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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

『人新世の資本論』⑭ グレタ・エマンマン・トゥーンベリ!偉人賢人みな変人!

2022年02月19日 | 世間話し

前回の続きです。

飽きもせず『人新世の資本論』を読んで綴って、ぼけ対策を行っています。

今回は、第二章、小見出し3.「※SDGs・・・無限の成長は可能なのか?」です。

※ Sustainable・・・ 持続可能  Development・・・ 発展・開発  Goals・・・目標 

「最後の砦の旗印・・・SDGs・・・国連、世界銀行、IMF、OECDなど国際機関がSDGsを掲げ経済成長を追求」

「急速な技術革新・・・持続可能なインフラ投資と資源生産性の増大の相互作用・・・よって持続可能な成長は推し進められる・・・私たちは、経済成長の新時代に突入した」

との主張に対して、著者は、

「エリートたちが集う国際組織において、気候変動対策が新たな経済成長のチャンスとみなされているのが、はっきりとわかる」

として、次の行で、

「気候ケインズ主義が、さらなる”経済成長を生み出すのは間違いない”、太陽光パネルだけでなく、電気自動車とその急速充電器の普及、さらには、バイオマス・エネルギーの開発など、経済の大転換が必要、そのために多くの投資と雇用創出が欠かせない。既存の社会インフラ全体を丸ごと転換する大型投資が必要だという主張も、”まったくもって正しい”」

私は、ここで、著者に、エッ!どうして?”・・・間違いない” とか ”まったくもって正しい” なんて云ってしまうの?と、思ったのでした。

著者は、本の冒頭に”SDGsはアリバイ作り・危機から目を背けさせる効果” そして、そして、”大衆のアヘン”とまで、言い切って、世間の風潮に冷や水をぶっかけたのに、ここにきて、反発を抑えて、それなりに、仲間に入れる懐柔作戦?

でも、私などは、その挑発的な、戦闘的な、主張が気に入って本を購入したのです。そもそも、です。気候ケインズ主義的な方々は、本屋でこの本を手に取り、冒頭のはじめにを読んで、そっと本を閉じ、棚に戻して立ち去ったと思います。

そして、次の行でも、著者は、

「たが、それでも、問題は残る。それが果たして、地球の限界と相容れるのかどうか、という疑問が湧いてくるからだ・・・緑と冠を付けたところで、成長を貪欲に限りなく追求していけば、やがて地球は限界を超えてしまうのではないか」

との、それなりに肯定してみたり、否定はせず、疑問を投げかける表現に、かなり、かなり、持って回った表現です。敵も反発も最小限に?

まあ、斉藤幸平さんは学者で、環境活動家ではありませんから、それなりに、表現は穏やかで、エビデンスで説得、納得、理解者を増やす作戦ですか。

それにしても、あのスウェーデンの”怒れる”環境活動家少女「グレタ・エマンマン・トゥーンベリ」の登場は、衝撃的でした。

彼女は国連気候行動サミット(2019年9月)で、怖い顔で、激しい言葉で、怒りを露わに、世界の指導者に対し、早急な気候変動への対策を訴えました。と云うよりも、対策の遅さに対して、激しく抗議しました。

当時、16歳です。世界は驚き、それなりの喝采を受けました、が、小娘が、何も分かっていないのに、偉そうなことを云うなッ!との反発も受けました。

まあ、私としては、普段はとても可愛いくて、チャーミングな、それなりのお嬢さんだと、思いました。

それにしても、自分の意見を持ち、それ表明し、一人でも行動する、こういう若者は、最近、日本では見かけなくなりました。何をやられても、やってくれなくても、怒らない若者。

少数派を怖がり、多数派に身を置き安心し、目立たず、逆らわず、枠からはみ出さない。これは、やはり、世間が求めている?若者はそれに答えているだけ?

それで”グレタ・エマンマン・トゥーンベリさん”ですが、Wikipediaによると、お母さんが著名なオペラ歌手で、お父さんには”著名”は付いていませんが、俳優だそうです。

芸術家の家庭ですから、個性を大事に、少数派も、目立つのも、逆らうのも、枠からはみ出すのも、みんなOKで、自由に育った?

こういう人は、世間では取り扱いが難しく、敬遠されがちですが、古今東西、こういう人達によって、世の中は動いて来たのです。

偉人、賢人、みな変人なのです。

本日も、かなり、本題から逸れたようですが、ここらで終わります。

未だ未だ飽きずに続きます。飽きたときには、脇道に逸れたりします。

それでは、また次回。

 

 

 

 

 

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