五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

想像力

2015年12月18日 | 第2章 五感と体感
想像力2015年12月18日

昨晩、忘年会帰りらしき人々に交じりながら電車を待っていると、学生らしき男子が二人、海外に行く意味について語り合っていました。

「一か月でも外に出ると違うんだと思う。絶対に行った分吸収できるものはあるはずだし、この年齢の頃に外国を経験した方がいいと思うよ。だから、僕も行こうと思うんだ。」
と。
若い人にしては珍しく言葉使いが美しく、「嬉しいなぁ~」という言葉を掛けるのを抑えて、彼らの会話に耳を傾けました。

余所(よそ)を知ることは、同時に自分と向きあうことに必ず繋がります。
ある時は自分の概念が自分だけのものであることを知ることも、違う文化の中で気付きます。

日本は、奈良時代の頃は、余所の国の人々を受け入れて多様な文化を吸収していました。「和をもって尊し」は、或る意味多人種の中で和を保つ事の術であったようにも私は解釈しています。
いつしか余所を受け容れない中での「和」へと変化していったのは、政治を司る人々の防衛が天への畏れから人への恐れになっていったからかもしれません。

防衛機制は、想像力が無くては、その力を発揮する事はできないはずです。

悲しい思い、理解されない歯がゆさ、恐怖感、孤独感、嫉妬、悔しさ、それらの感情は、「理想」がある故の感情でありましょう。

旅に出て、人と出会い、初めて見る風景に感情が湧き、異文化に触れて自分の身体にある文化と比較考察し、そんな経験を重ねてゆくと自分の享受するする力も段々としなやかに大きくなってゆくのかもしれません。

想像力を育むには、理想と現実のギャップによって湧き出す自らの感情が大事なのだと思います。異国に身を置く事は楽しい事ばかりではありません。違和感や不安な感情が自分の想像力を増してゆくことが生きる力なのだとしみじみ思います。


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つつじヶ丘、腰越勉強会は2015年のカリキュラムが全て修了しました。皆様お疲れ様でした。2016年の勉強会は2月から始まります。

私のNPOキュールによる生き甲斐の心理学講座は、12月18日金曜日東急セミナーBE雪谷・12月25日金曜日東急セミナーBEたまプラーザで行われます。


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