試合は引き分け スタメン予想は判定勝
2.11 横浜日豪決戦から数日が過ぎた。
強豪相手とはいえホームゲームそして試合内容から見て“勝利を逃した。”と思われる報道が殆どの様だ。またブログ等の一般の方々の感想を見ても試合の結果に満足をされている方も少ないみたいだ。
私の感想は後に述べるとして(誰も聞いていないか??) 試合前に専門誌等に寄せられた“専門家”の方々のスタメン予想と私の予想がどれだけ実際のスタメンに近かったかを比較してみた。 実際のフォーメーションは下記の通りであった。
Tim Cahill
Mark Bresciano Carl Valreri Brett Holman
Vinceo Grella Jason Culina
Scott Chiperfield Craig Moore Lukas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwarzer
Cahill のワントップを予想する “専門家”“ジャーナリスト” は皆無だった。私も予想をしなかった。ただ試合前日のオーストラリア地元紙には Cahill のワントップを示唆する記事が出ていた。私が予想をブログに載せた後の報道だったのその報道を見てから”予想すればよかった”と思った。
だけど試合当日に発刊されたスポーツ紙には Cahill のワントップを予想するところは無かった。 そして少しの“サプライズ”は MF に Carl Vareri がスタメン起用されたこと。 Serie B とはいえ Grosseto でレギュラーポジションを確保し、ワールドカップ予選では前節のバーレーン戦でスタメン起用され守備力では定評のある選手だ。
私はワントップは McDonald で2列目にはもし 日本戦の前の20日間で6試合554分の出場試合をこましたCahill のコンディションが悪ければ、 Vareri かな?とも思ったがそこまで守備的にする事もないと予想していた…
また2列目の右サイドには Wilkshire でなく Holman が起用されたがこれも守備的な意図だろう。本来ならクロスボールを上げるのに定評のある Wilkshire が2列目で、守備的能力もある Holman がサイドバックと私は予想した。
しかし“経験のある” Wilkshire をDFラインに入れて安定を図ったと思われる。Holman もだいぶ経験はあるのだけれど………
Verbeek の嬉しい誤算は怪我で出場どころか合流の危ぶまれていた Scott Chipperfiled がスタメン出場出来てしかも90分間使えた事。これがこの試合の明暗を大きく分けたと思う。 確かに Harry Kewell, Brett Emerton の離脱は痛かっただろう。しかし故障の多い Kewell の離脱は今に始まった事では無く、Blackburn で調子の良かった Emerton 怪我は痛かっただろうが右サイドの選手は Holman をはじめ候補選手が他にもいた。
ただ左サイドとなると Chipperfield と David Carney の二人くらいしかおらず、Carney はむしろ攻撃的な選手なのでワールドカップドイツ大会の日本戦の様に3バックにしてMFを両サイドに1人ずつ置くような布陣を敷くかもしれないとも思った。
Chipperfield のスタメンを予想する専門誌がほとんどだったが怪我の事を知らずに過去の実績で選んでいたのだろう。試合数日前までオーストラリア紙は Chipperfield が起用できるかどうかを按じていた。私のスタメン予想は下記の通りだった。
Scott McDonald
Mark Bresciano Tim Cahill Luke Wilkshire
Vince Grella Jason Culina
David Carney Lukas Neil Craig Moore Brett Holman
Mark Schwatzer
それでは専門各誌上での予想はどうだったのだろう………
2月10日と11日に発行された毎週3回発行される専門紙の予想スタメンは下記の通りだった。
Scott McDonald Joshua Kennedy
Mark Bresciano David Carney
Tim Cahill Jason Culina
Scott Chipperfield Craig Moore Lucas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwatzer
私はこの専門誌はほぼ毎号購入していたが、最近の我が家の“緊縮政策”によりワールドカップ予選や大きな試合の前後のみの購入としている。週3回発行なのでJリーグの記事など結構ホットな話題を提供してくれて発刊を楽しみに待つ事が多い。難点はJリーグの記事にしても浦和やガンバ、鹿島、等の上位を争うチーム同士のカードやそういったチームの分析は詳しいが、下位チームやわが愛する京都サンガFCの情報が少なすぎる気がする。この専門紙と同じ色のイタリアの専門誌 La Gazzetta dello sport 紙 も結構スタメンを外す事で有名らしいが。
ただ今回のオーストラリアのスタメンは下記の点で“専門紙”の予想としては……とおもってしまう。
McDonald と Kennedy の2トップを予想したのはここだけであった。当たっていれば “大当たり”であった。しかし今大会のオーストラリアのワールドカップ予選の履歴をみてみると2トップは予想しがたいのではなかったか? David Carney のポジション Carney が2列目の右でスタメン予想されたのには “ Big Surprise “ であった。その理由として ”クラブの定位置は右ハーフ。 エマートンの代役では終わらない….” とのことであったが、 Carney の特徴は左利き。2007年の ACL 浦和戦では Sydney FC のメンバーとして出場。左サイドでレッズを苦しめた。そして元の所属先 Sheffield United では右サイドで “使われて” いたらしいが今シーズンはさっぱり出番がなく2009年1月28日に Norwich City にローン移籍している。
右サイドと言うクラブレベルでの “実績” はともかく、” エマートンの代役 “ はHolman で Carney はワールドカップ予選でも従来の得意な左サイドで使われていた。
そしてどこをどう押せば Tim Cahill がこう言うポジションで使われるのだろう……..
