前回の続きです。
『人新世の資本論』を、惚け防止の為、読んで綴って、記憶と記録に留める作業を行っています。
前回は本のページを前後して、思いつくままに書き散らし、頭の中もとっちらかってしまったので、今回よりそれなりに各章・各小見出しに沿って綴っていきます。
それでは前回に多少触れた『第一章 気候変動と帝国主義的生活様式』です。小難しい小見出しが二十あります。
1.ノーベル経済学賞の罪
これは、それなりに前回触れたので割愛。
2.ポイント・オブ・ノーリターン
『気候危機はすでに始まっている・・・急激で不可逆的な変化が起きて、以前の状態に戻れなくなる地点「ポイント・オブ・ノーリターン」は、もうすぐそこに迫っている
2100年までの平均気温の上昇を、産業革命前の気温と比較して1.5度C未満に押さえ込む行動計画。
そのために、「2030年」までに二酸化炭素の排出量の半減、2050年までに排出量ゼロを目指す。しかし、現状の排出ペースでは、2030年に1.5度Cラインを超え、2100年には4度C以上の気温上昇が起こる』
ここでお詫びと訂正で、一回目で二酸化炭素とか、温暖化とか、気候変動とか、海面上昇とか、排出ガス規制とか、SDGsとかを声高に叫ぶ連中は怪しいと書きました。
この表現は、とても、とても、十把一絡的で誤解を招くと反省しています。叫ぶ方々の中には、清く正しく美く、将来の地球環境を憂い活動されている、個人や組織も間違いなく存在します。
でも、しかし、です。主導権を握っているのは、金儲を目的とした連中だと思っています。温暖化対策は単なるお題目で、脱炭素で、ゲームチェンジで、新しい投資で、新しい商売で、一儲けを企んでいます。
それで、そんな企みと、思惑の象徴が、中国、欧州、米国、日本が絡んでの「2030年」とか「2035年」とか、化石燃料を使用した車の販売規制です。
これって、気候変動対策に乗じて、日本の自動車メーカー、特に、トヨタ攻略を狙っています。この覇権争い、日本のメーカーの敗北が決定的?になりました。
EV化は世界の流れとなり、トヨタも流れに抗しきれず、最近になって新たなEV化計画を発表しました。
内燃機関から電動モーター化で、自動車産業は大きな構造変化で、またしても家電・半導体の道を辿り、日本は衰退の道を辿る?と、巷では囁かれています。まあ、私もそう思ったりしています。
話しがながくなるので次。
3.日本の被害予測
ここは割愛。
4.大加速時代
『私たち現役世代が無関心でいることは許されず、いまこそ「大きな変化」をはっきりと求め、起こしていく必要がある』
私としては耳が痛い言葉。求めもせず、起こしもせずの日常。そして車はガソリンを燃やして走ってます。
『本書が最終的に掲げたい「大きな変化」とは、資本主義システムそのものに挑むことである』
ここで、すっごい事が語られます。「資本主義システムに挑む」のです。「資本主義体制に挑む」と表現すると、「共産主義」とか、「革命」とか、そして、「ソ連」とか、「中国」とか、「北朝鮮」が頭を過るのです。
でも、しかし、「システム」と表現し、「体制」と表現しなかったところが、この本の「味噌・醤油・味の素」で(←とっても昭和的で好き)、それなりにマルクス主義・共産主義に対するマイナスイメージを考慮したのです。
ここが、とても、とても、本書『人新世の資本論』の肝なのです。でも、しかし、著者は上記の後に、
『だが、そのような非現実的に見える要求を先走って掲げる前に、まずは気候変動という形で顕在化している環境危機の原因についてきちんと考える必要がある』
と、来たので、私としては、オットットッです。著者はそれなりに、
『資本主義システムそのものに挑む』と、初っ端から大見得を切ったり、
『非現実的に見える』何て、それなりの不安を覗かせたり、
『環境危機の原因についてきちんと考える必要がある』と、
まあ、そこは当然、学者先生ですから、それなりに結論に至った、証拠、裏付け、科学的根拠を提示するのです。
と、まあ、ここ迄で、第一章の小見出しの4です。小見出しは20あります。これは、これは、かなりの長旅、まあ、何処まで続くかは、私にも分かりません。
兎に角、今回は、ここで終わります。
それでは、また。