歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

西武池袋線「格子戸」と「バキューム」

2007年07月18日 | 東京の風景
昨日の続きです。

石神井公園を後にして、西武池袋線の「石神井公園駅」に向かいます。井草通りと富士街道が交差する一つ手前の信号を右折です。

地図で見ると、この道を真っ直ぐ行けば、駅に行き当たる筈です。住宅街を抜けていく駅への近道です。




ありました! 格子戸のある家です。しかしまぁ、樹が生い茂り過ぎています、陽当たりに問題ないのでしょうか?

母屋が微かに樹の間から見えます。先祖代々この地に暮らす方のお住いでしょう。格子戸を開け、瓦葺きの門をくぐり抜ける、イイですねェ~、風情があります。

公園から外に出ると直ぐに額に汗、腰に下げたペットボトルはここで飲み干し、新たにスポーツドリンクを補給。


自販機の前は空き地で、不動産屋の看板が立っていました。


「396.63㎡ 119.98坪 第一種低層住居専用地域」とあります。

スポーツドリンクを飲みつつ、この辺り坪単価はいくらなのか?と考えつつ、空き地を眺めての休憩です。

「株式会社ミオモント」とあります。住所が港区南青山です地元の不動産屋ではありません。南青山の文字を見ただけで「高そ~う!」って気になります。

調べてみたら、この物件は契約済みになっていました。こことほぼ同一条件の土地が32坪で4980万円で売りに出ていました。坪155.6万円です。

すると、この土地の値段は1億8千672万円です。安いのか?高いのか? まぁ、関係無いことですけどね。


こちらの家、見た瞬間「懐かしい」と思いました。別に私がむかしこんな家に住んでいた訳では有りませんけれど、懐かしいのです。

高度成長の初期、都心の一流企業に務めるサラリーマンが郊外に建てた一戸建てと云った家です。

私が小学校の頃、こんな家が近所にあったような気がします。当時は「大変なお金持ち」に思えたのです。

当時、私は現在の高島平の近くにあった、一棟に10所帯が暮らす「引揚者住宅」と呼ばれる木造2階建ての仮設住宅に住んでいました。

6畳と3畳の二間、トイレと炊事場は共同、そんなところに親子4人、そしてお婆ちゃんと暮らしていました。

当時は、このような2階建ての一軒家は「夢の家」でした。赤い瓦屋根、薄い水色のペンキが塗られた板張りの外壁、先端が風でくるくる回る「ブリキの換気塔」・・・・・・みんな、とても懐かしい。

先を見ると、懐かしくて、そして「臭い」バキュームカーを発見。


もしかして、この辺り、まさか、下水道がないの?



近づいて見ると、建設現場の仮設トイレから「ブツ」をバキュームしていたのです。

長年の謎だった、仮設トイレの「ブツ」の処理を、今、この眼でハッキリと確かめることが出来ました。

これまで、交換可能な「ポリタンク方式」ではないか?と、密かに推測していたのですが、このような「本格的」バキューム処理方式だとは思ってもいませんでした。

一生のうちで一回、有るか?無いか?の、貴重な接近遭遇、そして、且つ映像に記録出来たことは、今回の大きな成果と考える所存でありま~す。


そろそろ、駅に近づいて来たようです。


やっと、もうすぐ「昼飯」にありつけそうです。

それではまた明日。 


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