歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

パレルモを歩く(12)-紅い薔薇を売るふたり   

2010年02月19日 | 世界の風景
昨日の続きです。

パレルモ歩きは今日が最終回です。

テカテカの、ピカピカの、ツルツルの石畳、転倒事故は発生しないのでしょうか? 革底の靴は歩行禁止とか、市の条例なんかあったりして・・・・・・。


表通りは、それなりに手入れが行き届いています。建築当初から“外壁の白ペンキ”が塗られていたとは思われませんが、この程度の彩色補修は“アリ”でしょう。観光客らしき方も見とれています。


こちらも見とれていた、バイクに跨るサングラスのお兄さんの厳しい視線を向けられてしまいました。


厳しい視線を感じたので、表通りから裏通りに入ります。


教会のようです。


教会の階段下にはお花屋さんが、


二人は完全にイタリア的な体型です。


40年間ここで、ずっと“バラの花”を夫婦二人で売っているそうです。


奥さんが、未だうら若き16歳の時、二人はバスの中で出会い、そして結ばれ、それから、ずっと、ここでバラを売り暮らしているそうです。

二人の顔立ちからは、それなりの面影が・・・・・・・、出会った頃は、間違いなく、美男、美女だったと思われます。ホント! 二十歳を過ぎればただの、デ○・・・・・・。


二人の子供を育て、今では3人の孫がいるそうです。裏通りの、教会の下でバラを売って暮らす。何とも、ロマンチックなお話。

でも、しかし、売れるバラも高が知れていますから、経済的にはそれほど豊かとは思えません。奥さんの上の前歯の一本が抜けたままですし、旦那の方は上の前歯は残っていません。


いゃ、たぶん! 二人は“銭金”の事など、まったく眼中になく、明るく、楽しく、仲良く、暮らしてきたと・・・・・・・、ホント、二人とも素敵な表情をしています。

う~ん。何か、とても、羨ましくなりました。教会の階段で紅い薔薇を売る暮らし、客が途絶えたとき、二人は、どんな会話をしているのか? そんな事を考えつつ、教会を後にしました。

教会の先は、やはり裏通りです、外壁には、歳月の流れが痛々しく刻まれています。これも趣です、歴史です。


路地を抜け、広々とした海岸縁の公園に辿り着きました。


夕暮れ時のお土産屋さん・・・・・・・。


やっと、涼しくなってきました。地中海に夕陽が沈み、そろそろ、街に明かりが灯ります・・・・・・。



イタリアは、シチリア島のパレルモでした。

今回のシリーズ、珍しく予告通り、これでお終い。


それでは、また来週。


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