Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

2.11 日豪決戦前後の報道から Vol 2

2009-02-22 | 夏季五輪

2月9日 Socceroos poised to use Cahill as striker 
Tim Cahill は水曜夜の大一番ワールドカップ予選の日本戦ではオーストラリアの最も馴染みのある攻撃のオプションの役割をこなすだろう。 Cahill は今日(2月9日)の早朝 Everton での激戦を終え他の多くの選手達と同様に日本入りする。
Josh Kennedy に就いては所属チームのドイツの Karlsruhe でポジションを失い、 Scott McDonald はまだ国際レベルの試合ではゴールを決めていない。 
Pim Verbeek 監督は Cahill の攻撃力の高さに多大な期待を抱いているだろうと信じられている。 

今日(2月9日)の午後 Australia は初めての合同練習を行うが明日の朝まで選手全員が揃わないので Verbeek には準備段階でまったく微調整が出来ない状態だ。
この時点では Cahill は 4-2-3-1 フォーメーションのトップに置かれる公算が高く、 Carl Valreri が Vine Grella のパトナーとして守備的中盤の位置を担う可能性がある。  
Socceroos が限られた準備しか出来ないが、5週間も有効な期間があった日本には同じこと言えない。しかしメディアが千葉での練習に二日続けて立入禁止となった様にホームサイドにはプレッシャーが示され始めている。 
Craig Moore は日豪間の今にも爆発しそうなライバ意識が長く煮詰まりすぎて油を注ぐことが出来ないと言っている。しかし彼はある秘密を取り出そうとしている。 その Scooeroos はもし横浜で行われる水曜日のワールドカップ予選の試合で良い結果を収めたいのなら“フィジカル”を取り戻す必要があると。 
昨年7月の組み分け抽選以来、この試合は日本では長きに待ち焦がれており次第に期待は高まり1か月前に国際競技場70,000席分のチケットは売り切れた。そして日本では無口で名の通っている岡田監督でさえ昨年11月のカタール戦での勝利の後に “彼らを黙らせたい。” とオーストラリア戦の意気込みを世間に知らしめている。 
しかしながらかつてクラブレベルで日本でも指揮を執った Verbeek は常に煽る事を拒み続け先週メディアにはライバル心に就いては “ nothing special ( 特別なことなんてない ) “ と言い続け、”選手達にはそんなに重要では無い、メディアをエキサイトさせる何かなのだと思う “ と語った 

Moore はしばらくの間気まぐれに国際舞台から退いてから Soceroos に戻り前と変わらない調子でチームに馴染んでいる。そしてこう言っている。 “ 私は Pim に賛成だ。良きライバルで悪いライバルでは無い。 今日アジアの中を戦い抜く事は我々と日本は常にお互い言われ続けると言う事だ。 しかし選手として話す事で、その他の事では無い。 ”
Queensland Roar の司令塔は Kaiserslautern で Cahill が英雄的活躍を遂げた2006年ワールドカップ以来の日本戦となる。 一方日本がハノイでのアジアカップ準々決勝戦でリベンジとなったPK戦での勝利を得た試合には Moore はいなかった。  横浜で Socceroos はいかに結果を得るかと言う問いに就いては 

“まず最初に A クラスのゲームを行わねばならない。 日本は素晴らしい相手だ。素晴らしい技術を持っている。 ボールを特に良く動かす。 アウェーでームでは中々ゲームをコントロール出来ない。従って我々がドイツでやった様にせねばならない。 最後にもしあなたが覚えていれば、我々は非常に実直だ。 我々の得意とするフィジカルを生かすべきだ。 我々の高さと強さは特にセットプレーで違いを見せる。 もし我々が自分達の信じている様にフィジカル的にトップコンディションであるならば我々には好結果がもたらされるであろう。明らかに勝利は素晴らしい。しかしたとえ引き分けても良い結果だ。だからプレッシャーは相手にある。” 

Moore は昨日深夜に横浜に到着し、元 Newcastle Jets の司令塔 Jade North と共に本日到着の一行と合流する。 まだ数人、Lucas Neil ら数人のキックオフ前30時間に到着する選手がいのではあるが。 
遅く到着する一人のストライカーの McDonald がいる。彼は所属先 Celtic の Gordon Strachan 監督から代表チームに早く合流するために Scottish Cup で弱小の Queen’s Park 戦に欠場してもいいと言われながら、後に物議をかもしそうなその申し出を断り Glasgow に残った選手だ。

“私の場合は少し違う” McDonald は言う “NAKA はホームに還る。しかし私はただ2,3日長く日本に居てホテルにいるだけになりたくはなかった。だからGlasgow に残る事に決めた。 ”
事実 McDonald はずっとベンチにいるだろうが、Nakamura は今シーズンが終われば J-League に戻ると思われる、それは大変な影響だ。 
Nakamura は金曜日に東京に到着したそしてレポーターに、もし日本が勝って負け知らずのオーストラリアを飛び越しければ、日本は喜んで “ugly = みにくい;泥臭く“プレーする必要があると語った。我々は自分達が出来るパスをつなぎゴールを決めると言うやり方が必要とは私は思わない、ボールを失ったら一目散に守備的にならねばならない。”
明らかにワールドカップでの悪夢を振り払おうとしているNakamura はこう付け加える 

