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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「珈琲屋の人々 ③ 恋までの距離」顔立ちが不幸を連想させる?木村多江!

2020年06月17日 | テレビの話し

前回の続きです。

第三回は「恋までの距離」です。

いろいろなカップルの恋の、始まりの、始まりです。

和菓子屋の娘と後輩との、若い二人の恋。

花屋の主人とキャバクラ嬢との、浮気で不倫で、終わりの始まり。 

妻を介護する「元刑事秋元英治(小林稔侍)」と、主人を亡くしたカラオケ教師。これも浮気で不倫。

そして、そして、夫を殺した犯人「宗田行介(高橋克典)」と、夫を殺された「柏木冬子(木村多江)」との恋の始まり。

少しずつ、少しずつ、明るい展開になるのですが・・・。

それにしても、です。元刑事の秋本英治がベットに横たわる妻に、「俺はもう疲れたよ。限界だよ悦子!もう、死んでくれないか!?」と云って、首を絞め、もがき苦しむ様子で我に返る。

老々介護に疲れ果てての悲劇の結末。ときおり報道される話です。

後日、英治は疲れ果てた自分への、つかの間の休息として、ご褒美として、行介に家の鍵を預け、カラオケ教師と温泉旅行。

英治が、風呂に入って、食事をして、これからお楽しみ・・・、と、そのとき、行介から悦子の容態が急変したとの知らせ。ドラマとしてよくある展開。

家に戻った英治に、涙を流しつつ、ふりしぼる「あ・・・な・・・た・・・こ・・・ろ・・・し・・・て」と、悦子。

動くことも無く、言葉を発することも無く、ひたすら横たわる3年間の日々、いろいろな意味と思いを込めて、初めて発した言葉が「あなたころして」でした。

3年間無反応だった悦子の、聴覚だけは正常に機能していたのです。英治の「俺はもう疲れたよ。限界だよ悦子!もう、死んでくれないか!?」は聞こえていたのです。

「死んでくれないか」と云われ、首をしめられた事の、身体的、精神的衝撃で、生体反応が刺激され、意識を取り戻した? あるかも知れない。

英治の、悦子の、辛さ、悲しさ、もどかしさ、3年間の思いが、関を切ったように溢れだし、手をとり、抱き合い、涙を流す・・・・・・。

男と女、いろいろな愛のかたち、その場で、一部終始を見つめていたる行介。

それにしても、配役のテロップに「中原ひとみ」と、これまでもあったのですが、えっ!何処に出ていた?と思っていたら、よく見たら悦子が中原ひとみだったのです。

あの可愛らしいお嬢さんが、婆さん役なんて!イメージが壊れます!こういう役で出演するのは、望ましくありません!いゃ、反対です!

それで、思い出したのですが、十数年前だったか? 映画だったか?テレビドラマだったか?あの華麗なる歌手「雪村いずみ」が、惚けたお婆さん役で、うんこを漏らすシーンがあったのです。旦那役が関西の落語家でした。

そういう役は、吉永小百合さんならば、絶対に!やらないと思います。

それで、話はドラマに戻ります。

「恋までの距離」ですが、行介と冬子の距離が、とても、とても、近づくのです。

それで、今回、行介が冬子の夫「ヤミ金の取り立て屋」を殺した経緯が、元刑事の秋本英治によって語られたのです。

行介の勤める会社の社長が、友人の保証人になり、二人が厳しい取り立てにあい、二人ともに命を絶ったのでした。

そんな取り立て屋が、友人の葬儀の場に現れ、香典を取り上げ、奥さんを手込めにする場を目撃し、取り立て屋を壁に突き飛ばし殺害。

冬子の旦那は、こんな悪党だったのです、最低の男です、最低の人間です。何故、冬子は気付かなかったのか、不思議です。

ふつうだと、こんな悪党の奥さんも、かなりの悪党と考えます。でも、人をころしてしまった事で、行介は自分を責めるのです。

もし、もしも、自分が行介だったら、13年間も苦しみません。二人を死に追いやった悪党です。生かしておいたら、これから先、何人もの犠牲者が出るとして、自分の行為をそれなりに正当化する事でしょう。

行介と冬子、二人で小洒落たレストランで食事をして、それなりに距離を縮めて行くのです。

これまでの展開から、行介と冬子の交わす言葉から、行介は、もしかして?冬子は?と思い始めていたとしても、不思議では無いのです。

その後、命日に墓地で、行介と冬子は出くわし、冬子が、殺した男の奥さんと知るのです。

でも、それなりに、ふつう、命日に墓地へ行けば、かなりの確立で家族と鉢合わせは予想できます。

冬子は、たぶん? 行介が墓参りに訪れる事を、それなりに予想していた。いゃ、期待していた?自分から告げるよりも、こう云うかたちでの告白?

冬子も、行介も、それなりに、予想していた、期待していた墓地での出会い?

次回は、冬子の過去が、悪党の旦那との関係が、いろいろな疑問の答えが、それなりに語られる?

それにしても、木村多江は「日本一不幸役が似合う女優」と、云われているそうです。知りませんでした。

木村多江の文字から、「き・む・ら・た・え」読みの響きから、寂しさ、悲しさ、儚さを感じてしまいます。

顔立ちが、とても、とても、不幸を連想させる?

 

それでは、また。

 

 


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1 コメント

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Unknown (さかいのぶよし)
2020-06-17 18:47:53
フーテンの寅の最新作で浅丘ルリ子さんが「トイレが近くなった」は「イメージが壊れた」。岸本加代さんも尿漏れ下着のコマーシャルなど、歯、目と高齢化で需要がある。役者さんは作品(脚本)になりきるのでプロ、持っている才能を開花させてプロフェッショナル。70歳。年金生活の「プロ」は小生。
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