歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「珈琲屋の人々 ② ひとりじゃない!」 尾張屋はそば屋で!和菓子屋は伊勢屋!変わると変えるの隔たりを考える!そして徳井優!

2020年06月11日 | テレビの話し

二回目、昨日見ました。

いつものように録画し、後でゆっくり好きな時間に見るのです。生ですと、歳の所為で途中でトイレに行きたくなり中断するのです。

それで昨日は昼間の2頃からみたのです。いゃ~、ホント、暗いお話てす。

町のヤミ金?高利貸し?から借金をした和菓子屋の主人が、生命保険で返済しようとして自殺を図るのです。

遺書に気づいた娘と女将さん、そして、「珈琲屋」が、探しだし、排気ガスを引き込んだ車から助け出し、病院に運び込まれ命は取り留める。

父の自殺で、逼迫した家計の状況と、父の愛情を知った高校生の娘が、身体を売って家計を助けようと・・・、そんなお話でした。

それで、和菓子屋の店名が「尾張屋」になっていたのですが、これは、とても、気になるのです。そう、わたくし、詰まらない、些細なことが気になるのです。

東京下町においては、そば屋と云えば「尾張屋」、和菓子屋と云えば「伊勢屋」と決まって?いるのです。江戸の名物は「伊勢屋、稲荷に、イヌの糞」と決まっているのです。

※昭和へのタイムトンネル!

ここまで書いてきて、気が付きました!

店が傾き借金の取り立てに窮して、店主が自殺未遂で、あくまでも東京の外れの商店街となっていまが、でも、映像的には実在の商店街の名前が映し出されます。

と云うことで、実在する和菓子屋さんへの配慮から、和菓子屋では有りえない、でも、下町的匂いのする尾張屋としたのでしょう。きっと、きっと、そうです。

尾張屋の自殺未遂の主人役の「徳井優」がイイです。しょぼくて、かっこ悪くて、愛嬌があって、すこし影があって、癖があって、そんな役柄にはぴったしと云うか、彼が演じると、みんなそんなそんな風に見えてくる?

それにしても、売春を仕切っていたのが、一見真面目な同級生で、始めた理由が自分が強姦された事への反発、復讐、意趣返し、みんな自分のように汚されればいいとは、ちょっと理解できません。

自分の身体が汚れてしまった仕返しが、他の女性も自分と同じ目に遭わせるなんて事を、考えますか? それに、売春行為はそれなりに自分の意思が働いています、強姦とは異なります。

まあ、そば屋の娘は、家の借金と云う経済的強制力が働いている訳ですが、それなりに自分の意思です、強姦とは異なります。

それで、そば屋の娘ですが、土壇場で客を振りはらって逃げ出し、仕切り屋から違約金20万円を請求されます。

そば屋の娘は自分で工面した4万円、残りを珈琲屋のマスターから借金して、仕切り屋へ渡す。

受け渡し場所は珈琲屋の店内、居合わせた木村多江に「そんな事をして自分の未来を汚している」と云われ、「私はとっくに汚れている」と答える。

やり取りを見ていたマスターは、

『コーヒー飲んで下さい。人を殺した手で淹れたれたコーヒーです』と告げるのです。一同唖然! これは衝撃的です。

そして、『私は人を殺しました。何も求めてはいけない人生です。だけど、君は未だ間に合うから、君が汚れきっているなんてことは、絶対にないから!』

と、云われ、仕切り屋の同級生はコーヒーを一口飲み、表情をゆるめて、『美味しい』と云って、違約金は受け取らず、店を後にするのです。

こころの汚れは、一杯のコーヒーで、すこしずつ、すこしずつ、洗い流され始める・・・。

確かに、人を殺してしまった人間、地獄の淵に立った人間からの「君が汚れきっているなんてことは、絶対にないから!」は、これまでの思いが吹き飛ばされるほどの、衝撃だったと思います。

そして、和菓子屋の娘は、

『和菓子屋、売っちゃえばいいんだ、売って、おじいちゃんちに引っ越してお父さんとお母さんは、農業を手伝って、私はガンガンバイトして。お店はまたいつか買い戻してみせる』と云って、父の入院する病院に向かう。

まあ、よかった!ヨカッタ!でした。

それで、ドラマのテーマ、

『人って面白いのよ。ある人をとんでもない悪だって云う人もいれば、その同じ人を優しい人だって云う人もいる。あなたも私も。殺されてしまったあなたの旦那さんも、触れあう相手によって変わる。その彼、ホントはどんな人なんだろうね』

が気になるのです。

触れあう相手によって「変わる」と「変える」、無意識に変わる、意識して変える。この差は、とても、とても、大きいと、思うのです。

 

この話は長くなるので、また、次回。

 

それでは、また。

 


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1 コメント

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Unknown (さかいのぶよし)
2020-06-11 16:50:50
お金が仰山あったら、悩みは、ほぼ無くなる。自己変革、「変わる」「変える」必然が無くなる。戦争や全体主義で個人の自由が剥奪されなければだが。唯心だけで、人間が生きられないのがカルマ。自給自足も限度もある。ぼーと生きて、チコちゃんに叱られるのが幸せ。
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