“我々は同じ過ちを繰り返してはならない。”

Harry Kewell は自分の所属トルコリーグのクラブで週末の試合に復帰できなかったので日本戦は欠場する。そしてGK Adam Federici も Eugene Gaalekovic と入れ替えられる。 

この記事を見たとき、これを読んでからスタメン予想をすればよかったと後悔した。
Cahill のワントップ起用と Vareli のスタメン起用がほぼ確実という内容だ。
しかし Verbeek 監督を最も喜ばせたのは Chipperfield のケガからの復帰だろう。何しろ日本戦の前1か月以上に渡って所属先ですら試合に出られなかったからだ。
私は Chipperfield が出れないから左サイドをどんどんつけばチャンスだ、とおもっていた。それでも Chipperfield とて100%の出来ではなかったはずだ。今となっていはもっとチャンスがあった様な気もするけど。試合前からオーストラリアの報道では引き分けでもかなり良しと思っていたみたいだった....

   


2月13日 Thriller-free zone : Socceroos keen to secure Cup berth quickly

Socceroos の司令塔である Lucas Neil は選手達に翌年南アフリカで開催されるワールドカップへの早期の予選突破に向けて最後の “ do-or-die : 生きるか死ぬか “ の一番を避けたいと言う望みが非常に手助けとなっていると語った。水曜日(2月11日)の夜の横浜での対日本戦スコアレスドローの試合はとても好ゲームとは言えなかったがとても好結果を得られたと言える。そして Socceroos 達は最終予選の半ばにして非常に好位置に付ける事となった。
思うに予選突破は4月1日シドニーで行われるウズベキスタン戦の勝利によって保証される以外の何物でもない、そして選手達からは危機感が感じられる。 オーストラリアの紆余曲折の32年間の突然死の歴史の時間は2005年ウルグアイとの有名なPK戦で John Aloisi によって終止符が打たれた事は、負けなしでスタートしたこの最終予選をみれば明らかに今のメンバーは忘れていない事が良く解かる。選手達は何故そんなに予選突破を可能な限り急ぐのかを尋ねると Neil は答える。

“基本的に我々はチャンスを逃したくないだけだ。オーストラリア人のメンタリティーとして我々は予選でずっと容易な相手に勝ってきて最後にタフな相手と do-or-die マッチを行った。 我々はより安全なシナリオを持ち、これ以上do-or-die の一番を戦いたくない。 No more penalty shoot-outs, please “

残り4試合中3試合がホームゲームだ。オーストラリア協会 FFA の上層部は早期の予選突破を少し案じているかもしれない、それは観客動員の問題だ。特に6月はバーレーン(シドニー) 日本(メルボルン)とのホーム2連戦が控えている。しかし Neil は College Street に安心させる言葉を残す。 

“もし我々が次の試合で予選突破を決めても尚チームは強く有るであろう。そこには休んだり自らの出場試合を選んだりする輩はいない。 選手達はみなずっとプレーを続けたい。だから問題にならない。FFAの観客動員や誰が試合に出るのかと言う心配は不要だ。我々は自分のチケットを準備したいくらいだ。”

そのシナリオは日本戦での好結果の後では日に日に高まりつつある。
しかしMFの Jason Culina はバーレーン戦後同様左サイドの改良の必要を認めている。
“あなたが解かる様に、我々はこの2試合技術的に打ち負かされた。しかし我々はまだ充分な結果を残す力を持っている事も示した。次の試合で予選突破が決まる事を望んでいる。 我々には自信がある。そして次の氏兄はもう少し良い結果を引き出せるだけのこれまでの2試合よりも長い準備期間もある。この種のゲームでは結果だマまず大事だ。少ししか得られなかったが勝点1は我々にとって良かった。”

Tim Cahill にとってはなれないワントップをこなさねばならなかったが、残り4試合のうちの3試合のホームゲームで Socceroos は攻撃力の再発見の準備があると言う信頼も出来た。選手達に次のウズベキスタン戦に向けて気分を一新できるかと言う問いに就いて Cahill はこう答えた。
“もちろんだ。 我々はホームでの1試合に10日間準備期間がある。我々は生き返れる。 自分達を本当に前向きなポジションに置き換えられる。 我々はみなもっと良い football が出来た事を知っている。 私がもっと出来た事もわかっている。私にはフラストがたまった、おまえはもっとやりたいだろう、もっとうまくプレーしたいだろう。 しかしこういった中でもプレーしなければならない。こう自問自答した。
試合後の控室で我々は少しの間この結果に幸福を感じた。”

Neilは最初の4試合中3試合がアウェーゲームである事に厳しさを感じていた。 Socceroos 達はホームの観客の前で更によい結果を披露する必要があると思っている。
”次のゲームにでもし我々がいいパフォーマンスを披露できねば我々は自問を始めるだろう。しかし1週間の準備期間があるので私はより攻撃的に、より多くのチャンスを作れると思う。“ Neil はこう言った。