また2006年ワールドカップの日本戦では4バックと何度も書かれていたがそれはスタメン時にNHKが出したテロップで、実際は開始から3バックで実際には左が Chipperfield 、CB に Lucas Neil , 右に Craig Moore を並べる、日本の両サイドの突破対策として3バックの前の両サイド、左にGrella, 右に Emerton が配置された。
特に激しい守備の Grella を左に置いたのは対峙する中村俊輔を封じる為だった。それは実況の中でも当日解説していた井原が指摘していた。 この試合のビデオまたは DVDをおさらいすればわかる事である。
2月24日号 週間専門誌の予想は下記の通りだった。
Joshua Kennedy
Mark Bresciano Tim Cahill Brett Holman
Carl Valeri Jason Culina
Scott Chipperfield Craig Moore Lukas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwatzer
さすが専門誌といったところ。それは Carl Vareri のスタメンを的中させた事だ。しかしポジションは違っていた。そして Vince Grella の事はこの専門誌は触れていなかった。 Grella は確かに今シーズンは怪我で出遅れていたが今年1月17日の Newcastle United 戦で途中出場を果たして以来スタメンに名を連ね日本戦の前の Aston Villa 戦(2月7日)そのまえの Middlesbrough 戦(1月31日)は出場をしていたのでこの試合で使われる事をにらんで少しでも触れられていても良かったのではないか? でもサッカーダイジェストにはスタメン予想が載っていなかったなぁ……..
試合当日の日刊スポーツの予想は下記の通り
Joshua Kennedy
Tim Cahill
Mark Bresciano Brett Holman
Jason Culina Vince Grella
David Carney Chirstpher Coyne Lukas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwatzer
Culina と Grella の Defensive Half は当たっていたが位置が反対だった。私と同様に Carney の左サイドバックのスタメンを予想したのは恐らく Chipperfirld の負傷の情報が入っていたからだろう。 Colchester United 所属の Coyne をスタメンとしたのは多分バーレーン戦でスタメン出場を果たしたからだろう。しかしこれは Moore が病気で離脱した為でこの試合でも69分に Jade North と替ってベンチに下がっていた。 それに総じてCBの Moore と Neil の位置を正しく予想できている専門誌はなかった。
まぁ100人予想する人がいれば100通りの予想があるわけだ。今回は試合前に一般の人達の(私もそうだけど)色々な予想をみて自分のと比較してみた。 ただそういった人達と異なり “専門誌” は金をとっているのだからもう少しましな“予想”をするべきだと思う。 かつて川淵キャプテンが口にしていた。
“ 個人サイトの方が詳しいぞ。”
そしてあるシンポジウムでもこう述べていた、
“ 新聞社のデスクの皆さんどうかサッカーの専門家を育ててください。”
専門誌や新聞の報道の“惨状”に嘆いていたのだろう。
でも“専門紙編集長”の反論も聞こえてきそうだ。
“オーストラリアなんて知っていても金にならねぇんだよ。欧州の事情さえ書いていれば読者は金を払って買ってくれる。それでいいんだよ…..”
まぁそうだろう。しかし AFC に所属する我々が相手にするのはアジアだ。欧州勢はワールドカップを勝ち抜かないと戦えない。 2007年の Asian Cup 前はどの専門誌も他国をしっかりと取材で出来ていなかった。確かに Premier League, Seire A, Bundesliga, Liga de Espanola 面白いんだけどな………
だれかアジア専門の雑誌を立ち上げてくれないかな…… そうすれば私がオーストラリアとニュージーランドを担当してもいい??
