昨日のイランは本当に惜しかった。たった一つのミスが取り返しのつかない事に。確かにザンディが怪我で出られなかったのは痛かったが、選手交替をもう少し有効に使えなかったか?カリミを何故下げたのだろう?そしてダエイに少しこだわりすぎた気がする。
今日、大会4日目はいよいよ日本が登場する。自分がプレーするわけでも無いのに日本が出場する日は緊張するものだ。しかし、このありがたい緊張感を味わえるのは、ほんの8年前、2大会前から。日本がワールドカップの舞台に立てるのだという感慨の方が強い。初めて観た32年前のワールドカップ。この時は子供心に日本に出場資格があるのかも知らなかった。そしてこの大会の存在を知らない日本人が圧倒的に多かった。西ドイツ、オランダ、ポーランド、ブラジル、ユーゴスラビア、スウェーデン、東ドイツ、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、ブルガリア、ウルグアイ、イタリア、ハイチ、スコットランド、ザイール。以上が1974年西ドイツ大会に出場した国々だ。そこにオーストラリアがある。従って“オーストラリアでもサッカーをやっていたのですか?”と訊く事は“サッカーは11人で試合をするのですか?”と言うのと同じレベルの質問だ。むしろ Aussie 達が“日本人もサッカーをするのですか?”と言う質問の方が的を得ているかもしれない。 とは言うものの、日本代表は中田英寿を始め既にワールドカップを経験している選手が多いが、オーストラリアは初めてワールドカップを経験する選手ばかりだ。 しかし、かつての代表主将を務めた2人John Kosmina, Paul Wade, そして元代表のRobbie Slater, 1974年大会時のメンバーRay Richards 元代表コーチだったRale Rasic 、Les Scheinflug そしてかつての国内リーグで数チームのコーチを歴任した名監督Branko Culina 以上の6名は決勝トーナメント進出間違いなし”と強気の言うコメントを寄せている。
かれら6人は1次リーグでキーとなる選手を Harry Kewell でも Mark Viduka でもなくMarco Brescianoとしている。Rasic は“Bresciano はイタリア セリエA と言うハイレベルなリーグでプレーするわくわくさせる選手”と語る。またScheinflugは“Bresciano こそ世界のトップクラスが備えるべき物を全て持っている。スキル、視野そして最も重要なのはFKやCKからのセットプレーで相手に脅威を与える”
昨年末の組分け抽選でAustralia の名前がBrazil と Croatia に次いで Group F として読み上げられたときはかなりのうめき声が漏れたらしい。日本が呼ばれたときはどうだったのかな?前回のワールドカップで Hiddink の指揮によって韓国が Semi Finalist に導かれたのであれば、何故今大会 Australia が Group F の上位2カ国に入れないと言うのだ?と強気なコメントも。
Culina, Wade そして Slater の3名は“ Hiddink が韓国を準決勝に導いた事実は、Socceroos を準々決へと導く”と誰も1次リーグで敗退するとは予想していない。そして1次リーグを突破すれば、決勝トーナメントではイタリアかチェコとの対戦が待っているのでベスト8は… と警鐘を鳴らす。しかし Slatter と Rasic は Brazil とは引分けれれる可能性がある、と豪語?(オーストラリア語ではありません。) “Socceroo 達は4年前の韓国や日本を見習うべきだ。彼らが成し遂げた事に少し上乗せすればベスト8は見えてくる。オーストラリアの方がQuality の高い選手が多い。“と自国の潜在性を強調。しかしながら全員が”初戦の日本戦が鍵“と、これは日本側の誰もがコメントする事と同じだった。Richards は” 1974年当時は我々は誰一人決勝トーナメントに進めるとは思わず、その通りとなった。しかし今のチームは期待できる。(初戦は)攻撃的に行くべきだ。 Aloisi と Viduka を2トップに据えて 4-4-2 の布陣で日本戦、クロアチア戦に臨むべきだ”とコメント。しかし、Australia は昨年のウルグアイ戦等、Viduka のワントップの方が良い結果が出ているのだが。日本戦については“日本はタフな相手だ。彼らがドイツ戦で演じた事を見るべきだ。私は日本が pushover ( すぐに負けるチーム)だと考える人々に注意を促した”“日本戦は何が何でも勝たねばならない。その為にも2トップで臨むべきだ”“ブラジルと引分けるには10人DFで臨めば引分けられる” 2トップはともかく、ブラジル戦の10人DFは使えるかもしれない?
