Mr.コンティのRising JAPAN

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精神的優位に立つのは Socceroos ....

2009-02-06 | 夏季五輪

2月2日  Socceroos have mental edge over Japan , says Neil

キャプテン Lucas Neil は2006年のワールドカップで日本を破った事による精神的な優位を持って今月アジア各地で転戦するワールドカップ予選の日本戦に向けてライバル心の強さを再点火させた。
Neil はほぼ2年半前、Kaiserslautern でワールドカップのグループステージで日本を3-1で破った歴史的勝利が2月11日横浜で対戦した時に日本にのしかかるだろうと信じている。 Blue Samurai 達は2007年 Asian Cup の準々決勝戦でオーストラリアをPK戦の末降しいくらかのリベンジを果たしたとは思われるがドイツでの傷跡を埋められはしなかっただろうと Neil は信じている。

“我々は心理的に前回のワールドカップから少しばかり日本を上回っているとわかっている。 Asian Cup ではとうていベストコンディションとは言えなかった。 PK戦での幸運が必要だったが、残念ながら我々は破れてしまった。”

Takeshi Okada 日本代表監督は今回は自分達にチャンスがあると選手達に説き続け、昨年は “オーストラリアを黙らせたい” と言い続ける事で Socceroos は傲慢であるとさえ暗示している。
しかし Neil はオーストラリアを自分たちが話すことはあくまで横浜国際競技場の上だけにする事を続ける。

“彼らは自分達を確実にし自信を植え付けそして全て正しくやれるとしている。”
Neil は日本をこう語る。しかし我々は我々が話す事はピッチ上だけに集約しうる事でこの最終予選に最初に臨む際にやろうとしたやり方を今でもやり通してきている。(日豪の)両チームの間には何もないが、時には自分に対して不安があればあるほど多くを話そうとするものである。 この試合は両者にとって、South Africa 2010 の出場権を得る為にはこれまでにない、とてつもなく重要な試合となってきている。” 

オーストラリアはこれまで負けなしで予選トップ、日本とは勝点2の差をつけている。そして横浜での勝利はよほどの大惨事が無い限り2大会連続本戦出場を意味する事となる。 
”その勝利は我々を一歩ドアの向こうに導き数字的にも素晴らしい星勘定になる。 だから我々はただそこ(日本)に行き、溌剌と今まで我々がやって来た様な快進撃を続けそしてもし勝点をものにできればそれは素晴らしい事だ。 “ 

Okada は Celtic の中村俊輔をはじめ5人の欧州組を招集する強い布陣をリストアップした。

今に始まったことではないがオーストラリア代表 Socceroos は1974年にワールドカップに初出場を果たした時こそメンバーのベースはオーストラリア国内リーグでプレーする選手が多かったが、10数年前から欧州のクラブチームに所属する選手が中心になり代表が構成されて来た。ただ全てが所属先でレギュラーを張る選手ばかりというわけではなかった。 いつごろだろう、 Aussie Player が欧州のクラブシーンで違和感なくプレーするのを見られるようになったのは.....
欧州でプレーする選手達が集まりチームを創る上で不可欠なのはリーダーシップを発揮する精神的支柱になる選手。前のワールドカップ予選はおそらくそれが Tony Vidmar で今は多分 Lucas Neil だろう。 1996年7月リヤドでのサウジアラビアとの親善試合に出場した時は18歳7か月。これは Harry Kewell に続く2番目の若さでの代表デビューだった。 翌年1997年にはマレーシアで開催されてFIFA U-20に Brett Emerton, Vince Grella, Daniel Allsopp らとともに出場。決勝トーナメントでは日本と当たり、日本は柳沢のゴールでオーストラリアを下した。 Neil は1次リーグ3試合に出場したがこの日本戦はベンチスタート。最後まで出番は巡ってこなかった。
シドニー五輪にも出場するも1次リーグで敗退。しかし2001年に Blackburn Roverd に移籍してからキャリアーアップの道を歩むことに。
2006年に出場したワールドカップでは決勝トーナメントの1回戦のイタリア戦で終了間際に痛恨のそして疑惑のグロッソに技ありのファールを取られ献上したPKをトッティに決められ無念の涙を呑んだ。 それだけに次回のワールドカップ出場に懸ける思いは想像できる。
日本戦となるとなるとあのカイザースラウテルンでの歴史的な勝利(日本はショッキングな敗戦) の方が彼の中で大きく残っているのか? 翌年の Asian Cup の日本戦でPKを失敗した事は覚えていないのかなぁ........

