歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

つくばみらい市こんな処に?こんな史蹟?

2008年09月25日 | 街の風景
以前、「つくばみらい市」をウロウロキョロキョロしていたら、こんなモノに出会ったのです。

場所は「浜田」と云うあたり、地図で云うと「県立藤代紫水高校」から北北西に向かって500メートルほどの地点です。

道の両側には農家と思われる家々が建ち並ぶ田舎道の直線、突き当たりは神社。


神社から視線を西に移すと、何やら「長屋門」


フツウの田舎のフツウの長屋門。


と、思っていたら、眼に飛び込んできたのが石柱に刻まれた「史蹟」の文字。


“史蹟 佐倉城 裏門”と刻まれています。佐倉と云えば千葉か?


こんな処に、こんな史蹟の門が、何か?何処か?変です。


石柱に彫られた説明にも、あたりを見回しても、フツウ良くある「教育委員会」等の文字は見当たりません。

町の指定とか、市の指定とか、県の指定とか、国の指定とか、どうもそう言う処の指定では無く、単に個人が「史蹟」と思い、史蹟と表示しているようです。

裏手にお住いの長谷川さん家が、そう思って「史蹟」の石柱を建てたようです。長谷川さん家には、殿様から拝領の、鎧兜、刀剣、その他諸々のモノがあるようです。

佐倉城、土井利勝、堀田正睦・・・、何か聞き覚えのある名前です。

史蹟を広辞苑で引くと、

【歴史上、重大な事件にゆかりのある場所や施設などの跡】とあります。

そうでした。これは蹟では無く、移築された現物が保存されている訳ですから、“有形文化財”なのです。

“史蹟佐倉城裏門”と表示すると、昔この場所に佐倉城の裏門があったと勘違いされてしまいます。

この門も、眺めてみると、それなりの“ゆかりと佇まい”はあるのですから、文化財の指定を申請した方が良いと思います。

門の周りを、長屋門風に造り、


塀を巡らせ、


確かに、それなりの佇まいです。


長谷川さんの、相当な意気込みを感じます。たぶん、相当な資財を投入し整備したものと思われます。

史蹟、佐倉城裏門は、ここに佐倉城の裏門があったのではなく、佐倉城の裏門が移築されていたのでした。

でも、ホントに?佐倉城の裏門なの?

爺ちゃんが酔っぱらうと、必ず口にする単なる法螺話じゃないの?

長谷川さん、失礼しました。


それでは、また明日。

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