Wadeは今ジュニア世代のコーチングに携わっているが彼も“日本は 2002年よりも進化している。日本人が我々を知らないと思わないほうが良い。ギリシア戦には多くの日本人ジャーナリストが来ていた。私には Harry Kwell 以外の全てをよく(スタメンに)予想していたように見えた。”“ZICOの存在が彼らのレベルを上げた、特にマリーシアを学んだ” とコメントしている。しかし、心配は要りません。日本のジャーナリストは最近サッカーを知った人ばかりですから。そして上記7名の解説者諸氏は日本戦のメンバーに必要な選手を以下の通りにしている。
Brett Emerton, Craig Moore, Lucas Neill, Scott Chipperfield, Culina, Bresciano , Viduka. の7名は満場一致で。 Vince Grella (7名中5名が) Tim Cahill (6名) Josip Skoko (5名)そしてGKはMark Schwarzer を、と。 最後にこの“座談会”の企画をした The Australian 紙のアンケートの回答を。
1. Australia はどこまで勝ち残れるか?
2. Group F の結果予想は?
3. Socceeroo で最も重要な鍵となる選手は?
4. サプライズを起こす選手は?
5. 日本戦でのスタメンは?
6. 大会後のヒディング監督の後任は?
BRANKO CULINA
1: ベスト8
2: Japan○, Brazil△, beat Croatia○
3: Mark Viduka
4: Jason Culina
5: Kalac; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Kewell; Viduka
6: Marco van Basten
JOHN KOSMINA (元オーストラリア代表主将。現 Adelaide Unitedコーチ)
1: 決勝トーナメント
2: Japan ○ Brazil△ Croatia△
3: Vincenzo Grella
4: Jason Culina
5: Kalac; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Lazaridis; Viduka
6: Graham Arnold
RALE RASIC, (1974年 ワールドカップ西ドイツ大会オーストラリア代表監督)
1: 決勝トーナメント
2: Japan○, Brazil○(希望的観測)Croatia△
3: Marco Bresciano
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Skoko; Viduka.
6: Arsene Wenger
RAY RICHARDS ( 1974年 ワールドカップ西ドイツ大会オーストラリア代表選手)
1: 決勝トーナメント
2: Japan○, Brazil△, beat Croatia○
3: Marco Bresciano
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Bresciano, Culina, Cahill, Skoko; Viduka, Aloisi.
6: Bora Milutinovic
LES SCHEINFLUG (元オーストラリア代表、コーチ)
1: 決勝トーナメント
2: Japan○, Brazil△, beat Croatia○
3: Mark Viduka
4: Marco Bresciano
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Skoko; Viduka.
6: Luiz Felipe Scolari
ROBBIE SLATER (元オーストラリア代表、現解説者)
1: 準々決勝
2: Japan○ Brazil X, Croatia△
3: Harry Kewell
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Skoko; Viduka.
6: Graham Arnold and Johan Neeskens.
PAUL WADE(元オーストラリア代表主将)
1: 準々決勝
2: Japan○ Brazil△ Croatia ○ (もし必要ならば)
3: Marco Bresciano
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neil, Chipperfield; Bresciano, Culina, Skoko, Kewell; Viduka, Aloisi.
