五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

謡いの稽古

2009年08月01日 | 第2章 五感と体感
もう八月です。

今日は、能の合わせの稽古がありました。
始めて間もない私は、人と合わせる稽古は初めてです。

八月下旬の発表会に「玉葛」を謡います。

私は、恐ろしいことにシテを謡います。知らぬが仏、、、とはこのことで、とんでもないことに手をつけ出したことに、だんだんと気付き始めてきました。

そうはいっても、地謡で皆さんと声を合わせ、自分がなんとかついていけるようになると、なんとも気持ち良い体感が身体に広がります。
もともと、低くて、通り易い声をしている私。か細い声で、静かに話す方を羨ましいと思っていました。でも、自分の持って生まれた声に合う「謡い」に出合い、声に対するコンプレックスが一掃されつつあります。

どうなることやらの初舞台ですが、能は観るよりもやるものだ、ということがこれも徐々に分かりつつあります。
祖先から受け継がれた記憶が呼び覚まされたような気がし、どこか遠くから自分の体を動かされているような感覚になります。

夏は謡いであっという間に過ぎてしまいそうです。楽しんじゃいます。

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