感に陥り切ない感情になつた時に、親友や大好きな人々が心に響くような愛情を示してくれると、その切ない孤独感が瞬時に癒される事があります。愛の原型を沢山持つ人は折に触れてこの愛の原型を現実の日々の生活のふとした場面で素直に思い出し、生きる希望に繋がるチャンスを提供してくれます。それと同時に愛しあう人間は、何故か許し合う心をもっていることも知っています。愛と許しの世界が人間をとても幸せにしてくれます。ひたすら他者の愛を奪い取りお返しもせず、感謝もしない人がいますが、この人は愛し愛される喜びを知らない「自己愛パースナリテイ障害」という心の病気かもしれません。この病気は感謝、おかえし、を知らず、他者の愛に満足する事を知らないので、この病気の人を愛したら大変です。愛は当然のように「愛とゆるし」の思想が前提です。本来、誰の心にも、この愛と許しの思想があるのですが生育史の何らかの体験が、意識化させるのを防いでいるようです。エリクソンはその原因を「不信感、罪悪感、疑惑感、劣等感、自己混乱感、孤立感、絶望感の原型」が多すぎる生育史に遠因を置いているようです。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:65>


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その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。

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