Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

守備的 Socceroos に無得点無失点勝点1 後半

2009-02-15 | 夏季五輪

それにしても横浜国際競技場は不便な造りでは無いか……

トイレは長蛇の列。一緒に並んだ Aussie 達は シンジラレナ~イといった表情。
さいたまスタジアム2002でこれだけ並んだ事はないぞ…..なんとか後半開始ホイッスルの直前に席に戻れた……..

後半は開始早々から Socceroos が積極的に出て来る。 Bresciano と Cahill が2トップ気味で Carl Vareli が前に出て来る。しかし2分もすれば元の Cahill のワントップになった。 Cahill を目指してロングボールを入れて落としたところに2列目が絡もうとしていた。
日本の後半の立ち上がりは中澤が右サイドにより遠藤がDFラインに入り込むシーンが目立った。どうもオーストラリアの特に Grella と Culina は遠藤を自由にさせない作戦だ。そしてオーストラリアはロングボールを日本のPA内に放り込んみそこに選手が雪崩れ込む。だが最終ラインとMF,特に松井がピンチになる一歩手前でボールをさばく。だが Cahill, Bresiano, Holman が前からプレスをかけて来るようになったので前半の様に中盤から前で自由にボールが回せる様にはいかなかった。 
49分11秒には Cahill がパスをカットし Bresiano に渡し右サイドラインを一気に上がられたがここは闘莉王がカバー。 Socceroos は Defensive MF の Culina と Grella が前に出て来て中盤で日本の攻撃に歯止めをかけ出す、そしてそこから前線にフィードをして攻撃に転じる。後半に入って攻撃的に転じて来た。 
何とか状況を好転させたい日本は56分11秒に長友が前線に大きく振り、達也が Wilkshire と Neil の間に割って入り走り込みそのまま中に折り返す、そこに玉田が飛び込むが戻った Moore がクリアー。こういう大きな縦パスに走り込むプレーが出てくればなぁ…..と思った。 

ここで日本ベンチが先に動く、攻守、特に守備で貢献していいた松井を下げて大久保を投入する。これで前線が活性して来て連続攻撃を見せる。オーストラリアのDFラインは確かにアジアレベルを大きく上回るがスピードに弱い事。玉田、達也の小回りのきくドリブルが効果的だった。だが最後のバイタルエリアではタフに守られるので決定機には至らない。
63分、オーストラリアベンチは最初の交替選手今季の Premier League 序盤で台風の目となっていたHull City の右 Attacker のRichard Garcia が Brett Holman に替って投入された。 これで前線のターゲットを Cahill との2枚にしようとする意図だろう。 しかしその直後日本はまた好機を迎える。相手のパスをカットした遠藤がセンターサークル付近の達也に達也は相手DF3人を引き付けて左の玉田に。左サイドバックの長友が一気に相手PA内に走り込む、長友の動きに一瞬 Neil と Culinaがつられ中の空いたスペースに達也が走り込み玉田入れるがわずかにボールが足元に入り過ぎて微妙なコントロールが出来ず最後は Moore がコーナーに逃げた。長友の素晴らしい動きが創ったチャンスだったが本当に惜しかった。
そのCKからボールを繋ぎ、長友が入れたクロスに Schwarzer と Cahill が交錯。こぼれたボールに玉田が飛ぶがそこは Chipperfield がカバー。 Aussie サポーター達はひやりとしただろう。 
67分22秒、右サイドの俊輔からのクロスに大久保が最後は体を反転させてショットを放つがやや威力に欠けここは Shcwarzer が抑える。 

        

俊輔がクロスを入れる前に玉田、内田、達也の3選手が右サイドでボールを繋ぎそこにオーストラリア選手達がつり出されていたので大久保がフリーで抜け出せた。しかしこれも惜しいチャンスだった。
69分35秒には遠藤の強烈なミドルがオーストラリアゴールを襲うがここも Schwarzer がパンチングでコーナーに。これは左サイドを俊輔、玉田、大久保でボールを回し、一旦遠藤に戻し逆サイドに振り、内田が再び中の空いたスペースに走り込んだ遠藤に渡したボールからのショットであった。こうしてサイドをボールキープで揺さぶれば相手DFがそこに着くのでどこかにスペースが出来るのだ。狭い地域や極値でのショートパス回しは日本の武器だ。これを続けるとチャンスがまだまだ生まれるとも思った。 だが遠藤のシュートはもう少し端の方に飛んでくれれば…..とも思った。 
そのCK、ショートコーナーを遠藤に渡しそこから逆サイドに振ると闘莉王のヘッドに合うが、ここは Neil の背中に当たってCKに。闘莉王は折り返したのだがカタール戦の様にゴールを狙ったらあわや….のシーンであった。その後の俊輔の蹴ったCKは中澤が飛び込むが Schwarzer がキャッチ。徐々に Schwarzer の存在感も増してきた。 
71分53秒には中盤でボールを持った遠藤が右サイドを上がった内田に振る。内田はそのままドリブルで突破し Vareli を振り切り入れたクロスは惜しくも達也に合わずにそのまま Shcwarzer の手の中に。 
72分40秒、内田からの縦パスを貰った長谷部が一気ドリブル突破、最後は Chipperfield をかわすがゴールラインの後方に敷かれていた人工芝のシートに足を取られて転倒。他の相手DFも追い付いていなかったのでここも惜しいチャンスだった。
72分57秒に場内アナウンスが、この試合に65,571人の観客動員であったと発表された。その中の一人であった事に幸福を感じた。
日本は更にチャンスを迎える。74分45秒に中村が右サイドから切れ込んでCKを得る。そのCKは Schwarzer がクリアーするがそのボールが長谷部の足もとに。しかし足元過ぎてボールをコントロール出来ずシュートが撃てない。
78分25秒、長谷部からボールを受けた長友が左サイドをドリブルで上がり中に入れる。そこには玉田がフリーで飛び込むがヘッドはクロスバーを越えてしまった。やや身体が先に入り過ぎていたか……頭を抱えるのは玉田ばかりでなく岡田監督もおなじであった….

