五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

感情の処理をどうしてる?

2012年09月19日 | 第2章 五感と体感
湧き出す感情には必ず意味があります。

そして、湧き出す感情は、無から有が生まれないのと同じで、生まれてから今日までの自分自身の「遺伝・環境・老化・分泌・自律神経・免疫」を含んだ生育史から育まれた考え方から自然と湧き出してくるのが感情と云われています。勿論、怖い、怖くない、という「原初感情」に基づいて構築されている考え方と言えると私は解釈しています。

怖い

怖くない

この感情は生まれた時から備わっていて、お腹が空いたら命の危険性を感じ、空腹感を鳴いて訴える赤ちゃんは、一番解りやすい例だと教えられました。

この原初感情に、生まれてから今日までの環境と経験によって、自分の傾向が個性として定着していきます。

何かの現象が起こり、それによって湧き出してくる感情が、各々違うのは、それぞれの人の「遺伝・環境・老化・分泌・自律神経・免疫」が違うからです。

昨日の四ツ谷勉強会では、「湧き出してくる感情の処理に悩む自分の傾向について」のお題が掲げられ、それぞれの参加者の自分の傾向の言語化に面白さを感じさせていただきました。

勉強したての方々は、どうしても自分のありのままの感情を言語化しにくく、理想ばかりに囚われ励ます自分や理想の自分を語りがちになったりするのですが、この勉強会では、学びを続けて十数年経ちつつも勉強会に定期的に参加している人の割合が多く、改めてこの方々の誘因力が参加者の自然体をイイ感じで相乗し合っているように思いました。

各々の自分の身体と心にピタッとした言葉が紡がれると、腹の底からひっくり返したような清浄感を感じます。

嘘じゃない。。。つまり「怖くない」という、私自身の原初感情が安心なものとして身体に響いてくるのです。

これらの湧き出す感情の処理を自分自身がどのように取り扱っているかを意識化することで、自分の生き抜く方法も見えてくるようです。

他者の方法は自分の方法ではありません。自分の内にある生き延び方は、ちゃんと自分の内に備わっているはずです。

自己の生育史を見つめながら、見えてくるものをそっと受け容れていくことも、今後生きてゆく上での大切な作業であると思うのです。
自分を見つめる機会を与えられている状態は、自分が生き抜くための分岐点に立っている自分であり、宿り木にとまっている鳥のような自分かもしれません。

湧き出す感情の処理の仕方は、自分の内にある答えと向き合うしか術はなさそうです。

昨日の勉強会で、長い勉強仲間の底力を見せていただいたようで、ほんとうに気持のよいものでした。

来月も仲間が集い、朗らかに過ごす時間を楽しみにしています。

植村先生の世話人ぶりは、やはり素晴らしいと、改めて師匠に感謝しています。

自分の学びを止める時は、この仕事を止める時ですし、多分私が命を終える時でありたいなぁとしみじみ思いました。

昨晩、tvニュースを見ていたら「楽観は意志である」というフランスの哲学者の言葉を引用している語りが耳に飛び込んできました。なるほど、、、昨日の勉強会で私自身が語った、楽観と冷酷のバランスについての腑に落ちる答えを感じ、ちょっとびっくりしました。叶う時とは、腑に落ちる時と同じかもしれないな、と、生きていることの面白さを改めて味わったような気分になっています。

クリック応援お願いします♪「生き甲斐の心理学/五感で観る」
人気blogランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする