歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

塩原温泉“宿は寂しく暗かった”

2008年01月25日 | 旅の話し
昨日の続きです。

塩原温泉に到着しました。空は雲がかかり、日も暮れかかり、鄙びたと云うか、寂れたと云うか、淋しくて、懐かしい温泉町の風景です。


ここが今晩泊まる宿です。


築30有余年と云った雰囲気です。


自動ドアを通ってロビーに入り、中の様子を見た瞬間思いました。

「まぁ、しょうがないよなぁ、料金が“料金だし”他に空いて無かったのだから」

フロントには誰も居ません。ベルを押すと奥からフリースのジャケットを着た30代の男性が出て来ました。どう見ても「裏方風スタイル」です。

ジャケットは灰色、焦げ茶色のプラスチック枠のメガネ、笑顔もなく、「こちらにお名前をお願いします」と一言。

一見して客商売には不向きなタイプですが、タダ真面目そうには見えます。

記入しょうと思い、カウンターの上を筆記用具を探し視線を動かしたのですが、それらしき物は辺りに見当たらないのです。

ふつうであれば、客のそのような動作に対して、直ぐに気が付き「失礼しました」と云って、ボールペンを差し出すものですが、彼は全く気が付かない様子。

仕方なく「あの・・・・・・。書く物ないの?」と聞くと、「あっ!」と云って、自分のポケットからボールペンを差し出しました。

失敗した! と思いました。

人影もないロビー、仲居さんの姿も有りません。自分達で荷物を持って、自分達で部屋を探すのかも知れません。

宿帳に記入を済ませると、フロントの脇の通路から60代の仲居さんが現れました。これで一安心。

仲居さんに案内され、エレベーターに乗り最上階の5階まで上がります。ドアが開き通路に出ます。

暗いのです、壁も、床も、天上も、部屋のドアにも、過ぎ去った時の流れを感じるのでした。

温泉旅館の雰囲気を感じたのは、このフロントから浴室のある通路付近だけでした。写真は実物より良く見えます。


兎に角、部屋に入ります。まぁ、こんなもんなのでしょう。実はこの宿の料金は「平日一室3名以上 お一人様8千円から」と格安で、朝夕の食事も部屋出しなのです。

格安料金で「部屋出し」が決め手になりました。8千円は不安なので、料理が「ワンランク上」の1万円コースにしました。

ネットで見た、ホテルの外観が「夜間撮影」なので、「これは?」と、思ったのですが、空き室が他に無かったのです。

建物の外観が「夜間撮影」の宿は、「明るい昼間」の撮影に「耐えられない」宿です。これは100%間違いありません。

どうしても、2週間前に云った岳温泉の宿と比較してしまうのです。

窓からの眺めは、・・・・・・特にコレと云って有りません。母からも特にコメントは無し。


あれが塩原一の規模を誇る「ホテルニュー塩原」です。こんなに大きなホテルは稼働率を上げるのは大変でしょう。

大きなホテルは、以前、鬼怒川の「ホテルニュー岡部」で懲りています。ホテル内の移動が大変なのです。年寄りにはムリです。

ホントに外の眺めは寂しいのです。窓の下は駐車場ですが、他に何組か宿泊客は居るようです。



時間があるので、暗くなる前に温泉街の散策をしょうと思います。


それでは、また明日。



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