          

その直後、 Cahill が Garcia からのボールを受け一瞬フリーとなる、このままドリブルで持ち込まれたら….と思うと足を取られて倒れてくれた。これが抜けられると危ないシーンだった。だいぶ足にきていたらしい。

残り10分を切って来ると両チームの事情がゲーム展開に左右する。オーストラリアは総勝点で日本を上回っている上にアウェーゲーム。後の4試合のうち3試合がホームだ。無理に勝ちに行く必要は無い。一方ホームの日本は….
私は“ワールドカップ予選”を考えると確実に勝ち点1を…..と考えていた。だが岡田監督は違うようだ。82分にピッチを走り回っていた田中達也に替って岡崎を投入し1得点を取りに行く。しかし83分15秒長谷部が Richard Garcia をそして危ない位置でFKを与えてしまう。 ベンチでは Joshua Kennedy がジャージーを脱いで交替出場に備えて Verbeek 監督になにやらアドヴァイスを受けている。 しかしここは Kennedy を入れずにまたBresiano が蹴ったFKは大きくクロスバーを越えてくれた。 そしてその後に Kennedy が Cahill に替ってピッチに入って来た。

そして86分、この試合最大の歓声と溜息が競技場に渦巻く。 カウンターに転じた日本は大久保からボールを受けた俊輔が右サイドの内田に。内田はライン際をドリブルであがる日本は長谷部が左端に流れ手を挙げるそこに素晴らしいクロスが送られ、狙い澄ました長谷部の右足のボレーが炸裂するがその弾道は大久保の足に当たりゴールポストのわずか左を抜けて行った。 スクリーンに岡田監督が頭を抱えるシーンが映し出される。

          

そのリスタートからロングボールを繋いだオーストラリアはPA付近で Kennedy が大久保に倒されFKを得る。だがこれは Kennedy の技ありのプレーでもあった。そこを早いリスタートでオーストラリアは日本ゴールに迫るがシリア人の Mohsen 主審はそのリスタートを認めずやり直しを命じてくれて助かった。だがそのFKは Kennedy の頭に触れること無く跳ね返され、カウンターに入るところを Vareli がファールで止める。抜けていればチャンスになるところであった。

             

 
オーストラリアもここは最後の力を振り絞りセカンドボールを拾って来る。89分16秒、真ん中の Kennedy から送られたボールを右サイドに走り込んだ Culina が中に入れる。そこに長身の Kennedy が飛び込むが中澤と闘莉王が挟み込むようにマークに入りボールに触れさせない。 

     

そしてロスタイムが3分と表示された。こうなると勝点1を守るのか、勝点3を奪いに行くのか……
周囲の観客は総攻撃を促す。岡田監督も早く前に…と言うようなジェスチャーを繰り返すが、私は今後の予選を考え勝点1を守ってほしいと熱望し出す。
91分4秒、オーストラリアベンチが最後の交替選手 David Carney を Bresciano に替えて投入する。日本の右サイドを抑止する狙いだろう。 Sydney FC 時代は浦和レッズから ACL でゴールを挙げている選手だ。日本は闘莉王を挙げて3バックにする。 カウンターをかけられたときは大丈夫か…..だが92分にはDFラインに戻って来た。 やはり勝点0は避けたい。それはオーストラリアも同じで交替出場の Carney と Kennedy 以外は完全に引いてしまっている。
最後, オーストラリアが長友から玉田のロングパスを Wilkshire がカットし右サイドを上がる。中には Kennedy が上がって来るが Garcia にスルーパスを通そうとするもそのままGK都築の手元に流れ都築が拾い上げる。そしてそのボールをフィードした時 93分4秒に試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

場内には溜息が流れるが Aussie サポーター達の多くは手を挙げている。 それは Socceroos 達も同じで安堵の表情を浮かべている選手達が多い。私もどちらかと言うと同じ心境だった。 

遠藤と Lukas Neil, Schwarzer と俊輔….. ピッチの上では選手達がお互いに健闘をたたえあっている。 これから Asian Cup やワールドカップ予選等何度も戦う事があるだろう。Aussie サポーター達には日本はどう映ったかな.......

場内ではこの試合の Man of the Match に中村俊輔が選ばれた事が告げられたが周りの人達も一斉に首を傾げる。私から見れば GK の Schwarzer だろうけど……

      

ホームゲームで勝点3を取れなかったのは残念だった。相手は時差もあり試合前日に合流した主力選手もいた。勝つチャンスもあっただろうが勝点1は積み上げられた事は良しとすべきだ。
次のバーレーン戦こそ勝利で飾りワールドカップ予選突破に大きく前進して欲しいでもこれで日本はホームゲームは連続で引き分けだなぁ…….

翌日私は日本を後に商用の旅の途に着いた。 飛行機は夜の便だったので帰国の途に着く Aussie サポーター達と会えるかな?と少し楽しみにしていたがターミナルが違ったのでそういう人達とは会えなかった…….

自宅に着いたのは午前0時を回っていた。それにしても横浜は遠い。だけどそれだけでは無い。トイレは不便だし、プログラムは売り切れるし……
やはり専用競技場のさいたまスタジアムが一番観戦に適している。家も近いし…..

       

バーレーン戦はさいたまスタジアム2002 だ。気候も暖かくなってきているので楽しみだ。 でも今度はきっちりと勝ってくれよ………

        またマチャラ監督と会えるかな ???????