五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ことわりをあらはす

2015年06月21日 | 第2章 五感と体感
ことわりをあらはす

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。

玄関先の沙羅双樹「夏椿」の落ち花を拾い集めながら早朝から平家物語の一節を呟くのは、我が家に夏椿を植えてからのことです。この一節を呟きたいために植えたわけですが、夏椿は、開花して一日で若いままの姿で、ぽとりとその花を落とします。その姿が日本の娑羅双樹の置き換えとなったのだと思います。
インドに椿はありません。娑羅の意味は「サーラ」の音訳で、「日陰を作る大樹の意」であるそうです。御釈迦様が入滅した時に白い花が咲いたそうで、その花を日本では夏椿としているようです。

夏椿の時期は、ぽとりと落ちた花を拾い、平家物語を読んでみたり、謡本を読んだりしながら、その日一日を愉しむのです。

最近、「ことわりをあらはす」という言葉が好きです。

その人なりの人生の一端と出会うことは、その人の理と対面しているということであり、つまり個人が表す現象には意味があることを「ことわり(理)」という一語で一旦受容する事も容易になるから不思議です。言葉の持つ意味は、私にとってとても重要なのです。

同じような意味を持つ言葉がいくつかあるわけですが、自分が体験している現象に相応しい言葉が自分に落ちてこないとしっくりときません。言葉が的をついていないと想像する情景までが違ってきます。

「ことわりをあらはす」
今はこの言葉が、私の統合に至るおまじないかもしれません。

今朝も夏椿の花拾いをしながら、「ことわりをあらはす」ことを思うのでした。
この花は、敦盛か経正か、、、などと思いながら。


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