でも個人サイトでそれは楽しめるか? 無料だし詳しいし。
2.11 横浜日豪決戦から数日が過ぎた。
強豪相手とはいえホームゲームそして試合内容から見て“勝利を逃した。”と思われる報道が殆どの様だ。またブログ等の一般の方々の感想を見ても試合の結果に満足をされている方も少ないみたいだ。
私の感想は後に述べるとして(誰も聞いていないか??) 試合前に専門誌等に寄せられた“専門家”の方々のスタメン予想と私の予想がどれだけ実際のスタメンに近かったかを比較してみた。 実際のフォーメーションは下記の通りであった。
Tim Cahill
Mark Bresciano Carl Valreri Brett Holman
Vinceo Grella Jason Culina
Scott Chiperfield Craig Moore Lukas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwarzer
Cahill のワントップを予想する “専門家”“ジャーナリスト” は皆無だった。私も予想をしなかった。ただ試合前日のオーストラリア地元紙には Cahill のワントップを示唆する記事が出ていた。私が予想をブログに載せた後の報道だったのその報道を見てから”予想すればよかった”と思った。
だけど試合当日に発刊されたスポーツ紙には Cahill のワントップを予想するところは無かった。 そして少しの“サプライズ”は MF に Carl Vareri がスタメン起用されたこと。 Serie B とはいえ Grosseto でレギュラーポジションを確保し、ワールドカップ予選では前節のバーレーン戦でスタメン起用され守備力では定評のある選手だ。
私はワントップは McDonald で2列目にはもし 日本戦の前の20日間で6試合554分の出場試合をこましたCahill のコンディションが悪ければ、 Vareri かな?とも思ったがそこまで守備的にする事もないと予想していた…
また2列目の右サイドには Wilkshire でなく Holman が起用されたがこれも守備的な意図だろう。本来ならクロスボールを上げるのに定評のある Wilkshire が2列目で、守備的能力もある Holman がサイドバックと私は予想した。
しかし“経験のある” Wilkshire をDFラインに入れて安定を図ったと思われる。Holman もだいぶ経験はあるのだけれど………
Verbeek の嬉しい誤算は怪我で出場どころか合流の危ぶまれていた Scott Chipperfiled がスタメン出場出来てしかも90分間使えた事。これがこの試合の明暗を大きく分けたと思う。 確かに Harry Kewell, Brett Emerton の離脱は痛かっただろう。しかし故障の多い Kewell の離脱は今に始まった事では無く、Blackburn で調子の良かった Emerton 怪我は痛かっただろうが右サイドの選手は Holman をはじめ候補選手が他にもいた。
ただ左サイドとなると Chipperfield と David Carney の二人くらいしかおらず、Carney はむしろ攻撃的な選手なのでワールドカップドイツ大会の日本戦の様に3バックにしてMFを両サイドに1人ずつ置くような布陣を敷くかもしれないとも思った。
Chipperfield のスタメンを予想する専門誌がほとんどだったが怪我の事を知らずに過去の実績で選んでいたのだろう。試合数日前までオーストラリア紙は Chipperfield が起用できるかどうかを按じていた。私のスタメン予想は下記の通りだった。
Scott McDonald
Mark Bresciano Tim Cahill Luke Wilkshire
Vince Grella Jason Culina
David Carney Lukas Neil Craig Moore Brett Holman
Mark Schwatzer
それでは専門各誌上での予想はどうだったのだろう………
2月10日と11日に発行された毎週3回発行される専門紙の予想スタメンは下記の通りだった。
Scott McDonald Joshua Kennedy
Mark Bresciano David Carney
Tim Cahill Jason Culina
Scott Chipperfield Craig Moore Lucas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwatzer
私はこの専門誌はほぼ毎号購入していたが、最近の我が家の“緊縮政策”によりワールドカップ予選や大きな試合の前後のみの購入としている。週3回発行なのでJリーグの記事など結構ホットな話題を提供してくれて発刊を楽しみに待つ事が多い。難点はJリーグの記事にしても浦和やガンバ、鹿島、等の上位を争うチーム同士のカードやそういったチームの分析は詳しいが、下位チームやわが愛する京都サンガFCの情報が少なすぎる気がする。この専門紙と同じ色のイタリアの専門誌 La Gazzetta dello sport 紙 も結構スタメンを外す事で有名らしいが。
ただ今回のオーストラリアのスタメンは下記の点で“専門紙”の予想としては……とおもってしまう。
McDonald と Kennedy の2トップを予想したのはここだけであった。当たっていれば “大当たり”であった。しかし今大会のオーストラリアのワールドカップ予選の履歴をみてみると2トップは予想しがたいのではなかったか? David Carney のポジション Carney が2列目の右でスタメン予想されたのには “ Big Surprise “ であった。その理由として ”クラブの定位置は右ハーフ。 エマートンの代役では終わらない….” とのことであったが、 Carney の特徴は左利き。2007年の ACL 浦和戦では Sydney FC のメンバーとして出場。左サイドでレッズを苦しめた。そして元の所属先 Sheffield United では右サイドで “使われて” いたらしいが今シーズンはさっぱり出番がなく2009年1月28日に Norwich City にローン移籍している。
右サイドと言うクラブレベルでの “実績” はともかく、” エマートンの代役 “ はHolman で Carney はワールドカップ予選でも従来の得意な左サイドで使われていた。
そしてどこをどう押せば Tim Cahill がこう言うポジションで使われるのだろう……..