このワールドカップ予選は3次予選の初戦のカタール戦と続く中国戦にフル出場を果たすも2008年6月に入ってからの第3節以降は夫人の出産の為にチームに合流しなかった。だが最終予選は3試合すべてにフル出場をしている。

昨シーズンから移籍した所属先の West Ham United では2007年7月27日、 Nigel Reo Coker's の Aston Villa 移籍に伴い Permanent Position of Team Captain ( 永久チームキャプテン?)の地位がチームから発表された。
今シーズンも開幕からスタメンフル出場を果たし続け、第9節 Arsenal. 続く Manchester United 戦は怪我で?欠場するものの以降は千れるに復帰。12月28日第20節 Stoke City では怪我で欠場するも、年明け1月10日の Newcastle 戦からまたピッチに戻り、以降3試合連続スタメンフル出場中だ。
しかし1月4日、この日は FA Cup の Upton Park 戦があった日なのに怪我で戦列を離れているはずの Neil はドバイでその姿を撮られていた。
しかもそこは AC Milan が Winter Break 中の合宿を張っておりかねてから噂のあった AC Milna 入りが一気に現実的に...... と思われたらしい。 Neil のサラリーは£70,000 ( 約800万円 )  / 週 これは金欠に悩む West Ham United ( だけではないけど )にとっては頭の痛いところ。 古巣の Blackburn は £50,000 ( 約580万円 )  / 週 のオファーを出したらしく (現行よりも低いがそれでも Neil には魅力であったか?)他にも Kewell のいる Galatasaray も獲得に名乗りを上げているらしい。
サポーター達にとってまたかつてのイタリアの英雄ジャンフランコ=ゾーラ監督にとってこの日本戦よりも気になることだろうなぁ...... でもあんな写真を撮られてもよくチームに残してもらえるなぁ.......

Neil の所属する West Ham は次節は Manchester United をホームに迎えるがその試合は2月8日(日)。そうなると日本入りできるのは早くても試合前日の10日の朝となる。 

これを吉報というのはスポーツマンシップに反するだろうなぁ.....


  

 24日 Emerton woe opens door for Holman 

スーパーサブ Brett Holman を Pim Verbeek Socceroos 監督はワールドカップ予選の残りの試合に Brett Emerton の穴埋めとして見ている。 
Verbeek は2月3日、翌週の本予選で紛れもなく重要である日本戦に向けてリストアップされた22名の選手を発表した。そして監督は Holman を Blackburn Rovers 所属の Brett Emerton が膝の負傷で抜けた大きな穴を埋めるべくベンチから起用する事に賭けている。 Emerton は来週には手術の為にシドニーに戻るが少なくとも9か月はピッチから離れねばならないとみられている。すなわちオーストラリアのワールドカップ予選突破にむけての大方の運命が決まるまでピッチに戻れないという見込みだ。
Holman はこれまでオランダ Eredivisie で2シーズン確固たる地位を築いて来たにも関わらず交替出場で起用されることが殆どであった。 このワールドカップ予選でのスタメン出場はカタール戦とウズベキスタン戦の2試合のみ。しかしこの3年間は常に代表メンバーに選出されており、彼の得意な右サイドの下がり目の位置には Emerton が控えていたことから、Luke Wilkshire と共に右サイドを担う事になる。
昨日 Emerton の離脱がどれほどチームに影響を与えるかと尋ねると Verbeek は 

“まず最初に本人にとって大変傷ましいニュースだ、次に彼も所属するチームにとってもたまらない知らせで、我々にとっても最後であるが決して小さくない 傷ましいニュースである。 我々は彼がいないのが残念だ、勿論残念でならない。通常彼はスタメン候補選手だ。 彼と同じスタイルの選手で彼の抜けた穴は埋まらないので違ったタイプの選手を起用するしかない。 ”

Emerton の離脱、 Mark Viduka の怪我の克服の失敗 Harry Kewell の欠場が決定的な上に Scott Chipperfield の怪我に暗雲が漂い Socceroos にはこの大一番を前に人で不足の事態に陥ろうとしている。
しかし日本のほうもチームの構築は進んでいるとは言い難い。そして Takeshi Okada は結果を出さねばと言うプレッシャーの元にいる。 Socceroos はまだサプライズを起こす力がある。 Verbeek は日本の現在の脅威の展望に繰り返しプレッシャーがかかっていた。日豪の間には2006年のワールドカップと 2007年の Asian Cup を経て特別なライバル心はあるのかと尋ねると Verbeek は

