前回の続きです。
それで、衝撃的なことは起きない、平凡で、普通で、坦々として、何処にでもある、くり返しの日々を送る中に、それなりの人生がり、感動がある・・・・・・。
でも、まあ、それなりに、ある時、ある場面を切り取れば、平凡でも、普通でも、坦々でも、何処にでもなく、くり返しでもない、日々があったりして、と思ったりもするのです。
両親が家を出て行き、三人の姉妹は祖父母に育てられ、出て行った父が亡くなり、腹違いの妹を引き取り、四人で暮らし始める。まあ、あまり、世間では、身の回りでは、見たり、聞いたりはしない家族・・・・・・。
父が、母が、家を出たのは?、祖父母が亡くなったのは?、いつの頃だったのか?観ていてはっきりしなかったのです。たぶん聞き流したのだと思います。
そこで、想像としては、父が出て行ったのは、長女が小学校の高学年で、次女は小学校低学年で、三女は幼稚園の頃。母が出て行ったのは、その数年後?祖父母が亡くなったのは、長女が社会人になってから?
作り手は、それなり時間をかけて、計算し、場面を設定し、台詞を作り、そして、何度もくり返し演じ、作品を完成させるのですから、登場人物の関係が、時間的前後関係が、頭の中にこびり付いている訳です。
でも、観る方は一瞬で消えていきます。自然に、普通に、観ていて、聞いていて、それなりに印象付ける描き方であって欲しい、なんて思ったりするのです。
連れ合いが帰りがけに『樹木希林と三姉妹はどう云う関係だったの?』聞いてきました。わたしはその関係をしめす“台詞の一つは”覚えていました。
樹木希林が仏壇に向かって『姉さんも・・・』と云う台詞から、たぶん祖父の妹で、三姉妹からは大叔母にあたると解釈しました。
でも、しかし、祖母の妹でも、単なる親戚のオバサンでも、ストーリーに影響は無いのです。でも、しかし、父と母が三姉妹を捨てた時期は、父と母への想いに大きく影響すると思うのです・・・・・・。
あれ、何か、つまらない事を、ダラダラと書き流しているような?
それで、長女の看護師ですが、いい加減な両親を反面教師として、厳格な祖父母に育てられ、きっちり、真面目で、几帳面で、いい加減は許せない性格なのです。
でも、しかし、職場で既婚の医師と、それなりに迷いながら、悩みながら、決断を先送りにしつつ、ずるずると不倫関係を続けているたりしているのです。
几帳面な彼女は、部下の看護師が記録した患者の尿の排泄量が140リットル?と記入されているのを見つけて、怒りまくるのです。
でも、しかし、そんな看護師が患者に信頼されていることを知り、また、その看護師が死に立ち会う様子を見て、看護師として、人として、患者との寄り添い方を学ぶのでした。
そして、その事を不倫相手の医師に話し、医師もまた、そんな同僚が居ると話し、二人はそれなりに納得したりするのです。
そんな、こんなで、云われたことは、云われた通りにおこない、習慣とか規則とかには従い、しっかり、きっちり、誤りのない生き方に、すこし疑問を抱きはじめる・・・。
それで、変化への一つのエピソードとしては、この話し、ちょっと安直すぎて、作品の流れから、違和感がありました。
それで、“すず”をとおして見えて来る父の姿に、長女の気持ちは、すこしずつ、すこしずつ、父への想いに、母への想いに、変化が起こり、不倫関係にも変化が起こるのです。
それで、何ですが、すずと幸との、記憶に残るシーンとか、台詞とか、あまり覚えていないのです。男子に混じって元気に走り廻り、ゴールを決める、そんなサッカーのシーンだけが記憶に残っています。
それに、信用金庫勤めの次女も、窓口業務から融資担当に変わり、世の中の厳しさを知り、ダラしない若い男と別れ、いい加減から、それなりに深刻に、人生を考え始めるのです。
でも、しかし、これまでとは違う、生真面目な上司の姿に、恋心を寄せ始めるのです。でも、この上司に妻子がありそうで、この先、修羅場が待って居そうな、そんな気持ちを抱かせるのです。
と、云う事で、人生いろいろあって、自分の都合だけで行動したり、時には間違った判断をし、時には習慣とか規則を犯し、いろいろあっての人間、完璧な人など、この世には一人も存在しない。
間違ったり、悩んだり、迷ったり、怒ったり、反省したり、泣いたり、笑ったり、いい加減だけでも、几帳面だけでも、生き辛く、いろいろあっての人間、いろいろあっての人生、正解はなく、すべてが終わるとき、それらしき答えが、見えたり、見えなかったり・・・・・・。
まあ、そんなメッセージを作品から受け取ったり、想いを馳せたり、巡らしたりしたのでした。
そうでした。三女の千佳ちゃんですが、二人の姉の生き方、父と母への想い、冷静に見つめ、受けとめ、自由に生きているのです。変化はあまりしないのです。
まあ、こんな人たちが、あの鎌倉の街で生きていくのです。
やっぱり、“綾瀬はるか”が主役でした。とても、とても、おとなで、魅力的な女性を演じました。きっと、きっと、代表作になると思います。
と、まあ、ここ迄で、わたしの感想は終わりです。
それで、いよいよ、是枝裕和監督の考えを知りたくなりました。
買い求めたパンフレットを読みたいと思います。
それでは、また。
それで、衝撃的なことは起きない、平凡で、普通で、坦々として、何処にでもある、くり返しの日々を送る中に、それなりの人生がり、感動がある・・・・・・。
でも、まあ、それなりに、ある時、ある場面を切り取れば、平凡でも、普通でも、坦々でも、何処にでもなく、くり返しでもない、日々があったりして、と思ったりもするのです。
両親が家を出て行き、三人の姉妹は祖父母に育てられ、出て行った父が亡くなり、腹違いの妹を引き取り、四人で暮らし始める。まあ、あまり、世間では、身の回りでは、見たり、聞いたりはしない家族・・・・・・。
父が、母が、家を出たのは?、祖父母が亡くなったのは?、いつの頃だったのか?観ていてはっきりしなかったのです。たぶん聞き流したのだと思います。
そこで、想像としては、父が出て行ったのは、長女が小学校の高学年で、次女は小学校低学年で、三女は幼稚園の頃。母が出て行ったのは、その数年後?祖父母が亡くなったのは、長女が社会人になってから?