また2006年ワールドカップの日本戦では4バックと何度も書かれていたがそれはスタメン時にNHKが出したテロップで、実際は開始から3バックで実際には左が Chipperfield 、CB に Lucas Neil , 右に Craig Moore を並べる、日本の両サイドの突破対策として3バックの前の両サイド、左にGrella, 右に Emerton が配置された。
特に激しい守備の Grella を左に置いたのは対峙する中村俊輔を封じる為だった。それは実況の中でも当日解説していた井原が指摘していた。 この試合のビデオまたは DVDをおさらいすればわかる事である。
2月24日号 週間専門誌の予想は下記の通りだった。
Joshua Kennedy
Mark Bresciano Tim Cahill Brett Holman
Carl Valeri Jason Culina
Scott Chipperfield Craig Moore Lukas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwatzer
さすが専門誌といったところ。それは Carl Vareri のスタメンを的中させた事だ。しかしポジションは違っていた。そして Vince Grella の事はこの専門誌は触れていなかった。 Grella は確かに今シーズンは怪我で出遅れていたが今年1月17日の Newcastle United 戦で途中出場を果たして以来スタメンに名を連ね日本戦の前の Aston Villa 戦(2月7日)そのまえの Middlesbrough 戦(1月31日)は出場をしていたのでこの試合で使われる事をにらんで少しでも触れられていても良かったのではないか? でもサッカーダイジェストにはスタメン予想が載っていなかったなぁ……..
試合当日の日刊スポーツの予想は下記の通り
Joshua Kennedy
Tim Cahill
Mark Bresciano Brett Holman
Jason Culina Vince Grella
David Carney Chirstpher Coyne Lukas Neil Luke Wilkshire
Mark Schwatzer
Culina と Grella の Defensive Half は当たっていたが位置が反対だった。私と同様に Carney の左サイドバックのスタメンを予想したのは恐らく Chipperfirld の負傷の情報が入っていたからだろう。 Colchester United 所属の Coyne をスタメンとしたのは多分バーレーン戦でスタメン出場を果たしたからだろう。しかしこれは Moore が病気で離脱した為でこの試合でも69分に Jade North と替ってベンチに下がっていた。 それに総じてCBの Moore と Neil の位置を正しく予想できている専門誌はなかった。
まぁ100人予想する人がいれば100通りの予想があるわけだ。今回は試合前に一般の人達の(私もそうだけど)色々な予想をみて自分のと比較してみた。 ただそういった人達と異なり “専門誌” は金をとっているのだからもう少しましな“予想”をするべきだと思う。 かつて川淵キャプテンが口にしていた。
“ 個人サイトの方が詳しいぞ。”
そしてあるシンポジウムでもこう述べていた、
“ 新聞社のデスクの皆さんどうかサッカーの専門家を育ててください。”
専門誌や新聞の報道の“惨状”に嘆いていたのだろう。
でも“専門紙編集長”の反論も聞こえてきそうだ。
“オーストラリアなんて知っていても金にならねぇんだよ。欧州の事情さえ書いていれば読者は金を払って買ってくれる。それでいいんだよ…..”
まぁそうだろう。しかし AFC に所属する我々が相手にするのはアジアだ。欧州勢はワールドカップを勝ち抜かないと戦えない。 2007年の Asian Cup 前はどの専門誌も他国をしっかりと取材で出来ていなかった。確かに Premier League, Seire A, Bundesliga, Liga de Espanola 面白いんだけどな………
だれかアジア専門の雑誌を立ち上げてくれないかな…… そうすれば私がオーストラリアとニュージーランドを担当してもいい??
でも個人サイトでそれは楽しめるか? 無料だし詳しいし。