“ それはメディアに関したこと。 確かに Big Game であるには間違いないが、それゆえに全ての選手達がここに来ることを望んでいる。 美しい競技場に完売のスタジアムすべての選手がこんなところでプレーをする事を望む。”

イエメンとはホームで僅差の勝利、先週アウェーのバーレーン戦で敗れ疑問の残る Asian Cup 2011 予選のスタートを切り地元のメディアは Okada の進退伺いを求めている。しかしVerbeek は結末を急がない。 

“あのチームは J-League の選手だけが起用されていた、だから何も言及できない。我々も先週は A-League の選手を起用しただけでインドネシア戦は 0-0 であった。それには何も言えない。私はただ日本に就いては全て知っているとだけ言える。何でも知っている。何も隠されたものはない。”

日本は Celtic のゲームメーカーでエースの中村俊輔をはじめ5人の欧州ベースの選手が招集された。 Verbeek は2月3日にオーストラリアを発ち埼玉(報道のまま)で今夜行われる 日本対フィンランドの親善試合を観戦した。しかし彼が最終的な何かを降したとは認められなかった。

“私はこの試合を見る事はあまり興味が無かった。ただライブで彼らを見たかっただけだ。” 

彼は言った 週末の欧州各国のリーグ戦を前に Verbeek は後にメンバー変更の可能性をまだ残している。 Harry Kewell の召集の可能性を最後まで残しつつ、もし彼が所属先の Galatasaray のゲームにカムバックできれば,
“もし Harry がプレーできるなら私は彼に電話を入れるだろう。 私はその事も頭に入れている。“ Verbeek は語った。
候補選手の最後の離脱を埋める為に James Troisi, Jacob Burns, Bruce Djite そして Nick Carl らがスタンバイ選手としてリストアップされた。

 

Brett Emerton が1月31日の Aston Villa 戦で膝を負傷。事態は深刻で全治9か月と言われている。 Emerton も Neil 同様所属先の Blackburn Rovers でレギュラーであたったのでこの怪我は悔やまれるであろう。 Emerton はこのワールドカップ予選でも4ゴールを決めているがそれがすべてカタール戦。(3次予選のアウェー、最終予選のホームで2ゴールずつ。) 前節のバーレーン戦はベンチ入りもしなかった。 

Brett Holman は18歳の時に渡欧し小野伸二の所属していた Feyenoord Rotterdam に入団しすぐに Excelsior Rotterdam にレンタル移籍となりそこで5シーズンプレー。更に NEC Nijmegen で2シーズン、そして今シーズンから AZ Alkmaar でプレーする。 2001年FIFA U-17 (トリニダードドバゴ大会) そしてアテネ五輪にも出場。五輪では1次リーグでは3試合すべて途中出場だったが準々決勝のイラク戦はスタメン出場だった。(試合はイラクが 1-0 で勝利 ) 。前のワールドカップは選ばれなかったが。Asian Cup には選出された。しかし日本戦は Wilkshre が累積警告で出場停止だったが起用されなかった。
このワールドカップ予選はスタメンこそ上記のとおりに3次予選のカタール戦、最終予選のウズベキスタン戦にに加えて3次予選最後の”消化試合”中国戦の3試合だが、3次予選を含めた9試合すべてに出場している。 3月のアウェーでの中国戦も開始10分で Archie Thompson が怪我で退いた後に投入され最後までプレーした。
本来は右の攻撃的な選手だがワールドカップのイタリア戦では左サイドでプレーしたらしい。オーストラリアの選手はサイドにとらわれずに両サイドプレーできるのも強みかもしれない。またそうでないと欧州ではレギュラーが取れないのかもしれない。

だが Verbeek 監督にとっては Emerton の長期離脱は確かに大きな痛手であろうが、右サイドを出来る選手は Holman をはじめ他にもいる。DFだと Jade North, MF だと Richard Garcia, Mile Sterjovski, そして Bresiano に Wilkshire。
むしろ人材不足の左サイドにおいて(それは世界中同じか?) Scot Chipperfield の怪我の方が心配だと思う。まぁ Bresiano は左でも出来るけど。 もし報道の通りに 右サイドを Wilkshire と Holman を使うなら絶好調の Bresiano のポジションが見えてくる。

それにしてもオーストラリア地元紙よ、フィンランド戦はさいたまスタジアムではなく東京国立競技場で行われたのだぞ........

でも日本の”ジャーナリスト”達もどれくらい Socceroos 、 A-League がわかるかな?これからの彼らの”分析”とやらを見るのが楽しみで仕方がない.......