6: Marco van Basten
全員が日本から白星を挙げると予想している。このあたりは日本もオーストラリアも変わらない。しかし上記の予想解説者の中に2年前の10月に亡くなった尊敬する Johnny Warren がいないのが寂しい。
キックオフまであと12時間程度です。良い試合を期待しましょう。勿論日本に勝って貰ってですが。
今日、大会4日目はいよいよ日本が登場する。自分がプレーするわけでも無いのに日本が出場する日は緊張するものだ。しかし、このありがたい緊張感を味わえるのは、ほんの8年前、2大会前から。日本がワールドカップの舞台に立てるのだという感慨の方が強い。初めて観た32年前のワールドカップ。この時は子供心に日本に出場資格があるのかも知らなかった。そしてこの大会の存在を知らない日本人が圧倒的に多かった。西ドイツ、オランダ、ポーランド、ブラジル、ユーゴスラビア、スウェーデン、東ドイツ、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、ブルガリア、ウルグアイ、イタリア、ハイチ、スコットランド、ザイール。以上が1974年西ドイツ大会に出場した国々だ。そこにオーストラリアがある。従って“オーストラリアでもサッカーをやっていたのですか?”と訊く事は“サッカーは11人で試合をするのですか?”と言うのと同じレベルの質問だ。むしろ Aussie 達が“日本人もサッカーをするのですか?”と言う質問の方が的を得ているかもしれない。 とは言うものの、日本代表は中田英寿を始め既にワールドカップを経験している選手が多いが、オーストラリアは初めてワールドカップを経験する選手ばかりだ。 しかし、かつての代表主将を務めた2人John Kosmina, Paul Wade, そして元代表のRobbie Slater, 1974年大会時のメンバーRay Richards 元代表コーチだったRale Rasic 、Les Scheinflug そしてかつての国内リーグで数チームのコーチを歴任した名監督Branko Culina 以上の6名は決勝トーナメント進出間違いなし”と強気の言うコメントを寄せている。
かれら6人は1次リーグでキーとなる選手を Harry Kewell でも Mark Viduka でもなくMarco Brescianoとしている。Rasic は“Bresciano はイタリア セリエA と言うハイレベルなリーグでプレーするわくわくさせる選手”と語る。またScheinflugは“Bresciano こそ世界のトップクラスが備えるべき物を全て持っている。スキル、視野そして最も重要なのはFKやCKからのセットプレーで相手に脅威を与える”
昨年末の組分け抽選でAustralia の名前がBrazil と Croatia に次いで Group F として読み上げられたときはかなりのうめき声が漏れたらしい。日本が呼ばれたときはどうだったのかな?前回のワールドカップで Hiddink の指揮によって韓国が Semi Finalist に導かれたのであれば、何故今大会 Australia が Group F の上位2カ国に入れないと言うのだ?と強気なコメントも。
Culina, Wade そして Slater の3名は“ Hiddink が韓国を準決勝に導いた事実は、Socceroos を準々決へと導く”と誰も1次リーグで敗退するとは予想していない。そして1次リーグを突破すれば、決勝トーナメントではイタリアかチェコとの対戦が待っているのでベスト8は… と警鐘を鳴らす。しかし Slatter と Rasic は Brazil とは引分けれれる可能性がある、と豪語?(オーストラリア語ではありません。) “Socceroo 達は4年前の韓国や日本を見習うべきだ。彼らが成し遂げた事に少し上乗せすればベスト8は見えてくる。オーストラリアの方がQuality の高い選手が多い。“と自国の潜在性を強調。しかしながら全員が”初戦の日本戦が鍵“と、これは日本側の誰もがコメントする事と同じだった。Richards は” 1974年当時は我々は誰一人決勝トーナメントに進めるとは思わず、その通りとなった。しかし今のチームは期待できる。(初戦は)攻撃的に行くべきだ。 Aloisi と Viduka を2トップに据えて 4-4-2 の布陣で日本戦、クロアチア戦に臨むべきだ”とコメント。しかし、Australia は昨年のウルグアイ戦等、Viduka のワントップの方が良い結果が出ているのだが。日本戦については“日本はタフな相手だ。彼らがドイツ戦で演じた事を見るべきだ。私は日本が pushover ( すぐに負けるチーム)だと考える人々に注意を促した”“日本戦は何が何でも勝たねばならない。その為にも2トップで臨むべきだ”“ブラジルと引分けるには10人DFで臨めば引分けられる” 2トップはともかく、ブラジル戦の10人DFは使えるかもしれない?
