五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

現象をありのままに

2012年09月26日 | 第2章 五感と体感
「現象をありのままに受容する」ことについて自己点検することは、普段の生活でできていないことのほうが当たり前のことかもしれません。

自分の感情は、今、どんな感情が湧きあがっていて、そこからどんな考え方が意識化できるか。それによって自分はどんな行動をとっているか。

この「思考と感情と行動」の関係を自分自身が自分自身で的確に捉えられていると確信しているとしたら、きっとその人はよほど修練を積んでいるか、思い違いがはなはだしい人か、とても傲慢な人か、な。。。と、いう思いが湧いてきます。もしかしたら、ものすごく思い込みが激しく、おっちょこちょいな人であるかもしれません。あわてんぼうさんも居るかもしれません。

思いもよらないことが、身辺で起きた時、自分はどんな「思考と感情と行動」で自分を動かしているでしょうか?

私自身の傾向としては、冷静にならねばならないという意識が物凄く強く働き、自分を瞬間的に抑制する傾向があるようです。小学生の頃大人の事情を直に説明を受けられないことを数回経験した事で、両親の動きやそれに纏わる社会の動きをじぃっ~と垣間見ていた生育史があるせいか、回りの様子をじぃーっと観察しながら把握していく傾向が強いのが、私の傾向です。

つまり、抑制が強く、他者を見ることはできても、自分の感情を抑え込み外に表現できないので、幼稚園や小学生の頃は夜中無意識に起き出し夢遊病のように歩いていたこともあれば、不眠など度々でした。他には帯状疱疹、度々起こる中耳炎等、身体に起こる現象は、今から思うと、抑制による影響が身体に出ていたことはな違いなさそうです。
自分自身を抑制していた分、身体に症状が表れて、心と身体のバランスを取っていたのでしょう。

最近のことの例でしたら、東日本大震災です。揺れているビルで自分の身のことで精いっぱいのはずなのに、その場に一緒に居た複数の人の様子をじぃーっと観察している自分がいました。
つまり、瞬間的に自分を抑制するスイッチが働いたというわけです。
その三日後、私自身、自分で把握している傾向通り抑制していた自分の限界が身体に表れ、風邪をひき身体が動かなくなりました。何をすればよいのか、何を見据えればよいのか、テレビの画面をじぃーっと見据えている自分が居ました。

幼い頃は、自分でありながら自分であらずの自分にヘンだとは思う事はありませんでしたが、大人になり心理療法の勉強を続けているうちに、自分の傾向が見えてきたのです。

家庭や職場、社会で起こる事を、自分がどのくらい「現象を現象としてありのままに受け容れているか、できていないか」を時々立ち止まって自己点検することは、自分の健康のバロメーターにもなるかもしれません。

私自身、自然体になるには修業が足りず、生きているうちに自然体になることは難しいかな、とも思いますが、自然体になろう。。。という言葉だけは、常に意識していたいものです。

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