    

2月13日 Time to flick the ugly switch

もはや ”もし“ の問題では無く ”いつ“ オーストラリアがワールドカップ予選を突破するかの問題である。他の試合の結果にもよるが次のウズベキスタン戦で最終予選の日程終了を待たずにその結果がもたらされるかも知れない。
4年前 Socceroos はワールドカップ最後の予選突破国であった。今回は最初になる可能性がある。したがって水曜日 ( 2月11日 ) の日本戦のスコアレスドローは非常に痛快な結果である。 2試合続けてオーストラリアのプレーは悪かったしかし結果を残した。 マナマでのバーレーン戦では最後に勝利を盗み取り、横浜ではこの12年間ワールドカップ予選のホームゲームで負けていないアジア屈指の強国から勝ち点1を奪った。
オーストラリアには準備期間が与えられず、日本には5週間の期間があった。
Blue Samurai 達はビジターに刀剣を突きつけるものと予測された。 彼らは最終予選の基本的事実に下線を引かなかった。 鉄の意志に鉄の守備網。それらは綺麗なものでは無かったが効果的だった。 そしてかこの辛抱強く長い予選に殆どの人がこの歴史て行きなアプローチに議論を唱えないであろう。  Sudden-Death の状況の苦痛をさける事が選手達をはやく予選を終わらすことを手助けしている。
“我々はより安全なシナリオを持ち、これ以上do-or-die の一番を戦いたくない。 No more penalty shoot-outs, please “
Neil は何人かの同僚と同様に2005年11月16日の Homebush Bay にいた。 
彼らは自分達の心拍数が最高潮に達したことを覚えている。 従ってもう同じ目に遭いたくないと決心することは良く解かる。 横浜での試合の後でかれらが安心すべきである。これで彼らの Football がうまく流れて来る事を願う。
Pim Verbeek は自分の注意深い戦術に何の悪気を持たない。たとえ自分の戦術がカウンターアタック戦法と指摘された事に激怒しても。 彼が観た事と、他人達が観た事とには隔たりがある。たとえば Verbeek は日本戦に 4-3-3 のフォーメーションを起用したと言うが、他の誰もが事実を観た。 Tim Cahill のワントップはぎこちなく改善の余地がある。 オーストラリア戦の前の試合(フィンランド戦)で Shunsuke Nakamura はチームメイト達に必要ならばもっと ugly ( みにくい = 泥臭く ) やろうと熱心に勧告した。 しかし日本人たちは訊かなかった。 彼らのボールを動かし、ペースや運動量に Socceroos は目を奪われた。 彼らの戦術は、両サイドの Yuto Nagatomo と Atsuo Uchida がプレスをかけ Tatsuya Tanaka と Makoto Hasebe はストライカーの Keiji Tamada の周囲を動き回りスペースを作った。 それらはいつも日本が勝つ為にやっていることだった。
Ugly にプレーしたのは Socceroos だった。彼らは“絶対に負けない”方策をとっていた。 この状況下で彼らは任務を果たした。 
今や次のレベルを考える時期だ。 4試合中3試合がホームゲームだ。 考えるべきは最後の2試合、バーレーン戦と日本戦は選手達にとってコーチ達に髪の毛を下げさせるように依頼する (落ち着いて試合をする) 機会だ。予選突破の為に結果を重視するのは良く解かっている。 今や地元のファンの前で引きつけるパフォーマンスを行いそのスタイルで予選を突破する事だ。

    

日本とオーストラリアがいる組を Thriller-Free Zone ( スリルを与える人がいないゾーン ) と表現されているがそれこそオーストラリアの歴史を物語っている。
オーストラリアは過去大陸間プレーオフを戦ってきた。しかし1974年大会で予選突破以降も78年、82年大会は”アジアオセアニア地区”としてひとくくりとされてきた。そして 1982年大会はニュージーランドが出場権を獲得した。日本がまだ世界の舞台を”観戦”していただけの時代からオーストラリアは敗れた方が多いがこういった大一番を経験してきている積み重ねがある。 それだけに彼らが”この試合は勝点1狙い”と決めたらそのとおり出来るのは容易なことかもしれない。だから決定的なチャンスが日本に多かったのか???? もしオーストライラが最初から勝点3狙いで来ていたらどうなったか?その方がチャンスはあったか?

今のオーストラリアの課題は攻撃力。たとえ Kewell , Viduka が6月の試合で復帰してきても、もうかつてほど驚異にはならないと思う。得点力不足は何も日本だけの悩みではないと思う。 
やっぱし頼れるストライカーは欲しいなぁ......

だが日本がこれだけ恐れられていたとは改めてその進歩ぶりが伺える。

6月の MCG での豪日戦が非常に楽しみだ。もちろんその前に日本が予選突破をしてくれている事を祈るけど。だけど MCG はサッカーは観にくいぞ....... これは興業狙いか??