Wadeは今ジュニア世代のコーチングに携わっているが彼も“日本は 2002年よりも進化している。日本人が我々を知らないと思わないほうが良い。ギリシア戦には多くの日本人ジャーナリストが来ていた。私には Harry Kwell 以外の全てをよく(スタメンに)予想していたように見えた。”“ZICOの存在が彼らのレベルを上げた、特にマリーシアを学んだ” とコメントしている。しかし、心配は要りません。日本のジャーナリストは最近サッカーを知った人ばかりですから。そして上記7名の解説者諸氏は日本戦のメンバーに必要な選手を以下の通りにしている。
Brett Emerton, Craig Moore, Lucas Neill, Scott Chipperfield, Culina, Bresciano , Viduka. の7名は満場一致で。 Vince Grella (7名中5名が) Tim Cahill (6名) Josip Skoko (5名)そしてGKはMark Schwarzer を、と。 最後にこの“座談会”の企画をした The Australian 紙のアンケートの回答を。
1. Australia はどこまで勝ち残れるか?
2. Group F の結果予想は?
3. Socceeroo で最も重要な鍵となる選手は?
4. サプライズを起こす選手は?
5. 日本戦でのスタメンは?
6. 大会後のヒディング監督の後任は?
BRANKO CULINA
1: ベスト8
2: Japan○, Brazil△, beat Croatia○
3: Mark Viduka
4: Jason Culina
5: Kalac; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Kewell; Viduka
6: Marco van Basten
JOHN KOSMINA (元オーストラリア代表主将。現 Adelaide Unitedコーチ)
1: 決勝トーナメント
2: Japan ○ Brazil△ Croatia△
3: Vincenzo Grella
4: Jason Culina
5: Kalac; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Lazaridis; Viduka
6: Graham Arnold
RALE RASIC, (1974年 ワールドカップ西ドイツ大会オーストラリア代表監督)
1: 決勝トーナメント
2: Japan○, Brazil○(希望的観測)Croatia△
3: Marco Bresciano
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Skoko; Viduka.
6: Arsene Wenger
RAY RICHARDS ( 1974年 ワールドカップ西ドイツ大会オーストラリア代表選手)
1: 決勝トーナメント
2: Japan○, Brazil△, beat Croatia○
3: Marco Bresciano
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Bresciano, Culina, Cahill, Skoko; Viduka, Aloisi.
6: Bora Milutinovic
LES SCHEINFLUG (元オーストラリア代表、コーチ)
1: 決勝トーナメント
2: Japan○, Brazil△, beat Croatia○
3: Mark Viduka
4: Marco Bresciano
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Skoko; Viduka.
6: Luiz Felipe Scolari
ROBBIE SLATER (元オーストラリア代表、現解説者)
1: 準々決勝
2: Japan○ Brazil X, Croatia△
3: Harry Kewell
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neill, Chipperfi eld; Grella, Culina; Bresciano, Cahill, Skoko; Viduka.
6: Graham Arnold and Johan Neeskens.
PAUL WADE(元オーストラリア代表主将)
1: 準々決勝
2: Japan○ Brazil△ Croatia ○ (もし必要ならば)
3: Marco Bresciano
4: Jason Culina
5: Schwarzer; Emerton, Moore, Neil, Chipperfield; Bresciano, Culina, Skoko, Kewell; Viduka, Aloisi.
6: Marco van Basten
全員が日本から白星を挙げると予想している。このあたりは日本もオーストラリアも変わらない。しかし上記の予想解説者の中に2年前の10月に亡くなった尊敬する Johnny Warren がいないのが寂しい。
キックオフまであと12時間程度です。良い試合を期待しましょう。勿論日本に勝って貰ってですが。