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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

参議院選挙「何処の?・誰に?」投票するか?

2007年07月05日 | 世間話し
参議院選挙は、国会の会期が延長され、結果として選挙も一週間先送りされました。投票日は7月29日です。

さて。どうしましょうかねェ?

世間では「自民党と、民主党と、何処が違うのか?」と、云われる事があります。答えは?・・・・・・「党名が違う!」のであります。

そして、自民党は「政権党」であり、民主党は「野党」である。これが「政界」じゃなくて、「正解」です。そんなことはない!「政策」が違うと、云う意見が出ると思います。

国家の「あり方」に関しての「考え方」は、表現の違い程度で「基本的」には、「党」として同じです。

外交、防衛、経済、財政、文化、教育等々、違いがありません。そして、憲法改定。違う様に見えるのは、政権党か野党かの「立場の差」からくる、表現の違い程度です。

そうではない!支持層が違うではないか、そして、自民党は財界、官界、業界団体等との「しがらみ」があり、民主党は「しがらみ」が無く、金銭的にも「清潔な党」である。何て事を云う意見があります。

そうじゃないんです。これこそが「政権党」と「野党」との差であり、政策や理念、党の体質の差でも、何でもないのです。

自民党が政権党であるが為に生まれた「垢」であり、民主党も政権を獲れば「垢」が貯まります。

「垢」にだけ対処するのであれば、民主党による政権交代で自民党の「垢」はそれなりに取れるでしょう。民主党も予算編成を5~6回も行えば「垢」が貯まります。
 
民主党は「野党」であり、「政権」を奪取することを「第一目的」に結成された党です。政策は手段であり二の次です。

自民党は「政権党」であり、「政権」を維持する事が「第一目的」に結成された党です。政策は手段であり二の次です。

自民党も民主党も「寄せ集まり」には変わりありません。理念、理想が一致している訳ではありません。

自民党議員は「政権党」として「予算配分」に対しての「利益誘導」を目的に寄せ集まっています。民主党は「政権政党」になることを「目的」に、寄せ集まっています。

日本では「政策」は「官僚」が立案し、「国会」で承認され、官僚により「執行」されます。

ですから、今回の「年金記録問題」とか、自衛隊の「イラク派遣問題」とか、民主党が政権党であったとしても、全く同じで、攻守が変わるだけです。

民主党政権であったなら、小沢首相が野党の「安倍党首」に、国会や、予算委員会で、

「記録はどうなっているのか?政府の責任だ!」

「イラクの開戦理由は米国でも否定さている!」

「イラク戦争に対する、自衛隊の支援は誤りである。責任を取れ!・・・・・・」何て、

追及されている筈です。立場の差でしかないのです。政権党が政策を立案していないのですから、しょうがないのです。

「法案」の具体的な条文作成、「予算編成」、等は、官僚にしかできませんし、効率的です。個別具体的な問題にまで、政治家は立ち入る必要はありません。

その程度の問題で「官僚」と、能力を争ったところで無意味です。しかし、この程度の政治家がいるのです。

特に「民主党」の「若手」で、官僚出身とか、「松下政経塾」出身の人達が、官僚抜きで「法案」を作って、得意になっているのです。

政治家は理念!理想!を掲げ、個別具体的な「法案」「政策」「予算編成」は「官僚」の仕事です。

しかし、理念や理想など「選挙」で訴えたところで、「票」にはならなかったのです。地元に利益を誘導することを「選挙民」は望んだのです。

そして、いまでも「利益誘導型」の「政治家」を選挙民は望んでいます。しかし、「誘導」してくる「利益」は少なくなりました。

政治家は国会で、改革には「痛み」が伴うと云って、「誰に不利益」を「押しつけるか」を考えているのです。しかし、痛みはいつ「回復」し、その先にどのような暮らしがあるのか、まったく見えません。

現実的、具体的、政策立案は「官僚」に任せ、提出された「法案」を、理念、理想でチェックして下さい。

理念、理想を訴え、「清く、貧しく、美しく」、そんな、政党、政治家を探しています。

それは「理想論」で現実的ではない! そんな声がしますが、今の世の中、利益誘導は「もう出来ない」のです。経済の拡大は「もう出来ない」のです。

地元への「利益誘導」は、「所得の再分配」の側面もありました。中央に対して、地方の経済が停滞していると云われます。

しかし、地方の経済は戦後、ずっと停滞していたのです。地方経済は「利益誘導=所得の再分配」で潤っていたのです。

しかし、現在は再分配できる経済的な余裕はなくなってしまったのです。もう、買いたいものも無くなり、そして、資源も枯渇し、環境も破壊されました。

地球で暮らす全ての人達が、美味しい肉や、魚や、野菜を、お腹一杯食べて、自家用車に乗って、冷暖房の効いた清潔な部屋で暮らすのは、不可能なのです。

そういう世の中です。だからこそ、理念、理想を闘わす「論争」が必要なのです。

いまだに、道路だ、橋だ、空港だ、港だ、トンネルだ、新幹線だ、高速道路だ、企業誘致だと、相変わらずの時代遅れの主張が叫ばれています。

今こそ、理念、理想、を論議する時です。今回の参議院選挙からでも遅くはないのです。理念、理想で既成政党の再編が必要です。

これから、起きる?憲法改定論議は絶好のチャンスです。

景気対策、財政赤字、消費税、年金等の問題は、それほど大きな問題ではないのです。選択幅は限られています。

理念、理想の選択幅は広く、一度誤ると一世代では修復できません。

安倍さんも、理念、理想を掲げ、憲法改定・教育改革を参議院選挙の争点としたかったようですが、年金で躓きました。野党は「敵失」での得点に頼るのはやめましょう。

与党も野党も、正々堂々と正面から「憲法論議」を闘わせるべきです。そう思う政治家は沢山いる筈ですが、しかし、選挙で訴えたところ「票」にならないのです。

大半の選挙民は、「しちめんどくさ」くて、聞いても「チンブンカンプン」で、そんな事より、「年金を幾ら貰えるか?」が心配何ですね。

さて。どうしましょうかねェ・・・・・・。



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