五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

表装のお話

2015年06月16日 | 第2章 五感と体感
表装のお話2015年6月16日

4月に作品展が終わってから、早いもので二カ月が過ぎました。
今年は夏に作品展が無いので、ぼちぼち次回発表のために取りかかる段取りをつける思いが湧いてきました。
作品を預かりながら、手をつけていないものもあり、この夏はそれらを中心に手掛けようと考えています。

6月21日から27日土曜日まで[東京表具師内装文化協会]主宰の表装・内装作品展が開催されます。場所は都立美術館です。
毎年、出品しなくては、、、と、思いつつ、この時期は二足のわらじの片方が中心なので制作時間が取れないことを理由に観に行くだけにさせていただいております。
表装って、こんなものなんだ、、、
と、知って頂きたいのですが、日本人にはとても馴染みのある設えで有るはずなのに、なかなか表装の形が浸透していません。
時代物のテレビドラマにしてもアニメにしても「表装の形」すら間違えているあり様です。時代物のテレビドラマで科学糊の機械でプレスした薄っぺらな軸を掛けると直ぐに解ります。そんな時は、悲しくなります。

それでも地方に出向くと「御軸に仕立ててもらう」という言葉が自然と出てくる事もあり、日常の言葉として使用していることに触れるととても嬉しく思うのです。

表装は確かに職人の技術であり、依頼人の懐具合によるものが大きいのですが、それだけではない美しい表現形態でもあるのです。
形式を知るだけでも文化の深さを知ることとなるのも表装です。

紙と水と裂と木と糊、自然の豊かな日本の文化で更に育まれてきた表装をもう日常の場所で見せていきたいと、思うのです。

上野の美術館巡りの際、都立美術館「表装作品展」にちょっと寄ってみてください。入場無料です。

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