作り手は、それなり時間をかけて、計算し、場面を設定し、台詞を作り、そして、何度もくり返し演じ、作品を完成させるのですから、登場人物の関係が、時間的前後関係が、頭の中にこびり付いている訳です。
でも、観る方は一瞬で消えていきます。自然に、普通に、観ていて、聞いていて、それなりに印象付ける描き方であって欲しい、なんて思ったりするのです。
連れ合いが帰りがけに『樹木希林と三姉妹はどう云う関係だったの?』聞いてきました。わたしはその関係をしめす“台詞の一つは”覚えていました。
樹木希林が仏壇に向かって『姉さんも・・・』と云う台詞から、たぶん祖父の妹で、三姉妹からは大叔母にあたると解釈しました。
でも、しかし、祖母の妹でも、単なる親戚のオバサンでも、ストーリーに影響は無いのです。でも、しかし、父と母が三姉妹を捨てた時期は、父と母への想いに大きく影響すると思うのです・・・・・・。
あれ、何か、つまらない事を、ダラダラと書き流しているような?
それで、長女の看護師ですが、いい加減な両親を反面教師として、厳格な祖父母に育てられ、きっちり、真面目で、几帳面で、いい加減は許せない性格なのです。
でも、しかし、職場で既婚の医師と、それなりに迷いながら、悩みながら、決断を先送りにしつつ、ずるずると不倫関係を続けているたりしているのです。
几帳面な彼女は、部下の看護師が記録した患者の尿の排泄量が140リットル?と記入されているのを見つけて、怒りまくるのです。
でも、しかし、そんな看護師が患者に信頼されていることを知り、また、その看護師が死に立ち会う様子を見て、看護師として、人として、患者との寄り添い方を学ぶのでした。
そして、その事を不倫相手の医師に話し、医師もまた、そんな同僚が居ると話し、二人はそれなりに納得したりするのです。
そんな、こんなで、云われたことは、云われた通りにおこない、習慣とか規則とかには従い、しっかり、きっちり、誤りのない生き方に、すこし疑問を抱きはじめる・・・。
それで、変化への一つのエピソードとしては、この話し、ちょっと安直すぎて、作品の流れから、違和感がありました。
それで、“すず”をとおして見えて来る父の姿に、長女の気持ちは、すこしずつ、すこしずつ、父への想いに、母への想いに、変化が起こり、不倫関係にも変化が起こるのです。
それで、何ですが、すずと幸との、記憶に残るシーンとか、台詞とか、あまり覚えていないのです。男子に混じって元気に走り廻り、ゴールを決める、そんなサッカーのシーンだけが記憶に残っています。
それに、信用金庫勤めの次女も、窓口業務から融資担当に変わり、世の中の厳しさを知り、ダラしない若い男と別れ、いい加減から、それなりに深刻に、人生を考え始めるのです。
でも、しかし、これまでとは違う、生真面目な上司の姿に、恋心を寄せ始めるのです。でも、この上司に妻子がありそうで、この先、修羅場が待って居そうな、そんな気持ちを抱かせるのです。
と、云う事で、人生いろいろあって、自分の都合だけで行動したり、時には間違った判断をし、時には習慣とか規則を犯し、いろいろあっての人間、完璧な人など、この世には一人も存在しない。
間違ったり、悩んだり、迷ったり、怒ったり、反省したり、泣いたり、笑ったり、いい加減だけでも、几帳面だけでも、生き辛く、いろいろあっての人間、いろいろあっての人生、正解はなく、すべてが終わるとき、それらしき答えが、見えたり、見えなかったり・・・・・・。
まあ、そんなメッセージを作品から受け取ったり、想いを馳せたり、巡らしたりしたのでした。
そうでした。三女の千佳ちゃんですが、二人の姉の生き方、父と母への想い、冷静に見つめ、受けとめ、自由に生きているのです。変化はあまりしないのです。
まあ、こんな人たちが、あの鎌倉の街で生きていくのです。
やっぱり、“綾瀬はるか”が主役でした。とても、とても、おとなで、魅力的な女性を演じました。きっと、きっと、代表作になると思います。
と、まあ、ここ迄で、わたしの感想は終わりです。
それで、いよいよ、是枝裕和監督の考えを知りたくなりました。
買い求めたパンフレットを読みたいと思います。
それでは、また。