歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「海街diary」婿養子?の父は辛い日々を送り?そして妻を捨て!娘を捨て!家族を捨てたのです?

2015年07月30日 | 映画の話し
前回の続きです。

前回、最後に「詳しい話しは、次回」と書いたのですが、ビデオと異なり、聞き逃したり、見逃したり、セリフが聞き取れなかったり、意味が直ぐに理解できなかったり、等々、くり返し再生は不可能なので、詳しい話しには、それなりに問題があるかも?です。

それで、歳の所為で?確かに、聞き取れない台詞が何カ所かありました。

創る側としては、当然、台詞のひと言一言に、意味と思いとを込め、考え抜いての一言です、が、観ている方は一瞬にして消えて行きます。聞き逃し、聞き間違いは、作品の理解に大きく影響します。

何だか、冒頭に釈明的、言い訳的、年寄りの愚痴的な話しを綴ってしまいました。確かに、気力、体力には自信があるのですが、聴力の衰えを感じる今日この頃なのです。

まあ、兎に角、不確かな記憶?に基づいて、「海街diary」のあれこれのお話です。

それで、冒頭、次女佳乃(長澤まさみ)がベットで男と寝ているシーンから始まるのです。その時、佳乃の足の爪がアップになります。爪にはペイントがされていたような?

映画でも小説でも、冒頭、書き出しは、相当に悩み、工夫し、思いを込め、伏線として仕込み、それなりの意味が、それなりに語られているものです。

“足の爪”に何が込められ、何が語られているの?と思いつつ、作品の中に入っていったのです。

この作品、原作は“少女コミック?”だと、それなりにうっすらと耳にしてはいました。知っている人は、それなりに知っていた?暗示的なカット?何て、思いつつ、男の腕の中で眠る佳乃を見つめつつ、物語の展開に期待しつつ、スクリーンを見つめたのでした。

見始めは、いろいろな人物が、いろいろ登場して、誰と誰がどう云う関係で、これまでを把握し、これからを想像し、それなりの期待を抱きつつ、頭をそれなりに回転させます。



それで、三姉妹が一緒に暮らしていて、長女“幸”が看護師、次女“佳乃”が信用金庫勤め、三女“千佳”がスポーツ店勤め、そして、父親は不倫で家を出て行き、母も三姉妹を置いて家を出て行き、姉妹は祖父母に育てられて・・・・・・。

まあ、そんな三姉妹ですが、祖父母に育てられ、それなりに暮らしているのですが、出て行った父が病死して、腹違いの娘を三姉妹が引き取り、物語がはじまります。

腹違いの娘“すず”の登場で、父への想いとか、母への想いとか、家族への想いとか、親子の繫がりとか、男と女の愛とか、いろいろな想いが、いろいろと変化していく・・・。

それぞれが、どのように展開し、どう云う結末を向かえるのか? そんな期待を胸に抱きつつスクリーンを見つめたのです。

それで、前回、“舞台が鎌倉で、衝撃的事件が起きる訳でもなく”と書きましたが、父親は他に女をつくり家を出て行き、母親も男をつくった?のか家を出て行く、まあ、こんな家庭は、まわりに良く見かける訳でも無いが、衝撃的設定でもなく、それなりにありえる設定かと思いつつ・・・・・。

それで、すべては父親の不倫から始まったのですが、何故に父は不倫に走ったか?その理由は語られないのです。観る人の想像に任せるのです。もしかして、誰かの、どっかの台詞で、それなりの示唆があった?見落とした?

それで、画面に登場しない父親ですが、そもそも、婿養子だったのでは?それで、夫婦の暮らしに、嫁の両親の干渉が、かなり、かなり、あって、夫婦の関係にひびが入ったと思ったりしたのです。

それで、パンフレットを“チラ見(読んでしまうと感想に影響が出るので一通り綴った後で読むのです)”したら、三姉妹の姓が“香田”で、腹違いの娘“すず”姓が“浅野”となっていたので、やっぱり、これは婿養子だと確信しました。

それに、いま思うと、出て行った母が“家を売ろうと考えている”と、娘達に告げ揉めるシーンがあったのですが、これで、やっぱり、婿取りに間違い無しです。

出て行った母親(大竹しのぶ)が“佐々木都”となっていたので、こちらも再婚。やっぱり、祖父母が、両親の関係に大きく影響していたのです。

ホントに、よく観ていないと、よく聞いていないと、作品の組み立てが理解できないのことがあります。考えて、考えて、作り上げた筋立て台詞が、一瞬のうち流れ消えて行くのです、見逃したり、聞き逃したり、する危険性があるのです。やっぱり歳の所為?

やっぱり、年寄りには、何度も再生できる録画で観るのが楽です。それと最近、ホント、他の観客の気配が気になるのです。

他の観客と云えば、当日は10スクリーンある中で、一番少ない85席の処で、日曜日の11時25分からの上映で、中学生風の二人組の女子と、40代の男女ペアと、60代のペアが我々を入れて3組み、総観客数は10名でした。

それで、話しを戻します。

祖父母ともに?教師で、両親の居ない三姉妹を立派に育てたのですから、それなりの人達なのです。それなりの家庭に婿養子として入った男。かなり“きつかった”のです。きっと、きっとそうです。

お父さんは、どんな想い出、他に女をつくり、妻を捨て、娘を捨てたのか?

本日は、これまで。


それでは、また。



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