歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

黄山宏村はすべてが世界文化遺産です

2009年07月06日 | 世界の風景
先週の続きです。

“黄山宏村シリーズ”の、たぶん?最終回です。

お呪い?とか、厄よけ?とか、そんな事なのでしょうか、真っ赤な“お札?”が、どこのお宅の入り口にも張られています。

おじさんが、しゃがみ込み、水路の掃除でしょうか?


このお方、水路から家への取り入れ口のゴミを取り除いているのですが、そのゴミは、後方の水路に“ポィ”しているのです、すべて水に流す・・・・・・そういう事?なのでしょうか。


いろいろ説明に熱中し、後ろから来た女性に気付かず、もう少しで、女性の顔に“ゴミ取りハサミ?”が直撃かるところでした。しかし、おじさんは、女性に対して、まったく知らん顔です。


家に案内してくれるそうです。入り口には、これも何かのお呪いでしょうか? 男の子と、女の子の、絵と云うか、お札と云うか、兎に角、可愛い笑顔です。


これぞ!中国!と云った、格子模様。


この家にも、掛け軸が壁にいっぱい掛かっています。明の時代に建てられたそうで、400年も前です。

父も母も、祖父も祖母も、そのまた父も母も、そのまた祖父も祖母も、ずっと、ずっと、この家で暮らしていた何て、いったい、どんな? 感じなのでしょうか?

我が家では、祖先はせいぜい、祖父と祖母迄で、その先はまったく判りません。父の方は、明治の頃に名古屋方面から東京に出て来たようだと、何かの時に父から聞いたことがある程度です。

代々受け継いで来た家、代々受け継いで来た財産、代々受け継いで来た暮らし方、400年ですからねェ、何とも、重苦しいような、かび臭いような、そんな・・・・・・。


なかなか手入が行き届いた庭です。庭の池、そして、家の床下にも水を廻し、夏はとても涼しいそうです。冬にはどんな効果が? 冬は、やっぱり、寒いので水は止めるのかも?


二階に組まれた櫓を案内してくれました。階段が途中から垂直になるのです。櫓への荷重が垂直に懸かるように設計されているのです。


その昔、斜めに階段を造り、片側に荷重が集中して、櫓が倒れた経験から、このような形式が生まれたのでしょう。すべての知恵は、失敗の経験から生まれているのです。

でも、しかし、櫓が倒れるように、結果は直ぐに判る形で現れないのが人の世の常、いろいろな要因が複雑に絡み合い、何が、何処に、どのように影響したのかはとてもムズカシイのです。

まぁ、兎に角、垂直階段により荷重を分散し、安定し長持ちしている櫓からの眺め、それなりにケッコーでした。


村の中心、半月の池、“月塘”に戻って来ました。外にテーブルを出して夕食です。お父さんは晩酌ですか?


夕食のおかず、う~ん、何でしょうかねェ。


この女の子、この後すぐ、茶碗を抱えて家の中に入ってしまいました。知らない人に見られながらの夕食は、とても恥ずかしいですよねェ。


夕方の散歩です。この老人、何処かで見た覚えがあります。うん、社会党が政権に入った当時の書記長で、たぶん、何かの大臣で入閣された方に、とてもそっくりです。名前は忘れました。


こちらでは、洗濯をしています。


世界文化遺産で、ふつうに暮らす、宏村の人たちです。

村人も、村の暮らしも、ぜんぶ含めて、世界文化遺産なのです。



“世界ふれあい街歩き”で、歩いた、中国は、黄山宏村でした。

これでおしまいです。


それでは、また明日。




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